Montreal Journal

Vol07. 祭りは続く。

28th Nov,2008

朝から焚き火の回りにはホームレスの人々が集まっている。まるでロックフェスティバルのような感覚である。昨日0円ハウスに泊まった人は大いに気に入っちゃったようで、延泊したいと言って来た。面白いじゃない。

今日はちょっと散歩がてらモンロワイヤル公園まで向かう。赤い鳥、リスなんかと遭遇しながら高級住宅地を練り歩く。こんなところもあるんだと驚く。ずっと戦時中のようなところにいたからね。リフレッシュして戻る。

帰りに見つけた食堂でハンバーガーを食べる。肉が美味い。

彼はジバン。ホームレスなのかアーティストなのかまだ僕は分かっていないが、とにかく僕のことを気に入ってくれていて、毎日近寄って来ては色々と話をしたり、人に合わせたりしてくれる。今日もまた講演会を聞きにいこうと誘ってくれたので、この自転車の前にあるシートに座って近くの国立図書館へ。

こんな感じで乗る。回りは大爆笑。二人は気にせず突っ切る。ジバンは講演会でもノリノリで講演者が話しているのにもかかわらずどんどん話しかけていく。そして係の人に注意されても続ける。そして質問タイムのときもとにかく質問する。フランス語だけだったので全く意味が分からなかったが、とにかくジバンはユーモア溢れる真面目なのである。

帰って来たら、ドキュメンタリーを撮っているベネズエラのグループから取材を受け、その後、ラジオカナダという日本で言うNHKのようなラジオ局からも取材を受ける。とにかくメディアの関心は高い。皆一昨日の新聞も見てくれていて、興味を深めてくれており、とにかく色んな議論をすることができた。右から二番目で取材を受けているのは、0円ハウスに宿泊しているホームレス。彼も一生懸命伝えてくれていた。

夜は子供たちが料理を作って、それをホームレスの人々にもてなすという素晴らしいイベントが行われた。こういう機会は日本でももっとあるといい体験になると思う。皆喜んでいたし、子供たちも始めはどきどきしながら、次第に何も変わらない、むしろ心が開けると感じ、楽しくなっていく過程が見れた。これは凄いと思う。最後には皆でゲームをして大いに盛り上がる。

その中に、ピエールとアニーの娘、ビアストリーもいた。僕が歩いていると、サヴァと声をかけて来た。二人の子供だから、もちろんしっかりしていて、可愛らしい。皆を仕切っていた。この祭りは今年でなんと10年になる。将来は子供たちが企画するようになるのだろうか。色々と楽しみである。

その後、シエさん&ダックカップルが遊びに来てくれて近くの地ビールBARでモントリオールの麦酒を飲む。僕はチョコレート麦酒を飲む。美味。

そして、新聞に記事を書いてくれたオリヴェールが遊びに来てくれた。一番右はオリベールの友人のモニカ。真ん中はバンクーバーでよく一緒に遊んでいたサリー。今はモントリオールの大学院で勉強中。

午後9時からはモントリオールで活躍しているパンクバンドのライブを聴く。全く知らないバンドですが音は凄くいいので、ついつい一番前で踊る。演奏が終って、アンコールが鳴っている時に、またまたジバンがやって来て、僕をステージにあげてなにやら紹介している。あらら。一応マイクで挨拶をして、また踊る。

その後、来てくれた皆で近くにあるパンクパブにて宴会。テキーラ飲んで、午前1時頃家に帰ってくる。今日も一日フルで動いた。明日もまた色々と催しが生まれている。こうやって雑多な人間が入り乱れるのはやはりモントリオールの魅力である。

0円ハウス -Kyohei Sakaguchi-