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Journal -坂口恭平の毎日-

2007年7月31日(火)

 午前中、書く。なんだか、変な方向に進んで来たのかもしれない。まぁいいっか。昼飯は、トマトと紫蘇を炒めてパスタにしようかと思ったが、パスタばっかりなのでうどんにしてみた。昼飯後、ウェブサイトの変更の案を自分で色々考える。今まで、色々喋って来たが、そういうものをアップしてみたらどうかと思い出した。まぁこれはずっと考えているんだけど。RADIO SAKAMOTOを聞きながら、ウェブサイトにRADIOコーナー作るのはどうかと思っている。講演やトークショーで喋ったもの。後は、面白い人と会った時なんかは、対談というかインタビューを申し込んでみたりして、文章やドローイングだけでなく、声、音も入れてみたらどうかと思っているのだ。そこに、自分で作った音楽も入れていいだろう。とか考えていたら、面白そうな感じになって来た。午後、coyoteの稲澤さんからファックス。といっても家にはファックスがないので、隣の文房具屋で受信してもらう。ファックスも買おうか。軽い西荻論的なものを書くことに。結構難しいかも。その後、録音作業。今、音楽を作りたくなっているのである。でも,作曲とか、作詞とかそういうのじゃない、音が出ている状態をそのまま録音する方法をとろうとしている。どうなるかわからんが。それをどんどん勝手にリリースしようと。小倉さんより電話。明日、フランス人のディレクターに会うことに。その人がディレクションをやっているアートセンターを教えてもらったのでチェックする。「Le LIFE」というナントの近くのサン・ナザレという昔、軍港があったところのようだ。アートセンターはなんとこのドイツ軍が作った軍港(これは潜水艦用の軍港らしい)の中を改装して作っているようだ。なんだか、馬鹿でかくて,凄そうだ。明日が楽しみである。ヨーロッパの地盤を作る。これが、今年、来年の目標でもあるのでしっかりプレゼンしましょう。今日は鰻を食べようと思ったら、店休日だった。残念。お好み焼きを焼くことに。夜、京都精華大学の講演会の時に知り合った当時学生のケイコが遊びに来た。フーとケイコと僕と三人で夕食。西瓜を買って来てくれた。フジロック行ってきたらしい。僕は行ったことがない。高すぎるもん。それで、ケイコは今、崖にハマっているようで、色々聞いて来たが、僕が地層や崖に詳しい訳ないだろう。それを聞きに来たらしい。しかも、横浜から。それで終わりじゃあんまりなので、僕は検索マニアなのでとりあえず色々調べてみた。その後、三人で夢の話。夢と言っても、寝てる時の「夢」。僕はなんでこの寝ているときの「夢」と将来の「夢」が一緒の単語なのか不思議でならない。韓国語でも、中国語でも、一緒だった。勿論英語も。僕の中では全く違うんだけど。なんかそういうのが気になる。筒井さんの夢の短篇が好きなんです。

2007年7月30日(月)

 午前中、書く。今、京都精華大学で公開講座をしているがその受講生の正木さんが、送って来てくれた畑で取れた野菜がホント味がする。最後に残った野菜で、またパスタ。茄子と唐辛子(ピーマンみたいな大きさ)とベーコンで。これは大分贅沢な食事です。麦茶。そして、しばし、作業。今日はまとまった。時間が取れる時にさっとやらなければいけない。小倉さんから、電話。今週、フランスのアートセンターの人を紹介するとの事。小倉さんには、紹介してもらってばかりである。ヨーロッパへと、徐々に向かっていくのか。どうか。村上さんからも京都のギャラリーの話。なんだか、アートの話が増えてきている最近である。午後4時半にcoyoteの稲澤さんと待ち合わせ。一緒に西荻窪散策。途中で、行きたかった変なマンションに行けず、迷子になった。無事戻って来て、それいゆで一服&チーズスコーン。その後も、色々と歩くが、そのマンションへの道のりの迷子時間が仇となり、すぐ日が暮れてしまった。でも一応予定していたところは行った。その後、僕の家で、軽く打ち合わせ、のはずが、話は盛り上がってしまい、しかも、僕の違う仕事の話まで聞いてもらっていた。色々と枝が生えてきそうな話。麦茶。そして、ジャスミンティー。お土産を頂く。みっちり話をして別れる。夕食はツナサラダうどんと味噌汁と冷や奴。夜はふーのジュエリーについての勝手な企画会議。それと、今後、作りたいと思っている空間作品についてのいくつかのアイデア。どうなるかな。目標を色々と設定してみた。

2007年7月29日(日)

 午前中、書く。朝ご飯、オムレツとパスタ。部屋の掃除。午後、雑誌の企画案出す。送る。その後、「三月の羊」へ、行き、シードルとチーズケーキのセット。バジルチーズパン。羊パンをテイクアウト。しばし、休憩。夕方、マコトから電話。そういえば、今日はマコトが舞台を作っている演劇があるんだった。忘れていた。そのまま中野へ。ウエストエンドスタジオ。丸二祐亮率いるニセ劇団の公演「9は10の近く」。丸二氏の演劇は久しぶり。新井薬師は祭りの日みたいで、なんかユメの世界みたいになっておる。演劇は、コント版デビットリンチのようで、全てのショートコントが感覚的なところだけ全て繋がっているという変な演劇。面白かった。外に出ると、雨が降っていたので、マコトは出て来なかったので、そのまま帰った。夜飯は、ふーが親戚のオバちゃんからちらし寿司を僕用に貰ってくれていたのでそれを食す。

2007年7月28日(土)

 午前中、書く。午後4時にオヤジが家に遊びに来る。ハートランドを二人で飲む。佃煮を食べながら。久々に遊びに来ている。午後7時にふーとオヤジとボクとで中野へ。昨日亮太が誕生日だったので、中野で飯を食べることに。居酒屋の名店「第二力酒蔵」へ。魚河岸の店名が書かれた古い看板が掛かっている、1962年創業の居酒屋。高い物もあるが、安い物もある。きんめの煮物、豆腐煮、茶漬け、どれもうまい。麦酒はもう大分飲んだので、芋焼酎をロックで、その後、オヤジは帰宅し、亮太は家に来て、ハートオブダークネスを借りていった。

2007年7月27日(金)

 午後3時に品川で、レイ君と会う。韓国料理屋で、冷麺。2時間ほど話す。その後、恵比寿駅へ。写真美術館のナディフで立ち読み。午後7時に目黒区美術館へ。線の迷宮展のオープニングへ。この前、京都精華大学で会った、佐伯さんが参加している。この展覧会は、鉛筆画の精密画を集めたもの。ちょっと変で、凄い。佐伯さんの絵も、シャープペンで書いた細密画を出品していた。挨拶する。今日はお酒は飲まない。目黒区美術館の学芸員の降旗さんと本当に久しぶりに会う。あれは、いつだったか。たぶん、まだ地下実験工房に行っていた頃だったと思うから、2002年かな。写真家の中里和人さんの小屋を作るという目黒区美術館主催のワークショップでアシスタントとして参加した。懐かしかった。一番何やったらいいのか分からない、という時期だったな。夕食は、カツ丼食べた。レンタルシップに寄り、サムライミ監督の「ダークマン」借りて見る。

2007年7月26日(木)

 午前11時から午後5時まで、書く、描く。午後6時に家を出て、外苑前へ。今日は、いつも髪を切ってもらっているクミチャンとこのお店Twiggyの移転パーティー。フーと行く。なんだか豪華だった。シャンパン頂く。中を色々案内してもらう。ストリップショーあり、ライブペインティングありのてんこ盛り。ユカちゃんの友人、カンちゃんと三階のガラガラのダンスフロアで、Djに合わせて汗をかく。すると、着物姿で入ってきた、御婦人。彼女も曲に合わせて踊り出した。その娘さんも激しく踊っていた。パリでマッサージのお店を開いているそうだ。ケリーとジミーのヒッピーカップルとも話す。最後にステファンの紹介で、パトリックと話す。意気投合し、盛り上がって話していたら、彼はyab-yumというデザイナーだった。素晴らしい仕事をしている人は、話すだけで伝わるもんだ。僕は、何にも知らないことが多いので、いつも人を紹介されてびっくりすることばかりだが、そんな何やっているかなんか関係ないところで、話せると、一番本質的な会話ができるってもんである。しかし、今日はかなり面白い。最後にTwiggyのオーナーに挨拶し、帰宅。酔っぱらいすぎた。カンちゃんもかなり酔っ払っていたが、大丈夫だったかな。

2007年7月25日(水)

 午前10時から午後3時まで書く。午後6時まで描く。今日は終日家にいる。矢部さんと久しぶりに電話。状況が変化していて、そこら辺の話。色々な話をこれはきちんと自分でもまとめていかんとね。自分でもこれからやっていくことを、見やすしていく必要がある。その混沌の状態も自分にはプラスになりもするから、混沌は混沌でいいんだけど。とか思いながら、変な映画を見つけたので借りてみた。「ハート・オブ・ダークネス」。これは、フランシス・コッポラの地獄の黙示録のメイキング映像を奥さんが作ったもの。メイキングなんか遠く通り越してしまっていて、むしろこちらの方がリアルな地獄の黙示録状態になっていて、面白い。僕にとっては、メイキングの方が立体的な動画としていつも見えている。その役を演じている役者と、その役そのものの一人の中の二人、映画の中の舞台と、セットしての舞台。その間が気になる。地獄の黙示録は寧ろ、映画より、撮影中の映像の方が映画らしいように感じた。そして、その混沌の中で、自殺しそうになりながらも、混沌と戯れるコッポラに衝撃。すげー。キャパオーバーは人間を次のステージにホント持っていくなー。キャパオーバーでいいんだ。でも、「途中で辞めたらそれは一瞬にしてクズになる」という一言に身を引き締める。興奮でしばし、眠れず。

2007年7月24日(火)

 午後1時にリトルモアに行き。自分の本をカナダに置いてきたので、貰いにいく。宮川さんと久々に話す。どんどんそのままいっちゃえーと言われる。その後、代官山へ行き、青山出版社の村上さんと打ち合せ。東京に関する本の話。さらに、小説を書いたら面白いと思うと言ってらっしゃる。庭について突っ込んでみる。ダブルエスプレッソ。渋谷に行って、半蔵門で、清澄白河。そこから歩いた所にある現代美術を扱うギャラリーが集まっている倉庫。業務用のエレベーターで、HIROMIYOSHIIというギャラリーへ。作品が見たいとのメールが来たので、持って行ってみる。でも、僕は別に売れるような作品を持っているわけじゃないので、不思議な感じで行ってみる。奥のミーティングルームに通され、吉井さんと会う。作品を色々見せながら話す。かなり面白い話が飛んだ。何か今持っている作品を陳列するのではなくて、新しい何かを作ってみないかとの話。自分でも今回カナダへ行ってきて、それをやらなければと思いながら帰ってきたこともあって、なかなか痛い所をつかれたが、それは自分が一番やりたいことでもあるので、そうだなー、と。次の一手が自分でも今、色々と蠢いているところでもある。0円ハウスと4次元ガーデンで言いたかったことをもっと抽出させて、蒸留させて、原液のようなものを出したい。それをかなりリアルに感じるミーティングだった。気持ちを高ぶらされた。具体的に動いていきたい。家に帰ってきて、ふうが鶏肉の照り焼き、茄子のごま油炒め、味噌汁、玄米、作る。

2007年7月23日(月)

 二日酔いで頭がフラフラ。腹が減ったので、納豆御飯。午後は、小倉さんと阿佐ヶ谷で待ち合わせ。久々に話をする。小倉さんと会ってからもう6年ぐらい経つ。その時から原さんと一緒に応援してくれている希有であり、ありがたい存在。73歳になるのだそうだ。今日もいい会話だった。阿佐ヶ谷の片隅の喫茶店で、二人で、世界のことについて話す。もっとぶっ飛ばしていかなくては、と刺激になった。もっと大きいことしていきたい。ホントそう思った。2、3時間話して、家に帰った。まだ頭はフラフラ。ドローイング。スリープ。夜は盛岡冷麺。

2007年7月22日(日)

 午後1時からTokyo Sourceの刀田さんとカメラマンのNOJYOさんが我が家に来て、インタビューの続き。今日はアルコール摂取無しで行く。それでも脱線しまくりの4時間。とにかく喋り続けた。どうなるかお楽しみです。インタビューは不思議で、自分で喋っていて気付いたら自分の考えたことも無いことまで喋ってて、それに自分が新しく考えさせられる。今回も色々と自分の知らん自分の考えていることに気付けた。インタビューが終了し、グリーンの恵比寿麦酒で乾杯。写真撮影も少し。だけど、二日間で7、8時間ぐらい喋っちゃっているわけで、これをどうまとめるんでしょう?刀田さん頑張って下さい。よろしくお願いします。午後6時に亮太が家に来て、ふーと僕と亮太と三人で、西荻のご近所さんのゼロックスの宇田川さんの家へ。奥さんである、ひろみさんの手作り料理(ほとんどナモ食材)と、宇田川さんのスコッチコレクション。今回はボウモアだけでも9種類もあり、大変なことになっていた。まずは、ハートランドで乾杯。枝豆、水菜と豚肉のしゃぶしゃぶサラダ、豆もやしと叉焼の和え物。とにかくおいしいです。次に、揚げ出し豆腐。少し七味唐辛子をかけて食べました。汁までおいしい。お酒は、福島の日本酒に移り、豚の角煮とチンゲンサイ、切り干し大根、お酒は宇田川焼酎セレクションから原酒風譚(芋)35度。目の前には、お酒に合わせて、グラスまでそれぞれ用意されているという徹底ぶり。南瓜のポタージュが出てきて、鮭と紫蘇とごまのおにぎり、そして、エビチリまで登場。いよいよお酒はスコッチへと、、、、。ボウモア8年を頂き、12年を飛ばして、15年へと、そして25年まであるーーー!。なんかここらへんから、ちょっと酔っ払ってきてます。ラフロイグのタスクが出てきた。そして、今回はアイラ島だけでなく、スペイサイドのお酒も、マッカラン、そして、名前忘れた、途中にこの前、FBPで飲んで以来気になっていた、グラッパも今回初登場。ロックグラスはHOYAの素晴らしいもの。なんと、お土産にロックグラスを二つも頂く。さらにスコッチシングルモルトミニチュアボトルシリーズも。ギターを持って、またキクユ族とルオー族も歌った。とにかくごちそうさまでした。完全に酔っ払った、亮太とボク。無事に帰りました。少々記憶飛びましたが、、。

2007年7月21日(土)

 午前7時起床。午前9時の東京発のぞみに乗り込み京都へ。京都精華大学建築学科3年生の講評会。僕は、この前須川さんの家で行ったトークショーを見に来てくれた学生から呼ばれた。電車賃を学校側からゲットしたので、来て下さいと。エラい。で、行きました。タローと学校であって、昼飯にオムライスを食べて、建築学科の校舎に向かう。ゲストに建築評論家の五十嵐太郎さんも来ていた。他、京都精華大学の先生方も含め、10数人の凄い数。学生ニワカに緊張モード。で、講評スタート。色んな作品があったが、僕としては、もう少し若気の至り的な作品を求めていたが、あまり出て来なかった。途中、熱くなったりもしたが、無事終了。って、午後1時から午後6時までやった。やっぱり講評会って長いねー。僕はこの時期に「貯水タンクに棲む」というビデオ作品を提出している。それをしかも、まだ美術館で流しているという、進歩の無さだ。そんな自分には愕然としてながらも、そこまで粘るような作品が見えなかったのは、残念でもある。自分の3年生のときは、毎日が冷や汗もんで、どうやって生きていこうか結構ビビりながら生きていた。当然、毎日暗かった。家にずっといたりした。あの時に絶対戻りたくない。でもあれはあれで必要だったのかもしれん、と。もっとぶっ壊れていいんだと思う。狂っている所を見たかった。五十嵐さんと教授の荒井さんと打ち上げ風に話す。僕は、「なんで建築家の仕事を批判する人がいないんでしょうかねー」と聞いてみた。そしたら、「うーん」とだけおっしゃっていた。やはり、建築界は現在思考停止状態にあると思う。でも、色々見えて面白かった。講評会を見ていたらしい4年生たちから、「今度は卒業設計の講評にも来てくれ」との依頼を受けた。しかし、僕は建築家ではないからねー、とか思ったが、こういう人間を呼びたいと思う、そのココロは?とか考えながら学校を出た。途中で、以前京都精華大学でやった講演会を聞いていて、そこで、興味を持ってくれ、そこで説明したシュバルに興味を持ち、オートリーブまで行って見に行ったという、佐伯さんという人に会う。彼女は現在アーティストで、かなり頑張っている様子。珈琲飲みながら色々と話す。興味深し。講演会やってよかった。夜9時半の最終の新幹線に乗って帰る。ベンチに座って電車を待っていたら、先ほど話していた荒井教授がわざわざ反対側なのに、挨拶に来てくれた。色々と話す。打ち上げの時に、「建築家は何をやっているんだ」とボソッとおっしゃっていたことが印象に残った。学生たちはもっと、人が嫉妬するほど、炎上していきましょうよ。そうやって考えるのはオヤジくせーのか?とか考えながら新幹線の中。ばってん、思考停止じゃいかんとよ。

2007年7月20日(金)

 午前中、くみちゃんのところで月に一度のカミキリ。クミチャンの店は、六本木から、キラー通りに移転した。新しい店もいい感じ。ステファンにも会う。またまたとにかく髪の毛食べながら、しゃべくりまくって帰る。今週オープニングパーティーをやるらしい。行ってみようかしらん。その後、青山ブックセンターで立ち読み。午後2時に青山ブックセンター前で、coyote編集部の稲澤さんと待ち合わせ。隣のカフェで、打ち合せ。ダブルエスプレッソ。西荻街案内の件。うまくできればいいけど。終って家に帰ってきて、またドローイング描く。夜は、ナモさんの所で、多古米を買って、そのまま上のバルタザールで、唐揚げ定食、ふーは、魚定食。ハートランド麦酒。やっぱりココは紹介しよう。家に帰ってきて、レンタルシップで、「ガタカ」と「エキゾチカ」を借りてくる。ガタカを見た。なんにもセットを使わないSFもの。でも、未来にしか見えない。未来という人間が持つイメージとは、それは時間が凄く経った時代ではなくて、なんか人間のミミの裏あたりに潜んでいる空間のことをいうのではないかと思った次第であります。町田康の「つるつるの壷」を買って、明日の新幹線用の本にする。

2007年7月19日(木)

 午前中、書く、打つ。昼飯は、玄米、味噌汁、豆の煮物、海苔、オニツカの醤油ごま、質素。調子は全開ではない。午後、描く。大分形が見えてきた。coyoteという雑誌から西荻の街について、2ページ街案内書きませんかとの依頼。結構いいツボつかれました。色々面白いこと考えているんだと、多いに希望湧く。最近のお仕事依頼の角度が急斜しているのを感じる。いい兆候なはずだ。夕方今日の作業やり終えて眠る。ふうがすき焼きざるうどんなるものを作り、食べる。その後、ふうの仕事の手伝い。バンクーバー用のジュエリー見本データー作成。今月末から、バンクーバーに売り込みをかける。

2007年7月18日(水)

 午前中、Dig-italのドローイング。だんだん出来てきた。でも細かく描きすぎて、ちょっと終らなそうで後悔。でも、ちょこちょこ描き進めるしかありません。昼食は、最近西荻に出来た、中野のラーメン屋「青葉」西荻店へ。ここのつけめん、ちょっと魚臭いけど、癖になるかも。坂本屋は並んでいた。すごいぞ、平日の西荻。帰ってきて、また描く。あるNPOから話を聞きたいとのこと。なんか本当に予想もしない所から来ます。全て受けていくつもりです。しかし、調子が悪い。風邪でもないし、喘息でもない、いつものといえばいつもの変なやつ。夕方からは、横になり、音楽を聴き続ける。眠りそうになりながらの、音楽試聴は、とにかく閃き一杯である。で、その都度曲とアルバム名をメモしたいので、机の上に走るという、訳の分からん行動を繰り返していた。これでは実質寝れない。半寝を楽しむ。しかし、色々収穫があった。アル・クーパーのBrand New Day, Nick Loweのhope for us all, Todd RundgrenのJust One Victory, David Bowieの V-2 Schneider, Steleolabの Mars audiac quintet , Wingsの Dear Friends、、。と脈絡無しオンパレード。僕はこれをインターネットラジオを流しっぱなしにランダムに聞いている。しかし、Wingsってポールマッカトニーだよね。やばいってこれ。Wild LIFEというアルバムらしいです。毎年、毎年、その都度、60年代とか、70年代とか、80年代とかの音楽が違って聴こえるわけで、その当時はどういう風に聴こえていたか、それは大分違うわけで、そのような時間で、違う音楽の聴こえ方なるものに興味を抱く。夜は、オリーブオイルに唐辛子を入れて、ぐちゃぐちゃに潰して、唐辛子の焦げたいい匂いをさせて、大蒜を包丁で潰して入れて、またまたオイルに大蒜の匂いをたっぷり染み込ませて、豚肉を冷凍のままでみじん切りして入れる。で、キャベツを超千切り、葱細切りで、突っ込む。卵が無かったのでそのまま、冷凍しておいた玄米御飯を一膳解凍していれて、塩と醤油で炒飯を作った。なんてことないのに、なんかうまかった。で、The TemptationsのThe Ball of Confusionを聞きながら寝た。BeckのThe Golden Ageを聞きながら起きた。この曲、やっぱりいいね。で、Beckはこの曲が入っているSea Changeを作っているときのインタビューで「Joni MItchelのBlueを毎日聞いています」と言っていて(たぶん)、なんというか、この人は、毎日変化して、進化して、退化しようとしているんだなぁと興奮したのを思い出した。さっきの70年代の音が違って聞こえてきたのと自分の中で繋がった。自分も今、なんでドローイング?と自分でも分からん所でやっているので励みにした。よし、また明日描くぞ。

2007年7月17日(火)

 午前中、なんか調子おかしい。起きて、書いたり、描いたり、ごろごろして過ごす。朝食はバジルオムレツとチョコパンとオニオンパン。やっぱ墨繪のオニオンパンうめぇー。午後1時外出。午後二時に浅草駅で、堤さんと神さん、佃さんと待ち合わせ。そのまま隅田川沿いの鈴木さんの家へ。神さんが豪華芋焼酎を二升お土産に。それで、5人で乾杯。いろんな話をする。午後4時ごろまで話す。途中、みっちゃんが来て、驚いてしまったためにまた今度来ることにして、隅田川を出る。その後、長崎リンガーハットで、皿うどんをごちそうになる。しかも、結婚祝いまで頂く。なんだか、この仕事も急ピッチで進んでいるらしい。その後、浅草駅で別れて、僕は帰宅。家でごろんと寝る。夕食は、干物と、マメの煮物と、枝豆と、わかめの生姜炒めと味噌汁。夜、日本にあるギャラリーから作品を見たいとのメールが入る。また日本でも面白い流れが発生してきている。

2007年7月16日(月)

 朝起きて、姉ちゃんの家でトースト、目玉、ベーコン。家に一回帰って、午後2時に麻布十番。NOVと待ち合わせ。フーと向かう。昼食は、「もち玉」。豚肉の赤味噌煮定食。御飯おかわり三杯。満足で出る。CAFE LIFE CAFEで麦酒飲みながら、NOVにバンクーバー報告。NOVの作ったドレスはよかった。その後、三人で新宿伊勢丹に行き、買い物。伊勢丹7階のそば屋でせいろ食べて帰る。夜、写真撮影し、フォトショップする。京都精華大学の建築学科の学生から連絡。新幹線チケット出せますので、ぜひ公評会に来てくれとのこと。んーやるなー。行きます。今週の土曜日。また京都だ。しかも、今回の仕事は、今までにやったことがない感じなので、うまくいくかな。明日は堤さんと一緒に隅田川へ。

2007年7月15日(日)

 朝早く、山本さん、起きて、無事だったようで、安心してたら、浜松町のホテルに帰っていった。正木さんと、ふーと僕とで朝食。バジルオムレツ、トースト、パイナップル、コーヒー。台風はどうやら問題なさそうだ。西荻から正木さんの車で出発し、午後1時に熊倉さんがいる「三田の家」へ。山本さん、辻本さん、西川さん、そして、遅れて岩城良平も来る。熊倉さんとフーとボクと正木さん。総勢8人。腹が減ったので、みんなで作りましょうということで、スーパーフェニックスで買い物。三田商店街。正木さんが腕を振るう。お揚げと葱の卵レスどんぶり、出し巻き卵、サラダ、女性陣が、ポテトとツナのサラダ、ハッシュドポテト、そして、僕が麻婆豆腐を作り、大層豪華な昼食。即、完食。ココには麦酒サーバーもあるので、恵比寿麦酒。そして、白ワイン。少し食べ過ぎか。気持ちよくなり、しばし、台風後のいい風の中眠る。皆で、喋る、そして、東京ツアー解散。そのまま、三鷹の姉ちゃんの家へ。メイとユメに約束の割り箸鉄砲を渡しにいく。夜は、姉ちゃん宅でお好み焼き。うまい。メイとユメと思い切り遊び、帰れなくなり、泊まる。鼻水が出てる。

2007年7月14日(土)

 午前中掃除。午後いちで、ふーの友人、オーストラリアからアキが、東京からトモコが来る。私、腕を振るう。冷製バジルとモッツアレアとトマトのパスタ、ベーコンのペペロンチーノ、パイナップル、クミンスープ、トマトときゅうりのサラダ、フォレスト(スモーククリームチーズ)、もぐもぐのソーセージ、バゲット、はー、はー、、、。赤ワイン買ってきて、飲む。アキはマシンガン。僕も黙った。すげー。マシンガン。オーストラリア事情トーク。途中から、ウイスキーにも進み、その後の、東京ツアーに不安も。午後6時、西荻窪駅に東京ツアー御一行と待ち合わせ。京都から、正木さん、リョウヘイ、山本さん、西川さん、辻本さん、そして、熊倉さん。ナモさんの八百屋に行き、信愛書店で立ち読みし、ブアイソウで、古道具探訪し、FBPで夕食を食べようとしたが、混雑してたので、一回家に帰る。ジャスミンティーをみんなで飲む。語り合う。気合い入ってるなー。京都の受講生たちよ。で、一時間後にFBPへ。食べまくる。ワインも二本空けた。アタリから、山本さん、ちょっと調子悪くなり、あれれと、、。正木さんの車に乗せ、僕の家へ。彼女と正木さんだけは僕の家に泊まる。夜も正木さん勢いあります。しばし、語り合う。山本さんは、昇天。何か不思議な集まりじゃね。

2007年7月13日(金)

 午前中仕事。帰ってきて、Dig-ital。途中から変な所へ向かっていくが、それがいい感じ。かもしれん。街を描いているのだが、人になってきている。11月にカナダからJackが来る事になっている。その時に見せれるように、20枚ぐらい描く予定。Dig-italも来年は絶対展覧会するつもりでいる。4次元ガーデンがなかなか伸びてくれない。次は実際に作るのかどうか考えている。午後6時まで描いて、今日はお好み焼きを作る。僕のお好み焼きがおそらく一番うまい。店で食べるのも好きだけど。僕のキャベツお好み焼きはうまい。夜はビデオが見たくなり、シップに走って、「奇人たちの晩餐会」と言う映画を見る。これやヤッバイ。とにかく聞いたこともないようなものを見ようと思ったら、ホントいい映画。久々に面白いものを見た。

2007年7月12日(木)

 午前5時起床。またこの動きが始まった。今日は乗った。10枚書く。午後12時に終了。その後、六本木に行く。森美術館でル・コルビジェ展。油絵は前からあんまり好きでないんだけど、やっぱり彼は図面がいい。パースも、落書きもいい。それらの端の方が破れていてセロテープ貼って、そのまま豪華な額縁に入れているのがいい。そして、横2メートルぐらい、でも高さ30センチほどの長細い額縁も。パーズが描かれていた。やっぱりそういうのに惹かれていく。マルセイユのユニテの実物大があったので懐かしかった。その後、今日見たいと思っていた西野達さんの作品のところへ。ん?私はよく分からんかった。んー。で、そのまま青山ブックセンターで乱読の後、その興奮のまま、家に帰り、Dig-italの二枚目の製作。夜は、ベーコンとエノキとピーマンのパスタ、カブと水菜のスープ、水菜サラダ、プレミア麦酒。夜、ふーとそれいゆへ。珈琲とチーズスコーン。今月中に、取り掛かり中の原稿仕上げる予定で行こう。

2007年7月11日(水)

 午前7時起床。今日からまた執筆に取り掛かる。ちょっと間を空けすぎたかな。なかなか書く体勢になってこない。玄米に納豆と醤油ごまとノリで飯を食う。その後、保坂和志氏の「小説の自由」を読む。一時読んでなかったが、これは凄い。小説の書き方を考える本になっているのだが、書いてあることは、空間(日常生活、直観を含めた全ての)をどうやって感知していくかというような気がする。非常に参考になる。が、それは頭で理解するのとはまた違う。あれはどこで分かっているのだろうか。謎が解けた時に一瞬立ち上がる、脳味噌の横っちょにあるエアポケット。そこで感じるようだ。でもそれは掴まえておくことができないので、また逃げていく。それを書きたいと思うが、こっちはとても大変。なかなか進まず。夕方まで。夕食はナモの所で、買い物し、キーマカレー&生姜汁&キャベツのマリネ。美帆から祝いに貰ったIITTALAの皿を使う。いいねぇ。感謝。今週は、京都の公開講座の受講生が何人か東京ツアーに来る。

2007年7月10日(火)

 午前7時起床。日記の整理。その後、カナダ人コレクター、ジョンに送る資料の作成。立体読書のドローイング2点。そして、Dig-italの絵も送ってみる。値段も自分で設定してみた。どうかな。昼食は、坂本屋でカツ丼大盛り。やっぱり日本の飯はうまい。帰ってきてから、今日まで、一日も休みなくやってきたので、ちょっと休憩を取る。なんかこうやって昼間に寝るのは久しぶりだ。ちょっと前まではよくやっていたのに。最近の慌ただしさは、いいもんでもあるが、たまにはきちんと休まないと。京都の学生から、メールや、電話が入る。そういうの、ホントいいです。今週は受講者が東京にやってくる、東京ツアーなるものを企画している。どうしようかちょっとプランを練らねば。そおれで、昼過ぎから午後5時まで寝た。起きて、今度はN.YのTheme Magazine用のデータ作成と、16項目にわたる0円ハウスについてのQ&A。意外と時間がかかり、午後8時全て終了。シショーから電話。今度横浜ZAIMに一緒に行こうとの事。

2007年7月9日(月)

 今日で、今まで働いていた仕事を辞めた。自分の仕事に専念してみようと思う。仕事場はヒルトン東京だった。僕はホテルのボーイをしていた。僕が、執筆をしたい時や、海外で展覧会をする時は、自由に休めて、自由に戻って来れる最高の場所だった。ゲストの人たちも僕の仕事を知っていて、応援してくれる、変な空間だった。中には100冊買ってくれた人もいた。みんなの勢いがあった。旅行行くって言ったらお小遣いをくれたりもした。バイトとかそういうのじゃないんだよな、と一人で勝手に思っていた。とにかく、オモロかった。で、今日辞めるっていったら、またオモロすぎることが起こった。ホテルの日本人支配人が、マネージャー会議の時に、僕をゲストスピーカーとして呼んだのだ。粋な事をやるもんだ。僕は会社の中では、ただのバイト。僕の中ではただのバイトなんかじゃなくて、やばいんだぞと思っていたら、支配人も思っていたようだ。彼とは話した事もなかった。でも、今日話したら、僕の事全部知っていて、彼は卒論が0円ハウスって本になったとか、アフリカに行ったり、カナダで展覧会をやったりしているとか説明している。何か訳分からんかった。僕の周りは、よく全てを超越してしまう。で,僕は色々自分の仕事について、0円ハウスについて、ホテルのマネージャー会議で喋った。終ったら拍手が飛んで、訳分からんかったけど、嬉しかった。全てが反転してしまった。でも、一番自分がやりたい事だったかもしれない。こういうのが、なんにも関係ない。会社に入っていても、バイトしなきゃ食えなくても、いいのである。それでもやりたい事やればいいのである。そうすれば、つまんないと思っていた、稼ぎのためだけの仕事場が次第に反転してくる。毎日、ランチを食べに来てくれた、皆勤賞のタケウチさんは、僕にシャンパンを買ってきてくれた。Marie Noelle Ledru。このシャンパンはMarie Noelleという女性が、ほとんど一人で作っているシャンパンである。そのセレクトに乾杯である。VIPの松本さんにも挨拶。そして、毎日モーニングで顔を会わせたイクさんとも挨拶。彼女は作品も買ってくれた。で、終わりだなーと感慨に浸っていたら、「また金曜日も朝だけでてくれ」と言われ、拍子抜けたが、あと一日で終わりである。今日、坂口恭平事務所を立ち上げた。勝手に、自分の中だけですけど。家に帰ってきて、土鍋にキャベツと豚肉を入れて、お酒を入れて、焼いて、ポン酢で食べた。ほぼ日で言っていたようにベラボーにうまかった。途中から亮太が来て、弟もパルコ出版への転職が決まったので、シャンパンを空けた。で、飲み足らず、西荻の前から気になっていたオープンワインバーへ行った。感じがよいネーチャンがオーナーで、隣は都市計画家、後ろは数学者という西荻ならではの変態的飲み会に発展。夜2時に帰ってきて寝た。今日はみんな勢いがあった。

2007年7月8日(日)

 朝、タローの家で起きて、午前9時ごろ出発。腹が減ったので、タローの家の近くのパン屋さん風な所に行こうぜー、といってみると、中は東京で言えばBERG風。しかも、名前もBURG。エスプレッソとクラブハウスサンドと茄子とズッキーニのホットサンド注文。タローとシゲと。この二人の学生は僕が京都に来ると、本当に良く来る。エラい。シゲは東京の地震EXPOのトークショーにも来た。そういうのを見るとボクは尊敬する。タローは今、僕がやっている公開講座の全映像を録画中である。デビットリンチの新作で使ったデジタルカメラよりもいいのを使っている。いいじゃん。こういうイキのいい学生と今日では会う。京都とバンクーバーに共通点を感じている。で、ゆっくりして、バスに乗り、別れる。次は最終講座、8月だ。新幹線に乗って帰る。帰りの道中は、筑摩書房、森村泰昌氏の「芸術家Mのできるまで」。この本名著です。展覧会を開くまでの感覚とかが、僕も勝手にではあるがシンクロしている。二時間で読破。昼過ぎに西荻到着する。昨日7月7日は結婚記念日なので、今日は、なんか買ってあげるということで、ふーと買い物に行く。と、いうか香咲で、ホットケーキ食べたかっただけなんだけど。色々服屋を散策。で、キャットストリート、その後、MOGRAに少し顔を出し、表参道ヒルズ。そこの一つが気に入ったらしく、試着質に入っている間に、僕は男一人で、なんか居心地悪くふらふらしていたら、上から音楽が聴こえてきて、それを聞いていたらこれは凄いかもと思って、CDを見せてもらった。Clap Your Hands Say Yeahというバンド。名前がヤバい。こういう僕が普段だったら絶対来ない所で会う音楽というものは信用できる。帰って、myspaceで聞いた。やっぱり良かった。で、香咲は午後5時半で終了していて、ホットケーキは食べれず、仕方がないので、ヨックモックのカフェで、バナナクレープとカラメルアイスクリームとフレッシュオレンジジュースを飲んで帰った。夕食は、そぼろご飯とBillから貰ったシャンパン、MUMM。

2007年7月7日(土)

 午前6時に寝たのに、朝飯のブッフェが食べたいために二時間ほど寝て起床。朝飯を食べる。うまい。それで、またチェックアウトの時間を寝過ごし、アウトする。四条から、歩いて寺町二条へ。三月書房で、イガヤクニオスタイルと芸術家Mのできるまでを購入。それを持って、京都ロイヤルホテルスパへ。ラウンジでタローと待ち合わせ。珈琲おかわり三杯。自転車の後ろに乗って、タローの彼女、ナリの家へ。場所は一乗寺という所で、リバーサイドで気持ちいい。KEIBUNSYAという本屋に行き、僕の本があったのを喜び、ツバメというカフェに入り、昼飯定食を食べる。うまくておかわりした。その後、ナリの家に戻って、パソコン作業。そして、今日のトークショのための裏メイン、アフリカの民謡ライブショーのための練習。ビールも3杯目を過ぎ、徐々にヨッパラって来て、ギターは最高潮。新しい曲まで生まれる。でも、アルコールの魔の手は僕を少しづつ浸食し、出発の午後7時半になった時にはグロッキー状態。不安を抱えたままトークショー会場である、須川さんの家へ。彼女はここで「喫茶はなれ」という集まりを催している。そこの特別企画で、僕のレクチャーなのである。お客さんは20人ぐらい来てくれて、ケイタリングもアフリカ風で最高でした。結局、僕の場合トークショー始まれば、いつもの怒濤の連射が始まり、終ってみれば、みんなで、ギターを抱えて、ルオー族の名曲「ドゥアモレダーラ」を熱唱していた。もう深夜1時を超えていたと思う。建築学科の学生なんかも来ていて、今度の公評会に来て下さいとブッキングされる。なんかスンゲー盛り上がりました。だんだんと京都に居心地が良くなっている今日この頃である。夜はタローの家にシゲと一緒に泊まらせてもらう。しかし、学生の家は汚い。鈴木さんの家を見せてあげたいぐらいだ。

2007年7月6日(金)

 午前11時西荻発。12時の新幹線に乗り教徒へ。三井ガーデンホテル京都四条。部屋でゆっくり。午後5時国際交流センターに向かう。須川さんと熊倉さんと講座の打ち合せ。受講生がノリ乗りになっているので嬉しい限りだ。今後の動きについても話しあう。午後7時公開講座開始。それぞれ大分具体的なアイデアが登場してきているようだ。色んな考えがあってぶつかればいい。そして、話が止まってしまってどうすればいいか分からなくなるシーンもあり。それもなんでもいいんです。それを見て楽しくなる。今回は二時間みっちり皆で意見を出し合う。どのように着地するのかしないのか今後が気になる。講座の後は熊倉さんの案内で「銀月アパートメント」へ。100年ほど前の中国からの留学生用のアパートメントを今はそれぞれアーティストやミュージシャンやらが改装して生活をしている。以前も出てきたダムタイプの創立メンバー小山田さんが作ったプライベートホテルに案内される。素晴らしい空間。ここは、彼の知り合いが一泊1500円で泊まれる部屋で、プライベートとパブリックに対する彼の考えが投影された、素晴らしき曖昧さの空間となっている。そこに10人ほどの受講生と体験する。トムウェイツの音楽が静かに鳴り響く。金子光晴の空気感も出ていた。今度京都に来る時はお願いして、利用してみたい。その後、活力屋という無国籍居酒屋で皆で飲む。途中から大きく脱線していく。それもまたいいんです。その後、たろーとナリちゃんと僕と三人で、Mickというどう考えてもおかしいバーへ。ハイネケン、タローはハイハット。何の話してたんだろう。午前6時頃ホテルに到着。明日は須川さんの家で、トークショー。

2007年7月5日(木)

 ワタベウェディングが来訪。結婚式の写真を撮ってくれたカメラマンの事務所が盗難(!)に遭い、その事後処理。大事な写真が無くなってしまった。まぁいつも良くも悪くもどちらも強運を引いてしまうのが僕なわけでして、ふーにはびっくりなわけでして。まぁ話をして幾分かの保証とお見舞い。しかし、気分は収まらず。が、仕方がない。夕食は、念願の西荻窪「カンラン」へ。ここは、新しくできた西荻住民待望の広島風お好み焼き屋。これは期待していたのだが、信じられない混雑のためずっと行けずじまいだった。ようやく予約できたので、行ってみる。雰囲気はすごくいい。まずは麦酒とスジポン酢を注文。うまい。そして、じっくり20分焼いたお好み焼き登場。クルミと味に共通点がある。うまい。しかし、下の生地が幾分厚い。そこが僕には惜しかった。ココの部分はやっぱり口でサクッと切れる方が美味しいと思う。そのためやはりクルミに軍配が上がる。それでもレベルは非常に高い。こういう店が駅から離れたところにできるのが西荻の面白いところ。明日からは京都。

2007年7月4日(水)

 京都精華大学の須川さんと恵比寿駅で待ち合わせ。今週末に須川さんの家でやっている「喫茶はなれ」でのトークショーの打ち合せ。といいながらただのカナダ帰りの興奮話。まぁそれでも須川さんはきちんと乗ってくれるわけで、素晴らしい話し相手です。須川さんの今後の動きの話にもなり、かなり面白くなりそうだ。食事はやっぱり中華料理屋「天童」で、五目炒飯、五目焼きそば、空心菜の大蒜炒め。このコンビネーションがバリウマ。途中から仕事帰りのフーも参戦。今、京都精華大学の一般講座「現代生活学」が大変な盛り上がりを見せている。凄い事になりそうだ。今週の講座がまた楽しみだ。そして、この一ヶ月に1~2回行く京都への旅が僕にも何らかの変化をもたらしている。単純に大好き京都に行けるというだけで素晴らしいんだが、なんかこの移動が僕にはメッセージに見えるのよ。

2007年7月3日(火)

 千駄ヶ谷のスペクテイターの事務所へ。つるさんだけがいた。立体読書用の原稿を取りにいく。カナダのコレクター、ジョンは立体読書の絵を買いたいと言ってくれているのだ。捨てる神あれば、拾う神あり、まさにそうである。日本で駄目だったら、ナイロビでもバンクーバーでも行けばいいわけである。どこかには 必ずいるよ 理解者が。で、つるさんはパリとアムスに行ってきたらしく、ヨーロッパ話も聞く。アムステルダムがやっぱり凄く良かったそうだ。来月号はアムステルダム特集か?僕も次はベルリンもしくはアムステルダムかロッテルダムに行きたいと思っていたので盛り上がる。そろそろヨーロッパでやってみたい。その思いが日増しに盛り上がってくる。しかし、それにはもう少し筋肉をつけた方がいいのだろう。今の僕に対するリアクションなどを見ているとまだまだであると思っている。まぁ場所は気にしないと言えば気にしないのですが。夕食は、ふーちゃんラーメン、食す。

2007年7月2日(月)

 バンクーバーでは僕の絵も意外や意外で、受けられていて、バンクーバーで一番のコレクターと、僕の信頼するバンクーバー人たちが口を揃えて言う人物からのオファー。これは、きちんと仕事をしよう。気持ち高ぶる。その準備をいくつか。すげーかも。バンクーバー関連そろそろ整理しましょう。日記の整理、Banff Journalの整理。夕食は「しんぽ」西荻のうまい魚料理屋で、タコチャーハンと塩焼きそばと、マグロの串焼きと、味噌汁。そろそろ腰を据えて、本の執筆の締めに取り掛かろう。7月は集中する。

2007年7月1日(日)

 午後1時半に西荻でTOKYO SOURCEのためのインタビューのため、宣伝会議の編集部に勤めている刀田さんと待ち合わせ。家でとりあえずハートランド麦酒で乾杯。カメラマンのノジョーさんもいらっしゃる。インタビュー開始。のっけから勢い余って、脱線しまくり話は続く。気付いたら3時間ぐらい喋り続けていた。途中からふうと、父と母と妹と、りきとノノカが家に来る。で、カメラマン爆笑して、「じゃあ、みんなで撮りましょう」と言われ、スナップ何枚か撮ってもらう。いい記念。そして、取材陣と分かれて、家族で「のらぼう」へ。今日は母の誕生日。バンクーバーへ行った後で、みんなテンション上がったままの素晴らしい夜会であった。飯もまたまたうまい。ココは本当にうまい。11時頃時差ボケでバタンキュー。

0円ハウス -Kyohei Sakaguchi-