4次元ガーデン

09 犬が庭

24.October,2006

4次元ガーデンの世界では、庭という概念は広ーい。と、いうことがわかってきました。
昔の「枯山水」のように、もはや植物が使われなくてもそれは庭として機能しているのです。
このことにより、4次元ガーデンは急展開していきます。
もう、植物など必要がないとわかってしまった庭師達はいろんな冒険を東京のド真ん中ではじめます。

そして、ここでこの写真です。犬です。
本物ではないですけど。
誰が買うのだろうかと思っていた犬の置物がここにはたくさん転がっています。
いや、転がってはいない。待っています。
いや、でも何匹かは違う方向向いてしまっている。
飽きたのでしょうか。しかも、犬だけじゃない。猫も一匹います。
ジャガーみたいなもんもいますね。
ここまで揃うと、圧巻です。
誰が買うんだろうと思っていた置物も、いきなりリアルになってきます。

これはなんと下北沢駅周辺で見つけた。
もう敷地の問題などこの際関係なくなっているのでしょう。
どんどん犬は家の外に出て行きます。
勿論、生き物ですもん。
家からでても、文句は言われんでしょう。と、思ったのか?

でも、これも庭でしょう。
この犬の置物を植物に置き換えると、一瞬にして、よく見かける庭のない家の庭の姿になる。
でも、ここでは犬なのである。

やはり、庭=植物ということではないようなのです。
庭というのはやはり、自然の姿ではない。
それよりも人間が望んでいる風景といった方が良いのかもしれない。

庭というのは考えれば考えるほど不思議なもの。
ここは家の中とは全然違う。
「内」ではないのだ。
でも「外」でもない。
「内」と「外」の間の膜状のものだ。
だから、対外的な顔も必要だし、内からみても落着ける場所である必要もある。
だから、逆に人間の欲望が如実に炙りだされるのだ。
「あんまり見せたくないものでもあり」、
「いつも見ていたいものでもある」。
大事なものは守りたいけど、人には伝えたい。
そこの間の何がなんだか分からん、「分からなさ」が「庭」であると思う。
自分だけの特別な領域だったら、こうはならない。
自分の場所では確かにあるが、それだけとは言い切れない場所。
それが「庭」である。
だから様々な化学反応がおきてしまうのだ。
この犬達はなぜかある一定の方向を「右斜め」を見ている。
その先には一体何がある??

0円ハウス -Kyohei Sakaguchi-