St-Nazaire Journal

Vol10. オープニング盛り上がりフィナーレ

23th-24th Nov,2007

オープニング当日。朝から僕は地元に住んでいるスタッフのヨアンに教えてもらったワインショップ「Le Tastevin」へ。ここはセレクションが素晴しいらしい。ワインが並んでいる感じもいい。期待できる。ヨアンやエリック、クリストフなど今回はフランス人にそれぞれベスト1を教えてもらってそれを買うことにした。後は今回飲んで美味しかった銘柄も。

面白くてドンドン買ってしまう。この前レストランで飲んだブフガイユのワイン、そしてエリックがいつも大事な時に飲むというブルターニュのVolnay。ヨアンは南が好きらしい。Cores Hermitageという場所のもの。みんなサンナザールには無いだろうと言っていたがこの店には何でも完璧に揃っていた。勿論地元の特産シードルも購入。シャンパンもちっちゃいのを購入。後は、ボルドーの店長おすすめも買って全部で7本も買っちゃった。

そのためちょっと遅れて現場へ。着々とオープニングの準備が整ってきた。絶対終らないだろうなと思っていたのに、オープニング前には全てが完璧に終了していた。凄いラテンパワーを見せつけられた。ラウンジには草まで生えていた。

僕も最後の調整。映像はやっぱり0円ハウスの中で流した方がいいかもと思い、急遽部屋の中にディスプレイをセットしDVDを流す。入口のカメラフィルターの窓から覗くと見えるようになっている。

これで完成。ネームを付け、さらにクリストフと相談しライティングの最後の調整。Dig-italの二枚を少しだけ他より明るくした方がいいとアドヴァイスを受けそのようにする。見せ方はやはりうまい。イイ感じに仕上がり僕も満足j、クリストフもいい仕事でした、僕も嬉しいと褒めてくれた。冥利に尽きる。

こちらはヒデさんの彫刻作品。下の4枚のプロペラがゆっくりと回っている。正方形のフレームの上では総武線が延々とループを描いて走っている。昨日の朝6時まで製作していたらしい。スタッフのロジャーも疲れ果てていた。

町の看板にも展覧会を知らせるポスターがいよいよ貼られ出した。

午後7時にオープンする。同時にたくさんの人が入ってきた。出だし上々。

サンナザール市長も来訪し挨拶をしてくれた。会場にはさらにたくさんの人が集まって来た。とても注目されているようだ。たくさんのギャラリーの人たちも来ていて色々と話が弾む。やはりドローイングへの感心が高い。

続いてクリストフの挨拶。熱く語っていた。

そしてお酒と食事が振舞われた。お酒は恵比寿麦酒と日本酒。ナントのギャラリーの人が大変興味を持ってくれて来年やらないかとの話。これは面白くなってくるかもしれない。その後、Le LiFEの近くの現代美術ギャラリーGRAND CAFEのディレクター、ソフィとも色々な話。彼女も何かやりたいと言ってくれた。ここも非常に素晴らしいギャラリーだったのでぜひ取り組みたい。いやー展覧会をやるとやはりヨーロッパではまた話が進んで行く。興奮気味の僕。これはまた1ヶ月続くわけである。楽しみだ。今回、とてもハードな旅だったがやっぱり展覧会をやると一番プレッシャーが強くてさらに反応も強いのがヨーロッパだなと思った。やりがいがある。もっとどんどんやっていきたいと思った。次は漠然とであるがベルリンにやっぱり行ってみたい。少しづつ領域を広げていこう。まだまだ試さなくちゃいけない事がたくさんある。

もう後は飲みまくるだけである。ヨアンと僕。二人で無茶苦茶飲んでいた。後、途中からサンナザールの地元のおばちゃんおじちゃんたちに囲まれてしまい、僕はギャラリーの人や、アーティストと話したいなーとか思いながらもなぜだか僕のとこにだけおじちゃんおばちゃん軍団がヨアンも爆笑している。いつものことでもあるのでしっかり彼らと話す事にケルト民族なのだそうだ。意外にもかなり面白い話ができた。

その後は関係者たちで会食。おいしいレストランLe Skippersで。フルコースを楽しむ。ここは本当に旨い!なんと市長まで一緒に食事。リンカーンのモノマネしている人みたいな漫画に出てきそうな市長。固そうだが意外にもアートに非常に興味があるそうで、さらにとてもダンディー。

ホレ、と僕に手渡してくれたのは市長がこの前直接キューバに行って買ってきた最高級シガー。他の皆は遠慮していたが僕は頂く事にした。プカプカ。いい薫り。

話はまた今日も止まらず深夜まで続いた。ここの皆は同じホテルで宿泊。いよいよ仕事が終わり展覧会の幕が開けた。興奮して帰ってもあんまり眠れなかった。

朝起きると、オーヘリが今日帰れるかもしれないとの事。今日のフライトは満席と言われていたのでズラしていたのだ。ので急遽今日帰る事にオーヘリがナントまで車で送ってくれた。

ナントからはTGVでパリへ。今回はパリには降りずにそのまま電車に乗ってシャルルドゴール空港へ。空港についたらフランス人のディアナさんという人が日本語ぺらぺらで待っていてくれて日付を変更してくれた。至れリ尽くせり。

JALで18時にパリを発ち、日本へ。10日間の旅だったが、また新しい種類の体験をした。来年はもっとグイグイヨーロッパを攻めていく事に決めた。飛行機の中でダイハードだけもう一回見て後は6時間以上寝ていた。

0円ハウス -Kyohei Sakaguchi-