Montreal Journal

Vol08. ZINEのお祭り&クリスチャンマークレイ

29th Nov,2008

もうたまり場と化しています。なんか楽しいみたいです。皆が作ってくれって言うので、来年は是非100個ぐらい作ろうぜとピエールと話す。

ピエールと話しながら炊き出しを食べる。これらの炊き出しは全てモントリオール中のレストランで余った食材を元にして作っている。つまり0円炊き出しである。服も、道具も何もかも。全てがゴミとされていたものを使っているのである。これは本当にすごいフェスティバルだ。色々なヒントを今回貰ったような気がする。しかも、十分ソーラーパネルが使えることも分かったし、大変な仕事だったけど、そのおかげで収穫もあった。

朝から喧嘩があり、流血していたかと思うと、いきなり訳の分からない動物が踊り出すし、カオス状態である。ピエールは喧嘩すらもそれでいいじゃないかと言っていた。全てを隠さずこの五日間だけは表に公開する。そしてそれを見て人が色々と考えればいいと言っていた。とても勇気のいる行為だ。

こんな人もいた。

ステージ上ではゴスペルのような賛美歌のようなコーラス隊が歌い始める。僕はピエールとアニーの息子、ユリスと一緒に踊りながら聞いていた。

その歌に触発され、このオジさんが次に即興で歌いだしたので皆で手を叩いて反応する。楽しくなったのかいつまでも歌うのを止めようとしなかった。

僕は場所を移動して、地下鉄に乗って教会へ。その地下で行われている自主制作の本「ZINE」を作っている人たちが一同に集まってマーケットを開く、EXPOZINEというかなり盛大なお祭りに参加する。シエさんのパートナーDACがお店を出していたのだ。これがポスター。凄くいいデザイン。

教会の地下には100軒ぐらいのお店が集まり、人がひしめき合う。歩いていると、次から次へと友人にあった。デビッド、サリー、シエさん。僕はとにかく面白くなっちゃってどんどん購入してしまう。

これが今日の戦利品。

その後、DHC ARTという新しいアートギャラリーで、ターンテーブル奏者の第一人者であるクリスチャンマークレイの展覧会のオープニングに向かう。デビッド、シエさんと一緒に行く。四階建てのビルを全て使っての大きな展覧会。赤ワインとチーズをどんどん飲んで食べる。たくさんの人を紹介してもらう。原さんの友人も多し。また新しい展開が起こる予感を感じる。展覧会の内容は、知っているものが多かったが、一つ見たことのないものがあり、それがまた無茶苦茶良かった。映画の中で楽器を弾いているシーンを繋げてオーケストラのようにしているもの。

その後、オープニングの二次会にも誘ってもらう。高級BARにてスイスのアーティストや、モントリオールのミュージシャンであるジェファなどとも喋る。そして、タクシーに乗ってまた0円ハウス会場へ戻る。

午後9時からはモントリオールのアコースティックバンドを聴く。これがまた良かった。

0円ハウスに戻ると、もう住人が好き勝手に、写真やら薔薇の花やらを飾り立てている。それでこそ0円ハウス。しかも、僕のドローイングの上から。全く気にしない。それがまたいい。彼らにお休みを言ってから、僕も部屋に戻ってくる。明日はいよいよ展覧会の最終日。

0円ハウス -Kyohei Sakaguchi-