Montreal Journal

Vol02. 新聞社インタビューとアリオリオ

23th Nov,2008

午前9時半起床。朝食はバスケットがドアノブに引っ掛かっている。開けるとクロワッサンとマフィンとオレンジジュースとフルーツ。食べながら珈琲を沸かす。その後、外出。ホテルの目の前がフェスティバルを開催する広場になっていてテントがたくさん建っている。ここで26日から医者や、毛布などを渡したり、火を焚いたり、一流シェフが炊き出しをしたりして、路上生活者が唯一この5日間だけは自由に公園で集まることができるのだ。それ以外の日は公園にはほとんど居られず、小屋なんて全く建てられてないのだそうだ。こんなに寒いのにどうやって乗り切っているのだろうか。これはやはり調査をしなくてはいけない。その広場でアニーと午前10時半に待ち合わせ。アニーはピエールと共同ディレクターであり、パートナーである。そこで、僕が持って来た服があまりにも貧弱なので、分厚いモントリオールスタイルのジャケットと、雪が降っても平気な長靴を借りる。

着ると本当に寒くなくなった。その後、車に乗ってATSAの事務所へ向かう。事務所と思っていた場所はなんと彼らと子供三人の家だった。

二階が事務所になっている。ポスターも出来上がっている。かっこいい。家は1906年に建てられたそうで、百年も経っている。二人で改装したのだそうだ。


一階のリビングルーム


右がアニー。


オリベール。

すぐにモントリオールの新聞社「HOUR」の記者である、オリベールが到着。僕のウェブサイトをよく見てくれていて、たくさんの質問を浴びる。パソコンで説明しながら、熱く話す。一時間ほど話した。彼も色々と興味があり、取材ではあるが、いい議論が出来たのではないか。こういう説明の時になると、僕の英語はなぜか突然気合が入る。


ユリス。かわゆい。

その後、下のリビングルームに降りて、ピエールとアニーの息子ユリスとパソコンゲームをして遊び、ランチまで御馳走になる。

その後、アニーに道を教えてもらい、モントリオールを散策、そして、どこに寝ているかチェックするがなかなかいない。とボーッと歩いていると、長い人の行列が。どうやらここで炊き出しがあっているらしい。避難所のようだ。バンクーバーと違い、きちんと隠されているような印象を受ける。その後、展示場に戻り、明日から始める作業のための準備。材料を確認する。テントは着々と出来上がっている。

ある程度作業をして終了。二人は家族持ちなので誘うわけにはいかず、一人でどこかに食べに行くことにした。どこがいいか色々と調べるが、とりあえず今日は二年前に行った時にお気に入りになったイタリアン「La Strega」へ行く。

イタリアン麦酒を飲み、グリーンサラダ、アリオリオスパゲッティをまた注文。美味。ゲイタウンならではのこだわりの店。しかも安い。ドライマティーニも飲んで満喫。その後、歩いて、サンドニ通りなどを散策する。寒いけど、ジャケット着ればちょうどよく、冷たさが逆に気持ちいい。メキシコ料理屋、タイ料理屋のこだわっていそうなところ、クレームブリュレが美味そうな良い雰囲気のカフェなどを探し出す。ギリシャ料理なんてのもあるらしい。そういえばこの前行った時のスペイン料理屋も美味かったし。モントリオール在住のシエさんに連絡をする。彼女も展示をやっているらしく今度見に行ってみよう。明日から二日間で作らなくてはいけない。しっかり風呂入って寝る。

0円ハウス -Kyohei Sakaguchi-