Nairobi Journal

Vol09. 完成間近。不思議な物体が出来ていく。

17th Jan,2007

朝、朝食を食べた後仕事場に向かう途中で変な自転車を発見。
追いかけて、止まってもらい写真を撮らせてもらう。自分で全部改造しているそうだ。
ホント、ナイロビでは至る所でインスピレーションを得る事ができる。後ろに乗る人用のシート、
そしてなんとハンドルまでも付いている!最高!
なんかここに来てから、さらに自分で色んな所で材料を調達しながら作っている経験はこれからの自分の作品に必ず作用してくるだろう。やりたい事が明確になってきた。
ナイロビに感謝しなくては。

仕事場に着くと、すでにアリとソワレが何か描き始めている。
なんだろ、何か牛みたいなものです。

「サンティアゴ」、、、アリたち、キベラに住む皆で作ったサッカーチームのロゴマークだった。
毎週一回試合をしているそうだ。アリ、ソワレ、ジャーたちはみんなキベラに住んでいる。

作業を続ける僕とジャー。ソワレが撮影。

なんとケニアで有名なミュージシャンが僕たちの作業場の隣にある、 レコーディングスタジオに遊びにきていた。ちょうど彼の歌を朝、トニーが 聞かせてくれていたのだ。彼もトニーの友人だった。こういうコミュニティがここは 最高だ。トニーと一緒にパチリ。真ん中がそのミュージシャン、ノニーニ。

今日の昼食はいつもと違うのも食べようよいうことでよくスーパーマーケットで会う、 パキスタン人がやっているレストランで中華風チャーハンとチキンカリーとサモサ。 これで180KSH(=360円)。

腹ごしらえし、作業に集中。ジャーと一緒にスパートかけていく。 僕がやると、彼らもどんどんついてくる。僕が休むと彼らも休む。 ジャーはとてもいい動きをする。

大体できてきた所で、試乗してみる。乗っているのはダニエル。 調子良さそうだ。さらに家にパペットを入れていく。今日は午後6時頃まで 作業を続けて、ほぼ終わりに近づけることができた。みんな乗せて乗せて言ってくる。 そしたらパンクしちゃった。おいおいおい。 作業終了後、あるケニア人アーティストが寄ってきて、興味深そうに見ていたので、 話しかけると自分のアトリエに来てくれという。行ってみるとなんと彼はケニアの マーケットや街並ばかりを描くアーティストだった。そりゃ僕の作っているのに反応するはずだ。 さらに僕のドローイングを見せるとさらに興奮してくれた。彼の描いている絵もとても面白い。 彼の名前はサミュエルといった。こういう人ばかりを集めた展覧会をしたいので連絡先を聞いた。 作品の形が見えた所で、いろんな人が寄ってきた。これはおもしろくなるかもね。

0円ハウス -Kyohei Sakaguchi-