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Journal -坂口恭平の毎日-

2010年10月31日(日)

午前6時起床。外出し、多摩川へ。多摩川のロビンソンクルーソーと待ち合わせ。電車で渋谷へ。自由大学特別講義「0円ハウス学」第二日目。雨もやんだのでよかった。ロビンソンの話を中心に、最後の授業を行う。二時間みっちり。いやー、さすがロビンソン。70年培ってきた生きる「野生の思考」と「野生の技術」を全開にしてくれて、サバイバルシャワーを受講生に浴びさせている。こんな人、日本中探しても、見つけることはできないだろう。そんな人と、講座で会えたのだ。そりゃ、興奮するでしょうよ。やはり、教育の問題は僕ももっと真剣に取り組んでいく必要があることを再認識。とは言っても、教えるというのは大変摩耗する作業であることも同時に再認識。しかし、大満足で0円ハウス学を終了した。これは僕にとっても変わるきっかけになりそうな機会だったので、とても嬉しいし、充実している。ロビンソンにたくさんの質問が飛ぶ。みんな遊びに行きたいと言っている。ぜひぜひ今度行きましょう。しかし、ロビンソンの話を聞いていると、一体、人間というものはなぜ、資本主義なんかやっていると思っているのだろうと感じた。なにが人間の生産物だ、と。何一つ人間が作ったものなんかないじゃないか。どれも自然が人間に与えたものではないか。そのことをロビンソンは熟知している。人間よ、驕る事勿れよ、と。人間たちが住む土地も、その上に建つ家の材料も、着ている服も、食べるものも、飲むものも、吸う空気も、はたまたコンピューターも、インターネットも全て、自然物によって生成されているのですよ、とロビンソンは説く。そのことを絶対に忘れてはならない。僕が土地の所有について話すと、大いに共感してくれた。「働かざるもの、食うべからず」という言葉はレーニンの言ったものであるらしい。つまり、働かざるもの、とは、路上生活者のような人のことを指すのではなく、不労所得を得ている人、つまり大土地所有者であったり、資本家であるらしい。何か、僕が今考えていることと直結した。その後、受講生みんなに卒業証書を渡し、二日間という短い時間であったにもかかわらず、なんか本当に卒業という雰囲気が出ていて、こちらも感慨深い。みんなの感想も聞く。その後、懇親会。みなで御飯を食べて、さらに3時間も語り合った。計9時間も喋り続けたことになる。完全に虚脱し、帰りに飲みに行こうかと思ったのだが、頭がぼうっとして、学校から帰り道、迷ってしまう。気付いたら中目黒駅。一体、どこを僕は歩いていたのだろうか。今日はまっすぐ家に帰ることにした。国立駅に着き、昨日と今日のギャラを貰ったので、フーとアオとタンゴを呼んでイタリアンを食べにいくことに。その前に、一人でFLOWERSという喫茶店に初めて入り本を読みながら珈琲飲みながら、昨日と今日を振り返る。素晴らしい体験であった。黒崎さんから電話で、すぐ次やろうぜ、と言われた。が、今日は疲れすぎていて、即答できず。呆然としながら、喫茶店内のテレビからはイームズの「パワーオブテン」の映像が流れていて、ふと感銘を受ける。テレビは無音で、店内に流れていたのが高木正勝さんのwatch the worldという音楽で知らぬうちに涙ぐむ。感覚を開放しすぎて、感覚体剥き出し状態になってしまっている。珈琲飲んで落ち着かせる。6時半から、みなで麦酒のんで、マルゲリータ・プロシュート・エ・ルッコラを食べて、手作りラザーニャを食べて、ビスマルクを食べて、なんかやたらめったら美味い、前菜を食べて、そのレシピを聞いて、楽しく、食事をした。とても幸福であった。受講生から、感想のメールがたくさん届く。どうもありがとう。また会いましょう。家でマッサージを受けながら、眠る。明日から11月。ANAの機内誌「翼の王国」にて僕のフランクロイドライト建築旅行記が16ページ特集されています。建築を訪ねる旅シリーズ第二弾。ANAに乗られた方はぜひ読んでみて下さい。

2010年10月30日(土)

午前6時半起床。外出し、浅草へ。隅田川の鈴木さんのところへ迎えにいく。今日は自由大学特別講義「0円ハウス学」第一日目。あいにくの雨。しかも台風が来るかもしれないとのことで、受講者が集まるか心配になったが、到着してみるとそんな不安も一掃。40人近い人々が一万円という大金を払ってきてくれた。午前10時から一時間目スタート。始めに 黒崎さんが僕を焚き付けてくれ、それにより、発火。0円ハウスの話と言うよりは、僕がどうやって食ってきたのか。どうやって、自分の表現をするための土台を作ったのか、どうやって売り込みをしたのか、どうやって作品を売るのか、など、自分のサバイバル技術についての話をしてみた。これを人前で話すのって、意外と初めてなのかもしれない。受講者も興奮してくれ、弾丸トークのまま、気付いたら二時間が経過していた。お昼御飯を食べて、二時間目は隅田川のエジソンこと鈴木正三氏を迎えて、0円で生きるための技術についてのレクチャー。こちらも、かなり盛り上がり、質問も多く飛ぶ。合計4時間、ぶっ通しで喋り続けた。ちょっと今までにないくらいの熱気のあるレクチャーだった。その後、黒崎さんと受講生たちと一緒に、事務所にてお酒を飲みながら話す。その後、家に帰って来る。家には、はんなちゃんが遊びに来て、アオと遊んでくれている。その後、僕がまた家に帰らないだろうと、勝手に心配してタンゴもやってきた。みなでカレーを食べる。その後、午前3時まで、今日のレクチャーで発火した思いの丈を話し続ける。充実した一日。エココロから校正が送られてくる。河出書房新社の阿部さんから連絡があり、佐々木中さんとのトークショーが決定したとのこと。11月17日(水)午後6時半からジュンク堂新宿店にて。佐々木中さんの新刊「切りとれ、あの祈る手を」刊行記念として開催されます。題して「<本>と<都市>と<革命>をめぐる夜話」。電話予約は03-5363-1300。入場料1000円です。トップページに詳細はアップします。話題沸騰中の中さんとの話。二回目になるが、次回は一体どうなるのか。非常に楽しみである。

2010年10月29日(金)

お昼前に外出。外苑前のtwiggyへ。くみちゃんに髪切ってもらう。結構刈り上げた。来月の頭に開催されるtwiggyの20周年パーティーに招待された。なんかスゴそうなパーティー。その後、新宿茶寮へ。そこで、コーディネーターのアンと初対面。アンは、今回のバンクーバー美術館主催のパトロンのためのジャパンツアーのコーディネートをしていて、そのツアーの中で、僕の作品を観るというのも含まれているとのことで、その打ち合わせ。京都、直島、東京をツアーするらしく、東京では、横尾忠則氏のアトリエ、村上隆氏のアトリエ、宮島達男氏のアトリエなどに行くらしく、ちょっとハイソすぎるので、やっぱり、多摩川文明めぐりもしなくちゃと言うと、かなり興味津々で、結局横尾忠則氏のアトリエを見た後に、多摩川に連れて行くことに。これは楽しみになってきた。僕の絵のコレクターでもあるリックも来ているので、ぜひ僕の現場を見せたいと思っている。アンはとても聡明で、日本語も完璧なので、僕はとても嬉しくなり、ずっと話していた。いやいや、最近、集まってきてくれる人たちの感覚がスゴすぎて、毎回驚く。こういうときは、次のステージに入ってきていることの証。結局3時間くらい一緒に日本美術、日本現代建築などの話をする。僕がとても興味を持っている、建築家三分一さんのことをよく知っているらしく、絶対、あなたは会ったほうがいい、と言われた。その後、家に帰ってくる。アオが、最近僕と遊び足りないと思っているのか、夜散歩しようというので、家族三人で真っ暗な公園で遊ぶ。佐々木中さんの担当編集の河出書房の阿部さんからメール。来月、佐々木中さんとトークイベントをすることが決まった。これはとても楽しみ。近日中に詳細をアップします。BRUTUSの編集をやっている井出さんからメール。BRUTUS誌上での特集内でインタビューをしたいとの依頼。快諾する。毎日、何かが動いている。人が集まってくる。面白いものが寄ってくる。こりゃ、逃しちゃいけない時期なのだろう。扉を全開にして、確変に備えよう。明日から二日間、待ちに待った自由大学での0円ハウス学。気合い入れよう。

2010年10月28日(木)

お昼前に帰宅。帰宅後、少しゆっくりして、また外出。品川駅へ。構内で、カナダのバンクーバーから来ている、原さんとパートナーのランディと待ち合わせ。久々の再会。彼らとは、昨年、100万人を動員したトロントでの白夜祭と呼ばれる巨大なアートイベントで一緒に仕事をした以来。その時の日記を見てくれた人にはご存知の自転車整備工でありながら、シネマコレクターであり、グレイトフルデッドを撮影してたこともあり、夜12時以降はマルティーナという女性に変貌する、静かなジェントルメン、我らがマーティンを僕に紹介してくれたのが、ランディ。原さんは、バンクーバー美術館での僕の世界で初めての個展を企画してくれたキュレーター。この二人には、本当にいつも助けられている。彼らが紹介してくれる人たちは本当にいつも刺激的でクリエイティブで普通に生きていたら絶対に会えない。と、そんな二人が日本に来てくれたのだから、やはりこちらもとびきりの世界を紹介してあげたいと、もちろん多摩川文明へ。のっけから、大ちゃんがぶっとばしてくれて、二人は感動しちゃっていた。その後、ロビンソンクルーソーの家へ。あたたかい部屋の中で、柿を食べながら、話を聞く。なんか知らんが、三人とも泣きそうな気持ちに。やはりここには人間がちょっと忘れそうになっている、しかし、絶対に失うことがない大事なことが散りばめられている。僕はロビンソンと会うといつも、自分の道を信じてやってきてよかったなと心から思える。それが海を渡って、カナダの親友たちにも伝わって、本当に嬉しかった。いきつけの中華料理屋で、三人でとにかく語り合う。またバンクーバーで一緒に仕事がしたいね、と。僕はふと、ひょっとすると、世界が変化しようとしているときっていうのは、こういう瞬間なのではないかと思った。今、あらゆる方面から、面白すぎる人たちが集まってきている。とても勇気づけられた日だった。ロビンソン、大ちゃん、ゴリさん、ありがとうございました。

2010年10月27日(水)

お昼頃に帰宅。まだ眠くて、家で布団敷いてゴロゴロしながら本を読む。怠惰な日。フーアオは読み聞かせ会に行ったので、一人でぼーっと暮らす。夜までゆっくりして、今日は平穏な日を送ろうとしたが、食事も終わって風呂も入った後に、磯部涼から電話があり「佐々木中さんと今からeleven行くから、お前もすぐに出て来い」と指令があり、完全にフーは呆れてしまっているが、家を出てしまった。終電で、六本木へ。中さんと磯部涼とクララちゃんと待ち合わせして、まずは中さんのオススメの焼き鳥屋へ。ここ博多スタイルで、キャベツに甘酸っぱいタレつけるという九州スタイルで、もちろん豚バラがあるので、それを注文。中さん、新刊5日目にして重版が決まったらしく、そのお祝いもかねて。いやいや、こうやって、いつも会っている男がかっとばしているというのは、痛快で刺激であり、嫉妬もするよ。で、午前2時頃、西麻布のelevenへ。RAUDEFという20歳の若いMCのライブ。これがやばかった。しかし、途中で一緒に歌ったS.L.A.C.Kがもっととんでもなくやばかった。彼もまだ23歳。これどんな世界だよ、とまた嫉妬。DJはPUMPEE。S.L.A.C.Kの実兄であるPUMPEEに、僕はゲイ心満載なので、初めて会って話をする。すると、PUMPEEもDOMMUNEの都市型狩猟採集生活を見てくれていたらしく、オザケン歌ってましたよねーとか、盛り上がる。今度一緒にでようよと持ちかける。しかし、恐るべきこの兄弟。こうやって、今、色んなところで、色んな才能が爆発しそうになっている。その後、ECDさんのライブも聞く。その後は、いつものように磯部涼と一緒にテキーラをたかり、ショット飲み続ける。K-BONGもいた!中さん、かなり出来上がっている。朝方、クラブを出まして、中華ラーメン屋で、僕と磯部涼と佐々木中さんと三人で、チャーハンとラーメンを食べる。その後、さらに飲みに行った。

2010年10月26日(火)

午前中、ゆっくりして外出。午後1時半、清澄白河にて編集者の上條ちゃん、写真家の大森克己さん、そして、石川直樹くんと待ち合わせ。エココロ11月号に掲載される予定の対談。清澄白河を大森さんに写真を撮られながら、歩く。その途中で、SNACを横切ったので、ちらと覗くと、先日一緒に飲んだ桜井さんがいて、さらによく見ると小田島等さんたちもいて、ついつい立ち寄る。その後、赤々舎のギャラリーへ行き、さらにじっくりと石川直樹くんと話す。ほんといっつも、全く考え方が正反対なので笑っちゃう。一時間ほどで仕事終了。僕と大森さんだけになり、一杯飲みますかってことで、神田へ。途中、銀座で乗り換えてたら、またここにも小田島等さんが。一緒に飲もうよと誘うも、仕事とのことで断念。しかし、こういう偶然は面白い。大森さんと神田の魚料理屋にて麦酒乾杯し、話す。この前の、swich誌上でのDOMMUNE中沢新一さんとの対談の記事に掲載された大森さんの写真がスゴく良かったのでお礼を言う。プリントくださいとおねだりも。一緒に飲んだのは、僕が多摩川生活をしていた時以来。ということで、なんか盛り上がり、さらにもう一軒行こうということで、西麻布へ。焼き鳥屋へ。コヨーテの佐々木さんも呼んで飲む。佐々木さんに、次の連載企画を伝える。今度は世界中のスラム街をフィールドワークしたい。前向きに検討とのこと。その後、東京都現代美術館での今週末からの展示の搬入を終えた石川直樹くんも参戦し、なんだか、いつも通りすごい議論。12時過ぎて焼き鳥屋を出て、もう一軒、落ち着いた感じの居酒屋へ行き、そこでは石川直樹くんと二人で議論。2時過ぎまで飲んで、大森さんと石川くんは帰って、僕と佐々木さんはタクシーで恵比寿駅へ行き、磯部涼を呼んで、ももたろうへ。飲もうとするも、午後3時から飲んでた僕はグロッキーとなり、オレンジジュース。朝方、磯部邸横のインターネットカフェに連れて行かれて、朝9時まで眠る。

2010年10月25日(月)

朝、興奮冷めやらぬまま、佐々木中さんに電話して、読後の感想を述べる。その後、駅前でフィルムアート社の薮崎さんと待ち合わせ。ルノアールにて打ち合わせ。恵比寿映像祭という東京都写真美術館で来年開催される展覧会のために、エッセイを書くという依頼。「デイドリーム・ビリーバー」と名付けられた展覧会とのことで、僕の夢日記を読んで興味を持ってくれたとのこと。そんな依頼初めてで面白いなあ、と。先日、ワタリウムで見た、中原昌也さんの「IQ84以下」という絵本もフィルムアート社とのこと。なんか物事が少しずつ連続性を持っている。今週末から開催される自由大学での特別講座「0円ハウス学」が50名ほど集まっているとのメール。これはとても嬉しい。そして、面白い講座にしなければと責任も感じる。家に帰ってきて、エココロ「家をめぐる冒険」のドローイング。熊楠の庭の配置図を描く。吉阪隆正のヴェニス・ビエンナーレ日本館の配置図に影響を受けて。そういえば、僕が新刊で書いた高解像度で都市を捉えるという感覚は、この吉阪の図面に描かれた詳細な植物の絵がインスピレーションになっている、と僕は思い込んでいる。吉阪隆正賞というのが、今年から始まったらしい。その後、月刊スピリッツ「路上力」の絵も描く。二つとも終わらせて送信。

2010年10月24日(日)

朝からエココロ「家をめぐる冒険」連載第4回目の原稿。南方熊楠の家について。2000字。今日は調子がいい。書き終わり、えりちゃんに送信。カナダのバンクーバー美術館と連絡を取る。今度、バンクーバー美術館主催のコレクター、支援者たちのための日本ツアーがあるらしく、その中で、僕のスタジオ見学をしたいとの依頼。快諾するも、スタジオって、ただの僕の家なんだけど、しかも国立なんだけど、いいのかな。しかし、コレクターたちに会えるのはまたチャンスにもなると思うので、しまい込んでおいた作品を引っ張り出す。さらに、dig-ital#4を買ってくれたバンクーバーのコレクター、リックも上海ビエンナーレの次いでに日本に来るらしく、僕にも会いたいと言ってくれているとの情報を今度、久々に日本に帰ってくる原さんから。なんか、現代美術と最近関わっていないなと思っていると、このように話が出てくるから面白いな。いましろさんの作品も紹介したいところだが、どうかな。その後、アオが寒そうなので、ジャケットでも買いに行こうと思い、フーアオ連れて買物へ。国立駅前のセレブ御用達子供服屋を見物しにいくも、ベルギー製のジャケットとかあるけど、高価。見物だけはして、購入はGAPで。ドーナツ食べて帰って来る。家帰ってきて、北尾さんから頂いたゲゼルの本読む。いやいや、これはスゴい本です。興奮する。その後、さらに何か読みたくなり、佐々木中さんの「切手」を読む。僕の横で中さんがあたかも熱弁しているような、空間的な本。さらに、興奮し、ずっと読み続け、深夜読み終わる。いやいや大変な本が生まれちゃったな。そして、同じ時代にものを作っているものとして、大いに嫉妬する。中さんと飲みたいよ。

2010年10月23日(土)

朝、なかなか起きれず、昼前に起床、外出。午後12時、飯田橋のカナルカフェへ。上野の結婚式。この店、みんな好きだなー。上野のおばちゃんと会う。この前、茂木健一郎氏とのトークショーに来てくれたので、おつかれさまと言う。早稲田の同級生と会う。先週も会ったけど。ボートに揺られて上野とミキちゃんが運ばれてきて開始。音楽隊が演奏。お米を引き出物に。その後、ちょっとみんなでお茶して、帰ってくる。アオの体調が良くない。エココロ誌上で石川直樹くんと話をすることに。撮影は大森克己さん。これは楽しみ。フィールドワークについての対談とのこと。バンクーバーの原さんから連絡。来週、東京に来るので会おうということに。ちょっと最近、アートの方のウェイトが軽いので、刺激を受けて、また仕事をやってみたいところなので、よいタイミング。パートナーのランディも来るので、楽しみ。昨年のトロントでの白夜祭を思い出す。いやあ、あれは楽しい思い出である。フィルムアート社の編集者の方から東京都写真美術館で行われる映像際のカタログに掲載するエッセイの依頼。面白そうなので、受けた。エココロの原稿、頭が冴えず、明日へ延期する。

2010年10月22日(金)

結局、家に辿り着いたのが、12時。家に帰って、布団に包まる。今日は、フーアオと外出の予定であったが、僕だけ家にいることに。寝ながら、カール・マルクス伝を読んでいるが、これ、無茶苦茶面白いんですけど。革命家が革命家になるまでの過程が描かれている。しかも、かなりフラットに書かれているので読み心地良し。佐々木中兄さんから新刊「切りとれ、あの祈る手を」が郵便で送られて来る。感謝。なんか、いっつも飲んでいて、ある意味戦っている人間がこうして、まるでリアクションをするように新刊を出す、というのは、とても緊張感があり、かつ興奮する。ちゃんと口だけじゃなく、行動を起こさないといけないと、気を引き締める。ちらりと読むが、のっけから面白そうで、焦る。ちゃんと椅子に座って読もう。小学館村山さんからカリスマホームレス連載最終回の校正が送られて来る。これで、ウェブ連載も終わり。後は、スピリッツで連載している「路上力」と合わせて書籍化へ向けて頑張らねば。スピリッツの豆さんとこの前、飲んでいて、とても面白い本の構想を聞いたので、これは楽しみである。

2010年10月21日(木)

朝起きて、原稿。月刊スピリッツ「路上力」連載第16回目。今回は多摩川のコルビュジエについて。路上のデザインについて。1800字。書き終わり送信。編集の豆さんから連絡があり、オッケーとのこと。後は、スケッチ。その後、集英社すばる「「モバイルハウスのつくりかた」連載第4回目ゲラチェック。直して、送信。飛鳥からオッケーとのこと。そろそろ家を作らなくてはいけなくなってきている。次回、始まるかも。その後、エスプレから頼まれている、三井不動産のムック本のための原稿。四次元ガーデンについて。1200字。すぐに書いて送信。えりちゃんからオッケーとのメール。午後6時、外出し、高円寺で磯部涼と待ち合わせ。二人で、座・高円寺へ向かう。今日は、宮沢章夫さんが主宰している遊園地再生事業団の公演「ジャパニーズ・スリーピング」を観に行く。先日、SNACでの杉田俊介さんとのトークショーでお世話になった桜井さんと会う。今回の公演の音楽を担当されているそうだ。で、演劇を観る。眠りについての演劇であった。インセプションのエレベーターで象徴化されているような垂直的な構造ではなく、いくつものレイヤーが混ざりあっているような眠り、夢の表現にはとても共感した。無意識の話でありながら、最後まで意味性からは離れない構成に、僕は勝手に先日見た建築家の藤本壮介氏の展覧会と重ね合わせていた。チャプターが毎回変わっていたら、どうしよう、それはとても面白いと言っていたのだが、役者の方に聞いたら、そうではなく、毎回同じ順序らしい。舞台はもっとシンプルでもよかったのではないかと思った。床と壁の素材が違うのはなぜだったんだろう。言語化できない気になることが、頭に引っ掛かっていて、それは、まさに夢の感覚だった。物語というよりも、感覚自体を演劇化しているから、僕はとても興味を持ったのだろうと思った。所々、岡田利規さんが主宰するチェルフィッチュの影響が見えたのはとても気になった。終わって、磯部涼と二人で駅前の大将で飲む。途中から、ダブマル参戦。桜井さんが、役者の方と音楽家の松倉如子さんとかを連れてきた。あとで、おまちかねの佐々木中兄さんも。明日、待望の新刊「切りとれ、祈りの手を」が発売されることもあって、気合い十分の中兄さんに、僕は結構絡んでいた。その後、みなで、グラスルーツへ。朝方、電車にのって帰るが、丸ノ内線を何回も往復してしまっている。まだ帰れていない。

2010年10月20日(水)

クラブキングのことで、完全に摩耗してる。仕事していてこんなこと初めて。桑原茂一さんがまた僕に対して言っているようにしかとれない呟きをしていたので、そういうこと言うのなら直接僕に言ってくれと思ったので、クラブキングに電話して、桑原茂一さんに代わってくれと抗議したのだが、電話に出てくれないので、メールで伝えた。主語を消した状態で、文句を言うのはフェアではない。言いたいことがあるのなら、直接言って欲しいし、ちゃんと反論を聞けるような環境を作ることは表現者として最低限のルールである。こちらはいつでも話せますので、気が向いたらよろしくおねがいします。で、代わりにクラブキングの今回のトークショーの企画を担当した森脇さんが国立まで来てくれたので、話をする。茂木健一郎さんがトーク前から完全に酔っぱらっい、とても議論ができる状態ではなかったことに対して抗議する。それは理解してもらった。しかも、茂木さんのこのような顛末は、僕とのトークショーだけでなく、先月行った、アーティストのヒロ杉山さんの時も全く同じような状態であったらしい。がくっ。もうお酒はトーク前には出しませんと、森脇さんが言ったので、今回は納得することにした。で、次に太田出版の北尾さんまで来て「ごめん」と。ということで、これにて終了。もうこんな無駄なことはしない。その後は、北尾さんと作戦会議。ゲゼルの著作を頂いて、土地についての本も進ませていこうということに。これは、ワタリウム美術館でシンポジウムも開く予定。まだまだうまく書けるかわかりませんが、もしもちゃんと書けたら、成長するはずなので、がんばろう。で、家に帰ってきて、原稿を書く。午後9時から、TBSの「ビートたけしの究極の大疑問スペシャル」を家族と観る。9時50分頃から0円ハウス特集。僕のインタビューから始まり、DOMMUNEの模様など紹介され、隅田川のエジソンこと鈴木さんの特集、そして、多摩川のロビンソンクルーソーをビートたけしさんと友近さんが訪ねるという有り得ない特集。今回は、構成段階からかなり綿密な対話を制作会社と行っていたので、ほとんど思っていた通りの編集でとても良かったのではないか。柿をむきながら、ロビンソンに共感するたけしさんに、ウルッと来る。いやいや、本を書いている時には、こんなことが起こるなんて想像もしなかった。しかし、人間動いていたら、どんなことでも実現するのではないか、と勇気づけられた一日であった。午前中は疲れたけど、それは一瞬にして吹き飛んだ。

2010年10月19日(火)

朝起きて、外出。家の前の図書館にて「カール・マルクス」E・H・カー著、石上良平訳の本を見つけて、なんか気になったので借りてみた。これは面白そう。それ読みながら、電車に乗って広尾へ。都立中央図書館へ。エココロ「家をめぐる冒険」連載第4回目の原稿のための資料集め。第4回は南方熊楠の家を取りあげようと思っている。熊楠関連の本を虱潰しに眺めて、家に関する記事を片っ端から見つけてはコピーする。家自体は、普通なのだが、いかに書けるか。熊楠の家には二回直接行っているので、頭の中にはしっかりと入っているのだが。庭と家の絡みについても書いてみたい。東京大学の学生から連絡。12月26日に開催されるイベントにて対談をしてくれとの依頼。対談相手はオリガミ工学博士の方らしい。テーマは空間について。なんかおもしろそうなので、即快諾した。本屋で立ち読みしてたら、美術手帖でも村上隆氏の特集がされていたので読む。うーん、これは面白いのだろうか?芸術という側面から捉えているというよりも、村上氏の人間について取りあげている。まあ、サイゾーでの取りあげ方も変な感じではあるが。とか言っていたら、村上氏がサイゾーの僕と暮沢さんとの対談について、コメントしていた。まだ読んでいないから、さっそく買いに行くと言う。これはとてもよいことだ。僕は今回初めて、自分についての話ではなく「村上隆」という他の芸術家について批評的な対談をした。こんなこと、この記事の担当だった中矢くんからお願いされなければやらないのだが、今回は思い切ってやってみた。それを直接、本人が読んでくれるというのだから楽しみだ。僕は正直な意見を述べたつもりだ。批判的っていう人もいるけど、僕はむしろ共感もしているんだけどなあ。まあどんな返答がくるのか楽しみである。こんなこと、そんなにできるもんじゃない。その後、エココロの原稿に取り掛かる。なかなか進まない。明日までに仕上げればいいからいいけど。とか言っていたら、今度はクラブキングのラジオの件について。結局、ラジオ放送は中止にしてもらうようにしたのだが、まだちょっとこじれているらしい。なんだか周辺でざわざわとざわついている。しかし、こういうのは僕の場合、結構好きなので笑、逆にエネルギーになっている。摩耗はするけど。。さあ、さらに明日はお待ちかねの特番での多摩川文明潜入レポートwithビートたけしさん。騒がれることはよいことなので、とりあえず落ち着いてやっていこう。

2010年10月18日(月)

午前中、家でしばし作業をして、外出。エクセシオールにて原稿。集英社すばる「モバイルハウスのつくりかた」連載第4回目。4000字。今日は、頭が冴えているようで、勢いよく原稿は進む。無事に終了。これで21日までに残り三本。一番大変なのが終わったので、ほっとする。昼飯は、いんでぃ庵のチキンカレー。美味。その後、太田出版から連絡があり、先日のクラブキングの対談のラジオ放送の件についての経緯の説明。えらく面倒なことに巻き込まれてしまっている。はあー。どうしよー。北尾さんに任せて、次の原稿。書いていたら、フーアオが邪魔しに来たので、つい喫茶店ひょうたん島へ行ってしまう。珈琲と栗ケーキを食べる。その後、アントルメで明日食べるパンを購入し、家に帰って来る。その後も原稿。しながら、時折北尾さんから電話が入る。最終的に、クラブキングのスタッフの一人が、提出すべき企画書をまだ送っていないという有り得ないことが発端となり、今回の問題が発生していることが判明。とりあえず、19日に放送するのはやめてもらった。で、とにかく企画書を送ってくれとお願い。それを見てから、後日放送するかは判断します。今後、絶対に気を付けてほしい。夜、早稲田大学卒業10周年の集まりについて、正式にオファーが入る。しかし、僕なんかでいいのだろうか。誰も知らないだろうに。でもオヤジの命令なので、やります。そこで、もう一人呼ぶからその人と対談というのはどうかとの話。それがかなり面白そうで、突如盛り上がる。まだ参加してくれるかの了解がとれていないらしいのだが、実現したら結構面白いことになりそうな組合わせ。ということで、勝手にモチベーションがあがる。サイゾーが送られて来る。美術評論家の暮沢さんとの対談が掲載されています。お題は村上隆氏について。正直に思うところ書いてます。日経プレミアシリーズの「梅棹忠夫 語る」という新書を、駅構内の書店でふと見つけ買って読んだ。で、これが良かった。若い人は読んだらいいんじゃないか。一切の引用を信用せず、自分の足を動かして見たことしか書かない精神。人に分かる文章しか書いては駄目だ。村上隆氏の芸術起業論の元ネタであるのかと僕は勝手に睨んでいる「情報産業論」。メモとスケッチと写真についての考え方。とても共感するものがあった。そして、自分の今のやり方でいいんだと自信がついた。一人で興奮して寝転がって本を読んでいると、気付くと横でアオも僕の文庫本を持ってきて真似して寝転がって読んでいる。いや、本当になんでも真似するのである。梅棹さんは学ぶは「まねぶ、真似ぶ」だと書いていた。しかも、アオが持っている書名を見たら「方丈記」であった。こりゃやばいな。

2010年10月17日(日)

朝起きて、コンビニで新聞を買う。東京新聞の日曜版で、「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」の書評が掲載されていた。いやいや、ゼロ君すごいですよ。あんたは。新聞社全制覇しちゃいそうな勢いです。評者は土佐有明さん。かなり読み込んでくれていて、とても嬉しい書評。週刊朝日が送られて来る。忘れられない一冊というテーマで、浮谷東次郎のがむしゃら1500キロについて書いてます。すぐに外出。浅草の鈴木さんの家へ。一緒に銀座線にのってワタリウム美術館へ。今日は「アート一日小学校」というワタリウム美術館主催のイベントで、小学生20名に0円ハウスのつくりかたを教えるというワークショップ。美術館近くの公園にて制作。太田出版、北尾さんの娘(なんとアオちゃん)さんも参加。半分に分かれて、二軒の家を作る。鈴木さんチームと、僕チームで。はじめは引っ込み思案だった子供たちも、全ての行程をゼロからやらせていたら、次第に興奮してきて、積極的になってきて、自ら手をあげて、トンカチ叩いたり、鋸で木材を切ったりと、大活躍。しかも、誰一人としてけがもしなかった。子供たちも、ちゃんと信頼して任せたら、なんでもできるのである。二時間で無事に家が完成。子供たちの顔を見ると満面の笑みで、こちらもやったかいがありと喜ぶ。鈴木さんは子供たちに教えるのがさすがに疲れたようで、草臥れていたが、満足そうであった。その後、ワタリさんとワタリさんの家族と、僕と鈴木さんとタンゴと本田さんとみんなでイタリア料理屋でパスタを食べて、報酬を二人頂き、それ持って蕎麦屋へ行き、焼酎飲みながら、色々と話す。今回、子供たちに教える経験は僕にとって初めての体験だったが、これがとても疲れたのであるが、同時にとても楽しく、充実した時間となった。鈴木さんと二人で全国の小学校を行脚するのもいいねえ、なんてことを空想したりしながら、昼間から酒。その後、みんなと別れて、また次に飲みに行こうとしたが、いきなり睡魔が襲ってきたので、今日はちゃんと家に帰ることにした。オヤジから電話があり、ビートたけしさんと友近さんと恭平が一緒に歩いている番組のCMが流れていたよと連絡。20日、楽しみである。

2010年10月16日(土)

朝から原稿。その後、外出し、亮太の家でスーツとか借りて、着替えて、駅で、オヤジとフーアオと待ち合わせして、皆でお茶の水の山の上ホテルへ。原ちゃん、栄吉、ひろ、上野、大学の同級生と久々に会う。タンゴもなぜか参加。マコトとはんなちゃんの結婚式。穏やかでほんわかした結婚式。とてもよかった。で、アオの大舞台。お祝いの挨拶。マイクを向けると、しっかりとした声でおめでとう、乾杯と言った。拍手が鳴り響き、それに興奮している様子。こりゃ、癖になるぞ。その後、オヤジの相撲甚句も。これはマコのリクエスト。結婚式は無事終了。その後、居酒屋で二次会。久々に会ったので、建築の話をしようとしたが、ちょっと僕だけ熱くやりすぎたかなと思った。最近、やたらと熱くなる男たちとばかり話していたので、ちょっと肩すかしだった。終電で帰って来る。

2010年10月15日(金)

午前中、原稿。来週中頃までに仕上げないといけない原稿がちょっと溜まっている。集英社すばる「モバイルハウスのつくりかた」連載第4回目。担当の飛鳥さん、文庫部に異動になったらしいが、引き続き担当するとのこと。今回は、材料集めの巻。4000字。まだ完成せず。路上力第15回目。多摩川のコルビュジエについて。こちらもまだ終わらず。エココロ連載「家をめぐる冒険」第4回目。今回は南方熊楠の家について。2000字。エリちゃんからの依頼で、なぜか三井不動産の本の中で、四次元ガーデンについての論考。不思議な仕事だが、受けることに。というのが、全然終わっていない。午後外出。中野の島忠へ。日曜日に行われるワタリウム美術館でのこどものためのワークショップ用の材料。今回は拾わずに買いました。家二軒分。でも五千円。こんなふうに家が出来ていくと世の中無茶苦茶面白くなるのにな。で、中野で親父と待ち合わせ。親父は明日のマコトの結婚式のために相撲甚句を歌う目的で熊本から上京。で、二人で帰宅。丸岡の餃子を持ってきてくれていて、それを焼いて麦酒飲む。早稲田大学の卒業10周年の記念パーティーにて代表で小さな講演をするという依頼。最初、ちょっと恥ずかしいから断ろうとしていたが、親父がやれというので、引き受けた。来年1月。早稲田には在学中も卒業後もほとんど関わりなくやってきちゃったのに不思議なもんである。上條ちゃんからエココロにて、どこかに散歩しないかという依頼。11月23日、TAMA映画フォーラムにて「怒る西行」という映画上映後にトークショーをするという依頼。一体なんで僕に?と思ったが、師匠、石山修武氏のご令嬢が映画に出演しているのを発見。それが理由?か分からずも快諾。熊本市現代美術館の坂本さんからメール。昨年作った僕の作品をぜひ購入したい、とのこと。来月、収集委員会にかけるという。健闘を祈ります。夜、NHKの松本人志のコントを見る。僕がボケているのだろうか。全く笑えず焦る。夜、桑原茂一さんのtwitterで、先日茂木謙一郎さんと行った対談をラジオで放送するという情報を確認するも、僕には事前連絡が全くなされておらずびっくり。それは困ります笑!僕としては、あの対談を編集して流したら、全く意味がないと思っているので、やめてくださいとメールした。ということで、ラジオでは放送しませんので、あしからず。明日はマコトの結婚式で、なんとアオがお祝いの言葉を壇上で話すという大舞台があるので、家で稽古。マイクを向けると、即座に言葉が出てくるという、しっかりとDNDを受け継いでいるので、速攻で練習は終了。

2010年10月14日(木)

朝からエクセシオールへ行き、原稿。「モバイルハウスについて」連載第4回目。しかし、なかなか進まん。午後、フーがtwiggyに髪を切りにいったので、僕がアオを子守り。しかも、アオは体調が優れず、咳しては吐いているので、仕事を中断し、子守り専念。夜まで。疲労。ずいぶん前にクイックジャパンで掲載された雨宮処凛さんによるインタビューの記事が書籍になるらしく、掲載許可のメール。快諾。夜、太田出版の梅山くんから電話があり「今、石川直樹くんと飲んでるけど、四谷来ない?」という誘いに一瞬、揺らぐも、今日はやめておいた。

2010年10月13日(水)

朝、帰宅後。昼から、外出。多摩川へ。集英社すばる用の取材。ロビンソンクルーソーに会い、モバイルハウスを作りたいと言うと、家の作り方の講義が始まり、ありがたいかぎり。私のまわりには、とんでもない酋長たちがわんさかいる。これは現代では、ありえないことだろう。多摩川で家を作ればいいじゃないかとまで言ってくれた。これで、製作場所は確保。さらに、材料集め。熊本出身の高野さんという多摩川に十年以上も住むオヤジと久々に会うと、いらない材料が一杯あるから、リアカーもあるし、持っていっていいよという天の声。材料も確保。その後も、色んな家へ訪ねては家の建て方、材料の集め方など教えを乞う。

2010年10月12日(火)

午前中、原稿。また色々仕事の依頼。引き受けるか、ちょっと考えよう。他にも映画の試写のお誘いなど。昼前に外出。午後1時に原宿へ。ワタリウム美術館へ。今週の日曜日に行われるこどものためのワークショップ「0円ハウスを作ろう」のための打ち合わせを和多利さんと。和多利さんとは久しぶりに会うが、本当に僕の仕事をずっと応援してくれているので、とても心強い。ワークショップをする予定の場所の下見。面白くなりそうだ。鈴木さんと一緒にやる。その後、カフェで珈琲飲みながら、近況などを話す。その中で、僕が今、土地の所有について考え続けていると言ったら、ワタリさん、ピンと来たらしく「じゃあ、ワタリウムで土地についてのシンポジウムとかやってみればいいじゃん」と、提案された。これは無茶苦茶ありがたい。そうすると、ワタリさんのお姉さんが「この前、建築家の伊東豊雄さんもそんなこと言っていたわ」と教えてくれて、これはぜひ話をしてみたいと思った。もちろん、菅直人総理大臣も。すると、またワタリさんがありえないことを。「管さん、昔若い頃、ワタリウムで講演してくれたんだよ」とのこと!なんか、スゴいことになるかもしれない。大地をめぐるレクチャー。乞うご期待。10回ぐらい、DOMMUNE方式で対談できればと思う。政治家、経済学者、民法学者、芸術家、建築家、百姓、路上生活者など色んな分野の人間を呼んで話をしてみたい。その後、新宿へ。暮らしの手帖の編集者、村上薫女史と椿屋珈琲店にて待ち合わせ、久々に近況を話し合う。カレーを御馳走になる。暮らしの手帖でもなんかやってみたい。その後、代々木へ行って、幻冬舎の竹村さんと喫茶店ロードにて書き下ろし単行本「多摩川文明(仮)」の打ち合わせ。一度270枚ぐらい書いたのだが、ここは思い切って、全部捨てて、もう一度最初から書いてみることにした。今の思考で、書かないと意味がないと思ったから。そんなわけでまた長い旅が始まることになる。コンラッドの闇の奥を読んで、今回の本のインスピレーションにしている。その後、磯部涼と原宿で会う。「ゆかり」へ行き、牛鍋をつつきながら、二人で酒を飲む。牛鍋って明治時代みたいじゃないか。何やっているのか。で、磯部涼が「この前、杉田俊介さんが、坂口恭平、磯部涼、佐々木中、石川直樹、岡田利規などを集めた雑誌をつくるべきなんじゃないか」と言っていたと教えてくれて、僕、勝手にピンときちゃいまして、自分たちの手で雑誌を作ろうじゃないかと磯部涼と盛り上がる。ということで、すぐに佐々木中兄さんに電話すると、「それなら雑誌と党派について、君たちに教えないといけないことがある」と知のパトロンの本領発揮。というか、中兄さん、最近いつも誘うと飲みに来てくれるので嬉しい。さらに、石川直樹に電話すると、面白そうじゃないかと盛り上がってくれて、参加の意向を示す。その後、言い出しっぺの杉田俊介さんに電話すると、彼も承諾してくれた。さらに、DJ Shhhhhにも電話して、祝祭について書いてくれてとお願い。彼も承諾。その後、漫画家のいましろたかし氏にも有り得ないと思うけど、打診してみた。すると、なんと参加してくれるとのこと。こりゃえらいことだ。さらに、磯部涼にS.L.A.C.Kにも参加してもらえるように言ってくれと依頼。さらに、編集は今回声をかけたほとんどの作家の担当編集をしている梅山くんにお願いすることに。すると、梅山くんがもし雑誌を作るときは長尾謙一郎さんがアートディレクションをさせてと言っていたというさらに有り得ない展開。さらに、どういう方法論で雑誌を作るかを磯部涼と二人で練る。さらに、僕のパトロンの一人に電話をすると、出資してもいいとのありがたい一言。そんなところで、佐々木中が合流。みんなでいつものようにデルアミーゴへ。今日はマスターが休みらしく、変な親父とおばちゃんが店番。佐々木中の雑誌と党派というテーマの演説を聞く。一体、いつの時代なんだ、今は。しかし、楽しい。フーが風邪をひいているらしく、帰って来いと言われたが、二人に引き止められて、結局磯部涼の家へ。さらに、以文社編集の前瀬くんと、梅山くんが合流。ハイボール飲みながら、さらに議論。ということで、来年春頃を目標に、今、一番信頼している作家たちと組んで雑誌を出すことにした。朝方、みんなで富士そばに行き、僕はもちろんカツ丼を食べて、帰って来る。

2010年10月11日(月)

朝なかなか起きれず10時起床。外出。多摩川へ。集英社すばる連載「モバイルハウスのつくりかた」のための取材。第4回はいよいよ家作りに取り掛かる。まずは、材料集め。ということで、多摩川沿いを歩きながら、さらには集落を一軒一軒訪ねながら、材料を探す。ロビンソンクルーソーとも会う。先日のビートたけしさんとの対面についても話す。とても満足してくれていて安心。その後、モバイルハウスのつくりかたについて一緒に考えてもらう。その後、多摩川のコルビュジエにも会いに行き、教えを乞う。みんなほんとにすごいな。こんなおやじたちがいると思うと日本も心配ないと思う今日この頃。午後4時半ごろまで取材を行い、無事終了。その後、友人に誘われて今度は登戸の多摩川河川敷へ。20名ほどでやっている休日のバーベキュー大会に参加。肉や焼うどんやピザなどを食べる。美味。その後、電車を反対に乗り間違えたりしながら、午後11時ごろ帰宅。ワタリウム美術館の和多利さんと電話で話し、来週日曜日のこどものためのワークショップの打ち合わせを明日することに。DOMMUNE宇川さんから連絡、都市型狩猟採集生活第5回目、やろーよとのこと。

2010年10月10日(日)

午前起床。原稿を書いて、外出。フーアオと。駅前のひらよしでトンカツ定食を食べて、銀座へ。資生堂ギャラリーでやっている石上純也氏の展覧会へ。大学の同級生などに会う。人が多い。展示されているのはかなり小さな模型。僕は、もっと自然や環境のことを考えた建築をやろうとしていると思っていたが、プロジェクトなどを見る限り、それよりも60年代に活躍していた、アーキグラムやスーパースタジオなどのプロジェクトに近いのではないかと感じた。むしろスーパースタジオだな、と。それはとても興味深いというか、ある意味強いかもと思った。なるほどなるほどと一人で納得していた。僕と似ているようなことを考えているかもしれないと思っていたが、たぶん、全く逆のベクトルを向いている。行って見てよかった。その後、銀座に来たのだから、三越に行きたいというフーに連れられて、新しくなったらしい三越へ。9階に庭があったので、そこでアオを遊ばせると、知らぬうちに同じくらいの女の子と手をつないで、二人で走り回っていて、いやいやこどもはそんなことができるのか、すごいな、と思った。そこでクルミアイスを食べて、帰ってきた。家に帰ってきてメールを見ると、またまた面白い案件が動き出している。いやいや、この流れ、なかなか止まらない。行くとこまで行ってくれ。

2010年10月9日(土)

午前中、原稿。その後、フーアオと外出し、鉄道総合研究所で行われている祭りに参加。露店で飯買って、昼飯食べる。その後、午後2時国立駅前へ。僕の母校である熊本高校のOBの先輩、千野さんと待ち合わせ。エクセシオールカフェへ行き、同窓生のための会報誌のインタビューを受ける。なんか面白そうだったので受けた。千野さんから普段のインタビューとは違った切り口で、結構色々と聞かれる。仕事の内容というよりは、どういう過程を経て、今のような仕事をするようになったのかということを聞かれたのが興味深い。意外と盛り上がり、二時間近く話をする。その後、夕方から家で一人で子守りをする。ササオから、ビートたけしさんと僕とのツーショット写真が送られてくる。いやー、これは宝物になります。肝心の放送は、10月20日(水)午後9時からTBS系列で流れる「ビートたけしの究極の大疑問SP」という二時間の特番です。隅田川、多摩川の都市型狩猟採集民両横綱が登場する予定。僕のインタビューも少し流れると思います。ゴールデンタイムのテレビで流れるのはもちろん初めてのことなので、どのような反響がくるのか想像はつかないが、後はうまくいってくれと願うだけである。しかし、民放で多摩川文明が流れるのは、衝撃的なはずだ。ぜひごらん下さい。

2010年10月8日(金)

まるで夢の中にいるような、現実感のない、しかし一生記憶に残るだろう、特別な一日。朝からちょっと原稿を書いて、お昼前に外出。都市型狩猟採集民たちの暮らす場所へ。太田出版の北尾さん、梅山くんと待ち合わせ。なぜか野次馬でササオも参加。さらに、有り得ないことに漫画家のいましろたかしさんも参加。一度、都市型狩猟採集民の生活を見てみたかったとのこと。現場へ直行。テレビ制作会社の方々と会い、打ち合わせ。今日もテレビ特番のための撮影。なんと、あのビートたけしさんと一緒に、都市型狩猟採集民を訪ねるという、有り得ない企画。まさかまさかですが、いよいよこんなところにまで来てしまいました。ビートたけしさんと友近さんと僕の三人で、草むらの中に潜入。それを総勢20名ほどのクルーが付いてくるという、まさに夢の中のような世界。僕の友達の都市型狩猟採集民たちにも話をしていたので、沿道で応援される。その後、一時間以上ぐらいみっちり撮影。たけしさんのトークに痺れる。感動。希望を抱いていたが、その通りに、たけしさんは都市型狩猟採集民たちに共感してくれていた。撮影終了後、二人でツーショット写真をササオが撮ってくれた。ササオの野次馬に感謝。たけしさんは終始、穏やかで僕には楽しんでいるようにも見えた。撮影していないときでも、気さくに話をしてくれて、僕はわけが分からなくなった。本当に夢かと思った。たけしさんはとんでもなくデカイ超高級車の窓を開けて、帰り際に挨拶までしてくれた。おいおい、こんなこと起きていいのか。なにかとんでもないことが始まるような予感に満ちた、希望だらけの一日。最近、疲れ気味だったいましろ先生が、テンション上がったと言ってくれたのも嬉しかった。たけしさんが帰り際に、僕にぽつんと、「こういう番組作ったら、世間の見方が変わるかもね」と言ってくれたことに衝撃。それこそ、僕がやりたいことなのである。その後、僕と北尾さん、梅山くん、ささお、そしていましろたかしさんの五人で、夢心地のまま、ぼーっとして、品川駅の地下の居酒屋へ。しばし、感慨に浸る。その後は、いましろ先生から多数の質問、叱咤激励を頂く。僕は幸せもんです。たぶん。みなさんとお別れして、ササオと二人で、飲み足らなかったので、その後恵比寿へ。ということは、当然、磯部涼に電話するわけで、三人でタクシーで原宿のBEAMSヘ。そこでパーティーをやっていたので顔を出す。何年かぶりに、俊くんと会う。佐藤ケイちゃんも来ていた。とか色々人に会い、麦酒とワインを飲んで、いつものデルアミーゴで、メキシコ料理を食べる。僕と磯部涼とササオとあやちゃんとたけちゃんと途中からナリまで参戦。もう一軒行こうかと思ったが、アオから帰ってきて下さい的電話が入ったので、終電で家に帰ってくる。酔っぱらって、気付いたら全裸で寝てた。

2010年10月7日(木)

午前8時過ぎに外出。東横線白楽で降りて神奈川大学へ。建築家の曽我部昌史さんの研究室へ。今日は朝から曽我部さんの授業にゲストで呼ばれて講義をする。三年生に向けて。僕のことを知らない人たちばかりだろうから、はじめっから説明した。寝てる人がいなくて安心したけど、やっぱり大学よりも、トークショーの方が断然面白い。そりゃ当然か。一時間半ほど話す。僕がやりたいと思っているのは、トークショーの時に来てくれるような人たちが集って学べるような学校を作りたい。むしろそれこそ大学と言えるのではないか。とか、そんなことを考えた。しかし、曽我部さんは定期的に忘れずに呼んでくれるのでありがたいかぎり。教授になって、会議ばっかりで大変そうだったけど。その後、牛丼食べて、国立で原稿。サイゾーのゲラを読むも、やっぱり納得がいかないので、中矢くんと電話で話す。ちょっと強く言っちゃった。しかし、おかげで光が見えた。その後、翼の王国のゲラ直しもやる。どちらも、終わらせて送信。小学館のウェブサイトのゲラ直しも。

2010年10月6日(水)

朝8時過ぎに家に到着。そのまま眠ろうとするもアオに起こされ眠れず。午前9時過ぎにようやく眠る。午前11時に起床。外出。新宿へ。ベルクにて映画監督の本田さんと待ち合わせ。カレー食べながら色々と話す。本田さんは独自に土地について調べてくれていて、僕に二冊の参考文献を教えてくれた。これがとてもありがたい。僕は次に何をやるか、何を書くか、ほとんどオープンにしているので、こうやってみんなが情報を教えてくれる。調べなくても、人が教えてくれることもある。その仕事のやり方が今面白いと思っている。その後、今までのトークショーの全DVDを焼いてもらった。11回分あった。この半年分のトークショーだ。いやいや結構歴史を感じる。色んな人と話してきた。茂木さんとのトークショーについて、本田さんはもう一度見返してくれたらしく、僕と茂木さんのひどくかみ合わなかったと思われた中に、一カ所だけ接着点があったとのこと。興味深い、もう一度見返して自分でも調べてみることに。失敗と思った部分の中からでも、可能性を見つけよう。本田さんと別れて、その後、浅草へ。テレビ制作会社の久留島さんと待ち合わせ。一緒に鈴木さんのところへ。前回の撮影時に一カ所忘れていたカットがあったとのことで、その撮影。その後、サイゾーの原稿。送られてくるも、納得がいかず、中矢くんと電話で話す。今日は早く寝る。

2010年10月5日(火)

朝外出。午前11時に、テレビ制作会社のスタッフの方々と待ち合わせ。太田出版の梅山くんも。多摩川での撮影のためのロケハンと多摩川のロビンソンクルーソーに出演依頼。ロビンソン、快く受けてくれた。8日に撮影を実行することに。甘柿をもらう。ロビンソン、退院後初めてあったが、少し元気になっていて安心した。これは面白いことになるはずだ。ロビンソンの生活が映像になって放映されたら、人々は驚くだろう。乞うご期待。その後、梅山くんと駅近くの中華料理屋で昼飯を食べて、麦酒を飲んで、僕だけ再び多摩川に戻って、多摩川文明のための撮影開始。今回は僕が自分でカメラを回すことに。今まで行ったことのない場所へも潜入する。また烏骨鶏を飼っている人がいてびっくり。しっかり卵を一つ貰って来る。その後、大ちゃんのところへ行くと、一杯飲もうというので、麦酒を頂く。一杯飲んで、渋谷へ。みねちゃんの事務所で喋る。しょうちゃん、シンゴ、しみちゃんらと話す。その後、べるまっしゅへ。翼の王国の卓ちゃんとエココロの担当編集えりちゃんと飲む。えりちゃんから仕事の依頼。三井不動産関連。そんなのを僕がやっていいのかと思ったが、やってみることに。翼の王国での建築の旅シリーズ第3回目についての構想も。僕はとんでもないジャングルの中の集落を提案すると、卓ちゃんが鋭い反応。これはもしかするともしかするかも。その後、ブラジル居酒屋へ行き、テキーラを飲んで、卓ちゃんとえりちゃんと別れる。その後、恵比寿へ行き、磯部涼を呼び出し、ササオを呼び出し、24時間営業の中国茶房へ。さらに、思想家佐々木中さんも呼び出し、ヤロー4人で熱く語り合う。さらに中さんを口説き落とす。その後、もう一軒飲んで、朝7時頃帰る。

2010年10月4日(月)

家で読書。闇の奥。映画「ハートオブダークネス」。やっぱりこれ何度見てもすごい。コッポラのドキュメンタリー。その後、カードゲームについて調べもの。僕が大学時代に中毒になってしまったトランプゲーム「ニッパチ」。あと地方札について。つまり全くいつもと関係ないことばかり考えていた。ぼーっと過ごす。

2010年10月3日(日)

午前中、家の前の図書館へ。亮太が教えてくれた内田樹さんの「街場のメディア論」を読んで、そこに出てきた宇沢弘文さんの「社会的共通資本」という本が気になったので、借りに来た。その中には、土地や住宅というものも含まれているはずだ、と思って読み進めていくが、書かれていなかった。残念。ル・コルビュジエが考案した輝ける都市という都市論を批判している。そのもとになったジェイコブズという都市論者がまた気になる。その後、エクセシオールで原稿。幻冬舎で書こうとしている多摩川文明をちょっと進ませてみようかと、長く放っておいた原稿を開く。リハビリ。とりあえず今日は読むだけ読む。10月22日に新刊「切りとれ、祈りの手を」を出版する佐々木中さんにお願い事をする。でもうまくいくかわからん。アオの幼稚園、どこにいれるかなあと考えてながら調べたりしてたら、どうやら、僕の家は忌野清志郎さんの実家とピンポイントに近いことが分かった。知らなかった。うちから一番近い幼稚園は「みふじ幼稚園」で、家の目の前は国分寺第二小学校なのだが、どちらも清志郎さんの母校なのでした。僕の家の周辺は全く文化の香りのしない地帯だと思っていたので、嬉しくなって気持ちが高ぶったので、つい書いてみた。

2010年10月2日(土)

メイとユメが通う小学校の運動会なので、フーアオ、フー母と向かう。一日、運動会見物。終了後、みなで吉祥寺のダーチャへ行き、喫茶して落ち着く。ずっと立ちっ放しで疲れた。バサラブックスのセキネから有力情報。うまくいくといいが。0円ハウス出世払い制度のお申し込み。なかなかいいペースで参加者が集まってくれている様子である。嬉しい限り。鈴木さんやら、多摩川で20年間自給自足し続けているロビンソンクルーソーなど、スゴい人が集まって来る予定。10月30日、31日の2days。お時間のある方は是非。ゼロから始める都市型狩猟採集生活がもれなく一冊付いてきます。先日の鈴木さんの撮影に続き、多摩川のロビンソンクルーソーにも出演を依頼。しかも、とんでもないゲストが多摩川まで来てくれることになりそうだ。ロビンソンクルーソーは出演を快く受けてくれた。近日中に打ち合わせをすることに。しかも、彼のアイデアをもとに、僕の友人の小島さんが横浜市が主催するビジネスコンペに応募したら、なんとグランプリをとったとの朗報も。彼の農業に関する独自の経験に裏打ちされた技術は、やはりとてつもないようだ。今度のテレビでもそういうところが伝えることができればいい。東西の都市型狩猟採集民両横綱が出てくれることになった。こりゃすごいことになるんじゃなかろうか。

2010年10月1日(金)

朝4時に起きるつもりが、二度寝してしまい、寝坊。午前8時過ぎに浅草駅へ。鈴木さんの家へ。鈴木さんとテレビ制作会社のディレクター久留島さんとカメラクルーが自転車に乗ってやってくる。今日は、10月20日午後9時から放送予定の特別番組用の撮影。僕の本を取りあげてもらえることになり、さらに鈴木さんの0円生活についての取材。鈴木さんの一日を追っている。僕が時折、解説したりしながら。鈴木さん、恥ずかしながらもちゃんと話してくれている。お昼はみんなで弁当。その後、鈴木さんと二人で晩酌しながらの模様を撮影。僕のインタビューも。午後5時頃無事撮影終了。その後、ギャラを手にした鈴木さんと二人で、打ち上げしようということになり、鈴木さんどこに行きたいと聞くと、スナックで8年ぶりにカラオケを歌いたいというので、浅草駅近くのスナックひばりへ。繁盛している。鈴木さんのっけから、渥美次郎を熱唱。さすが、昔、浅草で行われたカラオケ大会で優勝したことがあるカラオケキング。ママさんびっくり。隣の客もびっくり。その後、三橋美智也、千昌夫、吉幾三、北島三郎などを次々に熱唱。鈴木さんがタンゴと飲みたいというので、タンゴ呼ぶも、仕事で来れず。鈴木さん残念がる。坂口さんも歌いなさいというので、僕も久方ぶりのカラオケ。二人で、焼酎ボトル二本空けて、大いに酔っぱらい、5時間ほどみっちり歌って店を出る。しかも、鈴木さんに奢ってもらった。あちゃちゃ。その後、鈴木さんと別れて、もう一軒遊びに行こうとするも、電車の中で眠ってしまい、起きたら高尾だった。ぎりぎり終電で家に帰り着けた。

0円ハウス -Kyohei Sakaguchi-