Vancourver Journal 2011

Vol07. シェリーとラリー夫妻の家と最後の夜

23th Apr,2011

2011年4月23日(土)。午前11時にバンクーバー美術館へ。懐かしい。大好きな美術館のカフェでブルースと原さんと御飯を食べながら、ミーティング。原さんから今度、キュレーションをやってみたら?と言われる。日本人で面白い狂った作品を持ってくるのはどうか、チェルフィッチュの岡田さんにも提案してみようと思った。鈴木ヒラクのことも興味を持っていた。ファッションの面白い人たちもいいなと思ったり、陶芸も最近、かっこいいしなあと初めての構想。ちょっと楽しみである。ブルースと話して、バンクーバー美術館とセンターAのコラボレーションするのはどうかと。こうやって、夢のような話をしていると、いつも叶う。そうやって、今までやってきた。

ポール・ウォンがお薦めしてくれた靴。Native。水の中にも入れるスニーカー。色がかわいい。僕の分に二足。フーに一足。アオにも一足買うことに。

こちらは僕が大好きでいつも行く靴屋「umeboshi」。

アオには変な紫色の靴を。

その後、リックとポールと原さんとヤンと僕と五人で、僕の立体読書のコレクターであるシェリーとラリー夫妻の家に遊びに行く。ラリーはガスタウンと言ってバンクーバーの観光地があるのだがそこを作った人である!つまりとんでもなくお金持ち。で、僕は思うに、ありえないほどのお金持ちと多摩川や隅田川の鈴木さんとロビンソンクルーソーは一緒なんだようなあと思う。どちらもリラックスしている。ギブ&ギブ&ギブなのである。中途半端が一番いけないのだと常に僕は自分を振り返る。400年以上前にイングランドに建っていた納屋をそのまま輸送してきて移築しているというとんでもない建物。

庭がやばすぎる。

リビングルーム。あまりにも凄すぎて思わず笑ってしまった。暖炉や建具は全て南フランスのアンティークをこれまた現地で見つけて来て輸送しているらしい。シェリーはとても美しいマダムで、アンティークのディーラーでもある。

シェリーとポール・ウォン。

庭にはワニまでいる笑。

その後、シェリー&ラリー夫妻の息子である、バーナビーのアトリエへ。彼は今、カナダでかなりクールに売れまくっているリサイクル素材を使ったバック屋「RED FRAG」のデザイナーをやっている。日本にも少しずつ入って来ているようだ。輸送の関係でかなり高いっぽいが。かっこいいんだよなあ。しかも、それがもう全部友人の友人で、いつでもアトリエに来いとなっていく。もう訳分からないけど、ドライブは続く。

彼がバーナビー。

バックがかわいすぎて、二つも購入。

その後、リックと別れ、ポール・ウォンと別れ、ヤンはトロントに帰り、僕と原さん二人でお疲れさん会を。美味しいイタリアンを食べに。

本気で美味かった。

途中にある、ジミヘン寺院。???何???

これが寺院笑。ジミヘンのおばあちゃんの生家である。だから、ジミヘンもここで育ったに違いないということが元でここが寺院になったという。夏の間はみんなでBBQをするというかわいい寺院。そう、ジミヘンもバンクーバー絡んでいるのである。

今日は最終日なので終わらない。夜9時からは、韓国人ジンとカンリーがやっているインスタントコーヒーにて、ダンスパーティー。

原さんの家に帰って来て、最後に二人でテキーラを飲みながら、トロントのマーティン(ずっとこの日記を読んでくれている人はわかるでしょうか?夜12時からマルティーナに返信するマーティンです)がイングランド時代にコラージュして作ったフィルム作品。彼はグレイトフルデッドと一緒にツアーを回っていた映画技師なのである。マーティンのことを話しながら、涙を浮かべて、テキーラ飲みながら、知らぬうちに僕は寝ていた。とても幸福な時間が流れている。大きな自信と深いリラックス状態が混ざったような精神状態である。日本に帰って、また新しい仕事に励もう。素晴らしい一週間だった。

0円ハウス -Kyohei Sakaguchi-