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Journal -坂口恭平の毎日-

2010年6月30日(水)

お昼過ぎに外出し、渋谷駅へ。ハロー!ワークス第14回目の取材。この連載もいやいやよく続くもんである。小川てつオくんといちむらみさこちゃんと久々に会う。ベンチ作りを手伝う。その後、一人の男性と出会い、話を聞くとかなり面白い。後日ちゃんと話を聞かせてもらうことに。その後、午後5時にハチ公前で中国人とシンガポール人の混血で、現在タイに暮らしており、シンガポールの空港に住んでいたこともある、ホームレスを取材し続けている映画監督、コンマン・ローと会う。ネットカフェに連れて行かれ、そこでカメラを回しながら、取材を受ける。この人、面白すぎる。一時間半ほどの取材。楽しそうな人であった。その後、西荻窪へ。コヨーテの佐々木さんと久々に「のらぼう」へ。美味しい料理を食べながら、話す。その後、アフターグロウにも。で、テキーラをまたやっちゃって、終電で帰ったものの、得意の寝過ごし攻撃。高尾で目が覚め、野宿をする32歳。しかも、起きて目を開けると、向かいの道に漫画喫茶があった。はじめからそこに寝てればよかった。ホムンクルスを読みながら、朝を迎える。

2010年6月29日(火)

午前中、家で作業。集英社「すばる」誌上で8月始まる予定の新連載のタイトル案を送る。モバイルハウスをつくるという話になりそうだ。その後、外出し、エクセシオールでその連載の第1回分の原稿。毎月、4000字の分量。結構大変かもしれない。二時間で4000字書ききる。その後、家へ戻り、原稿送信。すぐにすばる編集部飛鳥さんより電話。原稿の直し等を伝えられるが、内容は概ねオッケーとのこと。ほっとする。その後、再び外出し、大久保駅にて筑摩書房の井口さんと待ち合わせ。先日、素人の乱の松本哉さんにインタビューした時に教えてもらった、ペントハウスの物件を見に行き、その後、サイゼリアへ。飴屋法水さんと待ち合わせ。初対面。福居ショウジン監督のラヴァーズラバーの話などをのっけから。筑摩書房で刊行予定の「異色住」という単行本に掲載するためのインタビュー。飴屋さんは以前、スクウォットをしていたらしく、なんと女子トイレで暮らしいた過去があるのである。その話などを聞く。お互い、かなり共鳴しあっていて、とてもいいインタビューであった。そして、最後にありえないことに「土地って一体誰のものなんだろうね」とボソッと言うのである。まさに、まさに、それは次の僕の本のテーマなんですよ!とまた共鳴。来月、ダンス公演があるというのでぜひ見に行きたい。そして、ゼロから始める都市型狩猟採集生活(略してゼロ活)のパイロット版を手渡す。その後、僕と井口さんと飴屋さんと、飴屋さんの奥さんのコロさんと娘のくるみちゃんと5人で、久々に韓国料理屋「カボチャ」へ行き、ブルゴギ石焼ビビンバなどを食べながら、さらに話をした。快感に近い会合であった。飴屋さんにお礼を行って別れる。家に帰ってきて、日本戦、で、一度寝て、その後、スペイン、ポルトガル戦を見て、また寝る。

2010年6月28日(月)

今日はフーが遊びに行くので、アオの子守り。一緒に新宿へ行き、高島屋タイムズスクエアのおもちゃ売り場で二人で新品のおもちゃ群をウィンドウショッピング。アオはウィンドウショッピングなのを理解しているのか分からんが、一切欲しがらず、おもちゃと戯れて、しばしの至福を味わっている。アオの所有感が面白くて、様子を見る。この人、自分のものよりも、お店に並んでいるものや人が持っているもの、あまり慣れていないものの方が好きなようだ。一緒にリンゴジュースを飲む。その後、伊勢丹も行く?と聞き、行くというので向かうも、アオは途中で寝たので、ベビーカー押しながら、三越のジュンク堂へ行き、土地に関する本を椅子に座って読む。午後7時過ぎに歌舞伎町で、リトルモア地下のますいちゃん、デザイナーのIPPIくんと待ち合わせ。とんかつ茶漬け屋さんへ行き、食事をしながら、今後のUNIVERSITYについて話す。その後、ナルシスという不思議な喫茶店にも行く。夜、帰ってくる。

2010年6月27日(日)

朝、起きるも、体中が疲れきっている。しかし、アオとノノカが遊びに行こうと言うので、午前9時から公園へ行く。砂でケーキなどを作成する。その後、みんなで外出。駅前で亮太とゆうちゃんと待ち合わせし、石釜ピザ屋へ。誕生日会をする。その後、歩いて黄色い器店へ。そして、帰ってくる。暑すぎてバテて、家族三人で爆睡。21世紀革命論のゲラ。タイ人映画監督から連絡。DOMMUNE第3回について太田出版から連絡。ジェイムズ・クリフォード編集「文化を書く」を読み始める。これちょっと面白そうである。ヴァージニア・ウルフ「考えることを停止しないようにしましょう。私たちが今いるこの『文明』とは何でしょう。これらの儀式とは何でしょうか。そしてなぜ私たちは職業によって金銭を得なければならないのでしょうか。つまり文明は私たちをどこに導くのでしょうか。教育を受けた人間の指定のこの行列は」そうである。このような問いを立てよう。夜は炊き込み御飯。

2010年6月26日(土)

午後4時、渋谷駅で西村佳哲さんと待ち合わせ。セルリアンタワーへ行き、椅子に座って、来年の奈良図書館でのシンポジウム参加の依頼を受け、説明をしてもらう。その後、リトルモアへ。その後、喫茶店でゆっくりし、北尾さんと今後について話し、午後7時UNIVERSITYVOL.001開始。ところが、体調が最悪で、僕も体験したことのない状態へ。お客さんの前で全く喋れず、頭が働かず。奇跡的に途中退場。本当に来てくれた方々、すいませんでした。自分が分からないことを喋ろうとしたのだが、それをやるには、まだまだ修行が足りないのかもしれない。今日はまっすぐ帰ってくる。家に換えると、美帆と母とノノカとソウタが来ていた。ゆっくりして寝る。

2010年6月25日(金)

昼過ぎに、エクセシオールへ行き、明日のための資料をもとに構成を考える。夕方から、外出。スペクテイターへ。出来上がった立体読書を手渡しにいく。事務所でDOMMUNE、エルメート・パスコールを見る。その後、新宿へ行き、磯部涼と待ち合わせして、恵比寿のうどん屋へ。ラテンクウォーターたちと一緒に飲む。まきちゃんも来訪。その後、濡れ牧場へ。

2010年6月24日(木)

朝から、立体読書の清書。稲垣足穂「天体嗜好症」。なかなか下書きを描くまでは捗らなかったが、ペン入れは調子が良い。ずんずん進む。夕方までずっと家で絵を描く。そして、完成。その後、外出。図書館で資料集め。ウスペンスキー関連の本、ツァラ、ダダイズムの本、デュシャン論、そして四次元に関する文献など。クリフォードの「文化を書く」など。国分寺にも行き、資料集め。その後、フーアオと一緒に西国分寺へ。駅近くのクルミドカフェへ行き、珈琲とケーキを食べる。この喫茶店素晴らしい。その後、太田出版の梅山くんとDOMMUNE第3回についての打ち合わせ。もしも実現すれば、またまた大変なことになりそうな予感。宇川さんにも電話して日程の調整。井口さんと電話。演出家の飴屋法水さんのところへインタビューへ行くことになった。

2010年6月23日(水)

立体読書の下書き。21世紀革命論の直し。その後、眠ってしまう。午後3時から打ち合わせが一本入っているのを忘れてしまう。がくっ。その後、アオと一緒に小学校へ。校庭が解放されていたので、一緒に遊ぶ。紅さんから電話。宮本常一の写真展をケ・ブランリー美術館で企画しようとしているらしい。相変わらず積極的な行動力に、刺激を受ける。

2010年6月22日(火)

 午前中、調査。東京都建設局。公園課。などに電話し、河川法や都市公園法、東京都のホームレス自立支援政策について質問。それをもとに、ゲラを書き直したり、加筆したり。で、ほぼ完成。フーアオと順天堂病院へ。アオの定期検診。超音波。異常なし。ほっとする。その後、太田出版編集部へ。梅山くんとゲラを読みながら、修正点を確認。これで一度印刷所へ。フレッシュネスで麦酒と照り焼きバーガー食べながら一服し、渋谷駅へ。エココロ編集部へ。家をめぐる冒険用のドローイングを届ける。その後、家に帰ってくる。ベルリンから来ている学生が会いたいとのこと。稲垣足穂読みながら寝る。

2010年6月21日(月)

今日は家でずっと作業。エココロ「家をめぐる冒険」連載2回目。佐藤春夫の家はやっぱりすごい。そして、世界最小の書斎。原稿2000字完成し、送信。その後、ドローイングに取り掛かる。立体読書、稲垣足穂「天体嗜好症」にも取り掛かる。ここ最近、絵を描いてなかったのでなかなかエンジンかからず。ここ1週間、ずっと本を読んでいたので、締め切り前の原稿が溜まっている。やらねば。日記の文字間をちょっと広げてみた。路上力第11回目も迫ってきている。カリスマホームレスに訊け!の第11回目もアップした。次回のUNIVERSITYは6月26日(土)です。夜、リトルモア地下のますいちゃんと国立駅で待ち合わせして、UNIVERSITYについて打ち合わせ。

2010年6月20日(日)

午前中、エクセシオールへ。太田出版「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」初校ゲラチェック。もう一度全部読み直し、誤字脱字を直す。そして、いくつかの修正点を直す。加筆も少々。今回は、本が出るまでかなり時間があるので、ちゃんと納得できるまでやれそうだ。そして、一度読んでくれた人たちからの意見もフィードバックしていきたい。その後、エココロ「家をめぐる冒険」連載2回目の原稿。昨日調べた佐藤春夫関連の資料を見ながら。しかし、この大正中期以降のモダニズムはとても興味深い。そして、同時期にロシアアヴァンギャルドが起こり、アインシュタインの相対性理論が起こり、マルセルデュシャンが大ガラスのアイデアに取り組み、南方曼陀羅が産まれている。シュヴァルの理想宮もできた。など、この頃、人間の空間認識が革命的に変化したことが感じられる。そういえば、この前のDOMMUNEの時に、僕がシュヴァルの話を中沢さんにしたら、シュヴァルよりも、チェコの「100年の夢」という映画に出てくる街の方がやばいと言っていた。原題はObrazy stareho sveta。これっぽい。

2010年6月19日(土)

朝から外出。広尾駅へ。有栖川公園内にある都立中央図書館へ。初めて行ったが、ここイイ。佐藤春夫関連の文献をさぐる。佐藤春夫の自邸についての文献。いくつか展覧会などのカタログがあり面白い。ここなんでもあるな。環境もいいし、お客さん少ないし、よい。さらに、先日のDOMMUNEで中沢新一さんに教えてもらったドイツの経済学者ゲゼルの著書「自由地と自由貨幣による自然的経済秩序」があったので読む。第2部「自由地」について。彼は、忘我ここ最近追っているアメリカの学者ヘンリージョージの「進歩と貧困」をかなり熟読していたそうだ。そして、その問題点も突き止め、この本を書いている。彼も同じように土地公有化を求めている。ヘンリージョージとは全く違う方法論で行っていて興味深い。いやいや、鉱脈を当てている。掘り下げればどんどんでてくる。しかし、中沢さんピンポイントで、ビビる。恐い。昼過ぎまで図書館で読書。学生のような日々。その後、恵比寿駅まで戻り、ドトールで原稿。佐藤春夫について。その後、磯部涼に電話して、一緒に喫茶店ヴェルデで一服しながらDOMMUNE第3回目について作戦会議。次も面白い番組にせないかん。二つの方向で考えている。どちらもスゴいと思う。もちろん次に歌う曲も笑。その後、ちょっと麦酒一杯飲もうとなって、歩き回るが、どこも空いていないので、着いたのがナディフ。ここの四階にカフェがあったような、と言いながら言ってみるもやっていない。とか言っていたら、小田島等さんがいた。初対面。DOMMUNE見てくれていたらしい。嬉しい。今日トークショーがあるらしいとのこと。後で顔を出すことに。その後、渋谷川のオシャレなカフェで磯部涼と生麦酒。途中で、携帯に電話がある。アメリカ人の建築学科の学生から。今、東京にいて会って話したいというので、恵比寿駅で待ち合わせる。そして、話す。ナディフにも行く。梅山くんもいた。ダブ丸もいた。笠ちゃんもいた。田中ちゃんもいた。ちょっと聞いて話して、イラストレーターの箕浦建太郎くんに本をもらう。その後、巣鴨へ。フーアオと待ち合わせて、一緒に帰ってきて、サッカー見て、寝た。

2010年6月18日(金)

今日はホスピタル。午前中、歯医者で虫歯の治療。オヤジのくせして8本もあったのだけど、ようやく残りあと一本に。特製糸楊枝を購入。これがかなりいい。奥まで届く。その後、今日はドトールへ行き、原稿。その後、駅前のメディスンマンに会いに行く。ハーブをもらう。その後、立川の中国人の按摩師のところへ。一時間4000円。安。マッサージを受けて、家に帰ってくる。「自分の仕事をつくる」という本を書いた西村佳哲さんからメール。来年、奈良の図書館で行われるシンポジウムに参加の依頼。話を聞かせてもらうことにした。編集者の上條さんにTVディレクターを紹介してもらう。一昨日のDOMMUNEの反応が届く。結構、いい感じである。ほっとする。磯部涼にもらったS.L.A.C.KのアルバムWhalabout?を聴く。一曲目からやばいです。ecocolo次号の連載第2回の構想を練る。萩原朔太郎で行こうと思っていたが、佐藤春夫に方向転換。

2010年6月17日(木)

昨日はさすがに疲れたのか、朝全く起きれず。昼まで寝る。午後起きてきて、エクセシオールで原稿。を書こうとするが、エクセシオールにも慣れてしまったのか、全く書けず。けいちゃんに泣き言の電話をしてヘルプ。一度、家に帰ってきて、夕方外出。午後6時、六本木ミッドタウンにあるパン屋浅野屋へ。太田出版の北尾さんと梅山くんと山下さんと会う。今日はスタイリスト、衣装デザイナーである北村道子さんと会食。少し遅れて北村さんが到着し、地ビールを飲みながら話をする。いきなり、「あなたね、32歳で、こんな言語化しきっちゃ駄目よ。だから、くそったれなのよ」と言われ、カチンと来るも、いやいやここはちゃんとまずは話を聴こう、と思った。最近、なかなか怒らなくなってきたのだ。で、話を聴くと、なるほど言わんとすることは、少しずつ伝わってきた。言語化してはいけないということから始まり、ケルアックの話から、北村さんがバリバリのヒッピーだった頃の昔話、そこからどうやって自分が形成されていったかの話へ。と、そこまでは良かったのだが、その後、論理が破綻してきているように感じてしまったので、それを伝えた。議論をしたかったのだ。しかし、北村さんが議論を避けているように感じたので、もう一度言うと、そこで北村さんが突然プチンとなってしまい。帰ると言うので、仕方なく、帰ってもらった。昨日の最高の対話から一転、今日は完全なディスコミュニケーションであった。しかし、僕はどんな時でも、意見がぶつかった時は帰ってはいけない、その場を離れてはいけないと思う。ぜひまた会って話したいと僕は思った。今度はちゃんと議論をしよう、と。その後、取り残された形の三人で、ホルモン屋へ行き、ゼロから始める都市型狩猟採集生活の販促会議を行い、さらに士気を高める。どっからでもかかってこい。こっちは全力で優しく受け止めてやる!と思っている。とにかく冷静に毎日を過ごすことだけを考えている。

2010年6月16日(水)

午前中、スペクテイターの原稿。さらに、読書しイメージトレーニング。その後、外出。築地市場駅へ。朝日新聞本社へ行き、矢部さんと久々に会う。喫茶店で、ゼロから始める都市型狩猟採集生活のプルーフ版を手渡す。で、色々と話す。思えば、矢部さんがAERAで5ページぶち抜きで記事を書けと言ってくれたのが2006年。そこから、ぐるぐると僕は変化していった。恩人である。そして、今度の本でもっともっと飛躍したいんです、と伝えた。その後、恵比寿駅へ。リトルモア地下のますいちゃんと西口で会って、今月のUNIVERSITYのフライヤーを手渡される。今度は6月26日。もうあんまり時間はないけど、ぜひとも皆さん来て下さい。今度から、僕一人の講義をしようと思っている。「空間」について話をしようかな、と。そろそろこちらも準備しないといけない。今度はちゃんと道筋立てて話そうと思っている。で、DOMMUNEへ。二階のカフェへ行くと、太田出版の梅山くんと磯部涼がもうすでにスタンバイ。打ち合わせをする。コヨーテの佐々木さんと写真家の大森克己さんも。8月号のコヨーテでこのDOMMUNEでの僕と中沢新一さんのトークが記事になる予定。楽しみである。僕のドキュメンタリーを撮影中の本田さんも来た。そうすると、中沢さんが到着。緊張しながら堅い挨拶をすると「そんなのやめなさい」と言われ、いきなり砕ける。打ち合わせなのに、ついつい話が盛り上がりそうになってしまう。そして、「都市型狩猟採集生活第2話」がスタート。客席は満員で入りきれないほどであった。前日に話したいと思っていた。四次元の話がちゃんとできてよかった。自分が読み取ったことを本人に伝えるのは緊張するが痛快である。しかし、本当に中沢さん話がうますぎた。セコンド梅山が試合前に僕に言い聞かせたように、僕もまた新しい方法で対話を試みた。それはうまくいったのではないか。僕が作り出したいと思っていた、学びの空間がぼわっと浮かび上がったように思えた。僕自身がたくさん学ぶことができた。相方の磯部涼も完璧な司会であった。磯部涼と一緒にいると本当に心強いというか、絶対いつもどんな時も面白いものを作れるんだという自信がある。まだ会って三ヶ月しか経ってないのにね。そんなもんである。もちろん、最後にはナイロビの歌を歌っちゃって、トレイントレインへと繋いだ。第1回に引き続き、かなり面白いものに仕上がったのではないかと思っている。第2回は自分としても勝負だなと思っていたので無事成功に終わり、確実に成長したなと実感できた。話すのに、集中しすぎたのか、終わったら偏頭痛で苦しみ、早めに家に帰ってきた。家に帰ってきて、視聴者の反応を見る。ちゃんと伝わったんだと喜ぶ。中沢さんは、協力するからもっと突っ走って頑張りなさいと帰る前に声をかけてくれた。こんな励ましはない。素晴らしいことである。昨年、絶対いつか中沢さんと話すんだと言っていたのだが、それが実現してしまった。さらに、今は、次に向かうところも見えている。ちゃんと誠実に、しかも、狂ったように、自分の道を邁進しようと再び思った夜でした。夜、帰ってきて、フーがガッツポーズしてくれたのでほっとした。

2010年6月15日(火)

中沢さんの著作をもう一度読み返しながら、何を喋ろうか思案する。やはり東方的と哲学の東北の話をしてみたい。南方熊楠の南方曼陀羅と、マルセルデュシャンと、ロシアアヴァンギャルドと、0円ハウスの連なりを。僕の勝手な連なりを、伝えてみたい。その後、今日は家族で散歩したり、ゆっくりと過ごす。夜、毎度のことながらギターの練習。いよいよ明日だ。

2010年6月14日(月)

カールシュミット「大地のノモス」、岩波新書「居住の貧困」中沢新一「哲学の東北」を借りてくる。今日はドトールで読書。居住の貧困を読む。公団について。石原都知事になってから、一つも公団が建てられていない。さらに公団を民営化しているので、家賃は上がる。一方、ヨーロッパは土地は公有のものという概念が出てきて、公団が増えていった。など。その中で、韓国の話がでており、これが興味深かった。韓国には農業用のビニールハウスの中で暮らす地域がいくつかあるという。つまりビニールハウス村があるのである。ここ、取材してみたい。さらに、ここの人たちが運動を起こし、韓国では土地公概念が出てきたとのこと。西山夘三の話も出てきた。彼は○DKという概念を生み出した人としても有名だが、僕にとっては路上生活者のフィールドワークを行っていることに影響を受けてきた。西山夘三をもう一度調べてみると面白いかもしれない。その流れで、もう一度吉阪隆正、今和次郎へと舞い戻ってきそうな気がしている。全く違うこと調べているのに、面白い。読了し、哲学の東北を。こちらも全く違う分野のようでいて、読み進めていくと、そこかしこに繋がりそうな疑似シナプスが散りばめられている。これは明後日のDOMMUNEが楽しみだ。その中で、ルーマニアの大工の話があり、建築の四次元性について書かれており、それと宮沢賢治の四次元世界、さらに音楽の四次元性へと繋がっていく記述で興奮。これはまさに0円ハウスのことではないか。なんだか色んなものが繋がり始めている。石川直樹くんから、コヨーテの記事が面白いとの連絡。ありがたい。哲学の東北について話す。DOMMUNEで都市型狩猟採集生活第2話の予約が開始したとのこと。と思ったら、すぐに予約が一杯になったとのこと。ありがたいかぎりである。DOMMUNE見ながら仕事。立体読書。S.L.A.C.Kやばい。こういうの聴きたかった。

2010年6月13日(日)

朝から外出。エクセシオールで立体読書、稲垣足穂「天体嗜好症」。これは来週頭には仕上げないといけない。久々のドローイング。coyote最新号を読みながら。こちらでは、0泊3日19回目、沖縄闇市探検記9ページ絵付きで書いてます。ハローワークス13回目も。ぜひ!で、土地の神話読了。そのままヘンリー・ジョージ「進歩と貧困」へ。彼は資本主義経済を残したまま、土地公有化ができるはずだということを書いている。僕もそれはできると思っている。しかし、それならどうやって土地を国有に戻すのか、土地をもう一度全ての国民に均等に分けるのか、など方法論が全く分からなかった。それが、ここにしっかりと書いてあったのである。これは驚きであった。彼は土地が私有地化され、持っていない人間たちは永遠にお金を払い続けないといけないことを、奴隷制そのものであると言う。生まれてきた人間は自然法によって、自由に土地を獲得する権利があるはずだ、それが完全に侵害されている、と。だから、土地を国有地にするために、土地を持っている人間が国に返却したとしても、土地所有者に賠償金などを払う必要は無いなの、と。むしろ、今まで搾取していた分を返却してもらうことだって出来るのではないか、と。さらに、国有地化の方法がユニークであった。彼は何もしなくていいのだ、という。では、どのようにするのかと言うと、土地代を税金として国に払うのだ。土地は国有地になるので、転売はできない。利用権だけが発生し、その金額を税金として払う。別にもう一度均等に土地を区分するなどしなくていいのだ、と。現状のままできる画期的な革命である。これは僕の言っているシステムを変化させることなく、創造力だけを変革させる方法とシンクロしているように感じる。そして、他からは税金をとらない。所得税もとらない。なぜなら所得税や消費税をとれば、自然と所得を少なくし、消費を減らそうと考えてしまう。だから、それは生産的ではないのだ、と。土地代だけが税金になれば、それだけでもかなりの金額になるし、しかも、所得と違って、土地というのは目に見えるものであるので、一目瞭然であり、税金の額がはっきりしている。さらに、所得税、消費税などはないので、生産力が増し、消費も向上する。現在は土地転がしを中心とした資本主義経済だが、それが全く無くなったとしても、十分やっていけると言うのである。これは面白い方法だ。孫文はこの方法論に注目し、台湾で一部実行しているらしい。後、デンマークもそうらしい。いやいや、話が具体的になってきた、そして、原典へと向かっていっている。今度は「進歩と貧困」の中で、ジョージが参考にしていたハーバート・スペンサーの「社会静学」という本が気になっている。

2010年6月12日(土)

午前11時にようやく家に帰り着く。帰ってきて、読書。猪瀬直樹「土地の神話」。これは田園調布が出来るまでの渋沢栄一の四男秀雄と五島(強盗)慶太の歴史。日本の土地というのは、大土地所有者たちに独占されている。金を使い、土地を買い占め、都市開発をしていく。それを大河ドラマ風に。滑稽に。解説は藤森照信氏。歴史家のように調べ、小説家のように書く。かなり的確でスゴい。で、閃き、太田出版の梅山くんに電話。新刊を藤森さんにぜひとも読んでもらえるように連絡をしてくれと依頼する。しかし、建築という観点から土地所有の是非について語られた本ってないなあ。書けるわけないんだけども。と、まあ、最近はずっと土地に関するブックツアーを続けている。朝起きると、次の旅をする。本のフィールドワークをしているようだ。しかも、ほったらかしにされている分野なので、この探索自体が冒険のように感じられる。今まで見向きもしなかった参考文献に出会い、興奮の日々。その後、また図書館へ。なんと歩いて1分の光図書館に佐々木中さんも言っていた噂のヘンリー・ジョージ「進歩と貧困」があった。一気に精神状態はグーニーズ状態。楽しみに家に持って帰ってくる。夜、セキネとえりちゃんが来国立。注文されている結婚指輪の仕上がりを見せる。エクセシオールで話す。で、家に帰ってきて、サッカー見ながら、寝てた。

2010年6月11日(金)

とにかくずっと読書をしている。司馬遼太郎「土地と日本人」読了。松下幸之助とのバトルが興味深い。松下は、土地公有論を掲げる司馬遼太郎に、その矛盾点を浮かび上がらせる。この二人の話を読んでいると、僕が建築家たちと話しても、決して交わることができないところとダブってくる。僕は、なぜお金を持っている人間だけが土地を所有できるのか、そして、建築家がそのような権力によって土地を獲得した人たちとだけ仕事をしていることに疑問を持っている。しかし、建築家が僕の疑問に耳を傾けてしまったら、建築家たちは仕事をしている意味がなくなってしまう。だから、そこはなかなか議論することができない。そのズレと似ている。しかし、この本のあとに、バブルが到来し、そして、崩壊し、土地投機をしつづける経済の在り方が完全に間違っていることが分かった今、松下幸之助の考え方は、かなり厳しいものなのではないかと思った。その後、スペクテイター次号用の立体読書のための読書をエクセシオールで。稲垣足穂の「天体嗜好症」にしようと決めた。養老孟司さんの「バカの壁」を遅ればせながら、初めて読む。しかも、興奮した。しかも、ホームレスについての話がよくでてきて、日本人は昔「働かないでも食べていける」ために働き続けてきた、だから、ホームレスというのはその終着点なのではないか、それをなぜ人は嫌がるのか、と書いており、まさに都市型狩猟採集生活であった。養老さんとは絶対にお話をしたいと思った。しかも、読みながら、僕はふと佐々木中さんの言っていることと共通点を感じ、興奮のまま佐々木中さんに電話した。そして、今、バカの壁を読んでいるんですがヤバいです、と言うと、養老さんの本で「日本人の身体観と歴史」というものがあり、それが死体とは人間でもない、ゴミでもない、では一体何なのだということを執拗に考えておりスゴいから読みなさいと言われた。中さんは僕の家庭教師だなと思った。太田出版の梅山くんは「それは知のパトロンなんですよ」と言った。さらに、昨日読んで天命を感じた土地の所有について、今本を書こうとしていて、ヘンリージョージという人が気になっているんですけど、というと、中さん突然「それ、先週の講義で話した」と完璧にシンクロ。だって、何の情報も無いジョージさんなのに、なんで中さんとは一瞬にして伝わるのか。鳥肌が立った。さらに、「それなら、カールシュミットの『大地のノモス』と、ホブスンの『帝国主義論』を読みなさい」と言ってくれた。本当に、この人と話していると無限大に話が広がっていく。さらに、宮沢喜一が土地公有論を掲げている話など。土地ということを中さんも書かなくてはいけないと思っているようだ。それぞれ独自の角度で切り込んでいけたらいいと思う。しかし、本当に充実した30分の電話であった。その後、午後2時に吉祥寺で太田出版の梅山くんと打ち合わせ。印刷所から出てきた「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」の再校を貰う。さらに、加筆修正を施す予定。まだ時間はあるどんどん変化させていこう。その後、以文社の前瀬くんと新宿で待ち合わせ。麦酒屋で昼間から飲み会。議論する。そのまま前瀬くんに連れられて、午後7時半野方へ。野方にあるやきとんや「秋元屋」という渋すぎるところでの宴に参加する。よしもとブックスの森山さんはじめ、編集者、カメラマン、イラストレーター、ゼロックス社員たちが集合。前瀬くんと話が盛り上がっていたので、結局そこでも延長話。そこで、気付いたのだが、今度のスタジオジブリの新作の名前は「借りぐらしのアリエッティ」である。借りぐらし、つまり、全てのものを借りている暮らし。つまるところ、これは司馬遼太郎の土地公有論と共鳴するのではないか。そのアンサーなのではないか。その後、午前12時渋谷へ向かいまして、タンゴと待ち合わせして、OATHの5周年パーティーへ。TAKIMIKENJIを聞く。朝方帰宅。読者の方から、読むべき本を書いたメール。本当に、今、色んなところから非常に重要な情報が集まってきている。さらに、coldcutの細野晴臣REMIXも送ってくれた。知りませんでした、この曲。本当に自分が無知であることを体感している今日この頃。こうなったら、本当にスポンジのようにあらゆる人から、事から、モノから、吸収していくしかない。無知を恥じずに、そのことを認識し、高めることにこれからさらに集中していこうと思った。

2010年6月10日(木)

午前中からエクセシオールカフェへ。スペクテイター用原稿。21世紀革命論に変更し、書いてみる。4500字完了し、送信する。その後、資料の仕入れ。都市型狩猟採集生活を書く中で出てきた、次なるテーマ。それは「土地の所有」である。家のことを考えていくと、土地の問題にぶち当たる。さらには、農業も土地の上で行われるし、あらゆる鉱物も土地から発掘されるわけで、この世に存在している全てのものが土地から生まれている。そうやって根源的に考えていくと、必然的に土地とは一体何なのかと考えざるをえない。これをやらなければいけない。0円ハウスからの流れで、新しい段階に入ってきたような気がする。篠塚昭次「土地所有権と現代」、司馬遼太郎対談集「土地と日本人」猪瀬直樹著作集「土地の神話」などを借りてくる。で、家に帰ってきて篠塚昭次さんの本を読んだところ、これが今、僕が知りたいことドンピシャリであった。一体、土地所有権というのはいかにして生まれてきたか。日本の民法は、紀元前に生まれたローマ法を参考して作られている。紀元前からヨーロッパには土地を投機目的に所有し、売買するということが行われてきた。それがそのまま踏襲されているのである。その後、ヨーロッパは所有権の在り方は少しずつ変化していくのだが、日本は全く変化していない。土地を絶対的、排他的に所有するということが今も行われており、それが異常な土地高騰に繋がっている、と。ドイツとフランスの土地の考え方もかなり参考になった。これはこれからの僕の作業の教科書になるだろう。篠塚さんは80歳を超えているが、健在のようで、これは一度話を聞きに行ってみたほうがいいかもしれない。フランス革命は土地所有についての議論から始まったらしい。イギリスでは僕が考えているような「土地公有論」が何度も議論になっていた。ヘンリー・ジョージという人がそれを唱えた。この人気になる。ネットで調べても何の情報もない。さらにマルクスは土地だけでなくその上で行われる労働力も公有化すべきだと言って、社会主義を唱えている。土地というものはもっと深く考えられるべきだ。突如ピントが合ってきて、こちらは少し興奮する。そんな中、司馬遼太郎の土地に関する対談集を読むと、司馬遼太郎もかなり暴論ではあるが「土地公有論」を唱えている。日本人で土地公有に関して考えている人はなかなかいないと思っていたが(それは現代ではほとんど不可能な方法である)、いたのでびっくり。しかし、彼はこのことに関しては思考を深めることができずに終わっている。そういう意味でも、このことを次の本のテーマにするのはかなり面白いかもしれない。そんなこんなで喫茶店を梯子しながら読書を続け、夜12時に帰宅。

2010年6月9日(水)

午前中、ずっと読書。カイエソバージュ1と2。いなり寿司を家で食べた後、外出。地下生活者を探しに、京急線八丁畷へ。何かありそうな駅名。マンホールの中に人が住んでいるらしいとの未確認情報を新宿に住む自称乞食のオヤジから聞いた。一体、どこでそんな情報を手に入れたのか不明だが、やたらと自信たっぷりに言うもんだから、探すことに。すると、何か人が出入りしてもおかしくないようなマンホールを発見したが、中を見ると、小さな穴しか空いていない。どうなんだろう。東京に地下生活者がいるんじゃないかという妄想は僕はずっと抱いている。2chで見つけたニュース:

【国内】30年間?地下鉄トンネル内に住み着いていた男を逮捕

警視庁麹町署は1日、東京メトロ(旧・営団地下鉄)の構内に違法に侵入したとして、住所不定無職の鈴木泰二容疑者(67)を逮捕した。 麹町署よると、鈴木容疑者はオイルショック直後に失業し、地下鉄のトンネル内に住み着くようになったらしい。それ以来、一度も地上に出ていないという。この供述が事実なら、30年以上に渡って地下鉄トンネル内に住んでいたことになる。 同容疑者は、朝から夜にかけてはトンネル内の薄暗い場所を移動しながら過ごし、終電後に人がいなくなるのを見計らって駅構内に入ってゴミ箱を漁り、食料を確保していたようだ。 東京メトロと都営地下鉄では10数年前から、複雑で広大な地下鉄トンネル内を自由自在に徘徊する男の存在を掴んでいたものの、捕獲はおろか、所在地を把握することもできていなかった。 鉄道マニアの間では「地下鉄仙人」などと崇められ、その姿を見たら幸福になるという伝説も生まれていたという。 鈴木容疑者は「(30年前に)ちゃんと切符を買って(地下鉄構内に)入った。一度も出ていないのだから不法侵入ではない」と容疑を否認しているという。

というので、麹町署まで言ったのだが、確認したところによるとこれはガセネタであった。で、八丁畷の情報。しかし、探せども見つからん。近くを歩いていた路上生活者に相談したが、知らないとのこと。さらに「兄ちゃん、暇だね」と言われてしまった。見つけられず帰って来た。

2010年6月8日(火)

カリスマホームレス第11回と第12回のゲラ直し。送信。その後、恋ケ窪図書館へ。中沢新一さん関連の資料を借りる。カイエソバージュも全て通して読んでみることに。その後、エクセシオールへ。スペクテイターの仕事についての原稿。これがどうにもうまく進んでくれない。少しやって帰ってくる。その後、立体読書の構想。これも来週頭には完成させなくてはいけない。横光利一の「街の底」を書いてみようかな。この前、DOMMUNEでやっていたKUKNACKEがかけていた月と王子という曲が鳴った瞬間がやばかった。それと中沢さんの著作を読んでいたことが色々とシンクロし、トミーの家でよく聴かせてもらっていたことなどを思い出した。なぜか、右も左も分からないときに吸収した本や音楽や言葉が、今でもしっかりと一貫性を持って存在している。聞き間違えや語呂合わせにも似た感覚。最近、過去のことを振り返らずにいたのだが、また色々と点と点を結ぶ遊びをしたいなと思った。そういう地図をざら紙に書くのが趣味です。

2010年6月7日(月)

とにかく眠くて午前中はずっと布団の中。お昼過ぎに外出。新宿茶寮へ。Re:S編集部の竹内さんと会う。京都精華大学が発行しているフリーマガジン「セイカノート」のインタビューを受ける。高校生に向けて話す。その後、やきそばが無性に食べたくなり、立川駅ナカにある長田本庄軒にてオムソバを食べて、家に帰ってくる。読書。スペクテイターの青野さんと電話。立体読書もしっかりやってねとのこと。ちょっと締め切りが迫っておりやばい。バンクーバーのセンターAから手紙が届く。チャリティーに出していたナイロビ自転車の写真は1300ドルで売れたらしくほっとする。

2010年6月6日(日)

朝から家で飾り付け。その後、アントルメへ行き、タルトフレーズを購入。三鷹から、フー姉、フー母、ユメとメイがやってきて、総勢10人でアオの誕生会。かなり体力を使う。その後、夕方外出し、二子玉川へ。民主党議員秘書の渡辺さんのお誘いで、ホームパーティーに参加。太田出版の北尾さんと梅山くんと三人で向かう。日本テレビの局長をされている渡辺さんのご主人、テレビマンユニオンの鈴木さん、TVタックルの構成作家をしている清水さんと初対面。ルーフバルコニーが広がるとても気持ちの良い家で、夕暮れを見ながら酒を飲み、美味しい料理を頂く。午後11時頃まで話し続けた。楽しい時間であった。渡辺さんの完璧なセッティングにやられる。夜、国立へ。

2010年6月5日(土)

朝6時時半に起床し、外出。午前8時過ぎに西巣鴨へ。姪っ子のノノカの幼稚園の土曜参観に参加する。動く車を一緒に作る。その後、レースや電車ごっこなど。終わって、お昼は、美帆とノノカとソウタと僕の四人でインドカレー屋へ。その後、美帆の家に帰ってきてちょっと寝て、外出。国立にみんなで帰ってくる。ノノカお泊まり会。僕は夕食後、外出し、エクセシオールへ。スペクテイター特集用の原稿。10枚書いて送信。ケイちゃんから色々と指摘を受ける。

2010年6月4日(金)

午前中、読書。午後外出。午後1時に紀伊国屋本店前で「すばる」の飛鳥さんと待ち合わせ。喫茶店でカレーを食べながら、新連載についての打ち合わせ。7月中に締め切りで8月売りからスタートすることに。今回の連載では、実際に家を建ててみようという企画である。どうなるのか、全く予想もつかないのだが、自分にとって新しい領域が広がっていけばいいと思う。服部文祥さんと西加奈子さんの本を購入し、茅場町へ行き、麦酒飲みながら読む。その後、午後4時に森岡書店へ。店主の森岡さんと久々に会う。写真家の平野太呂さんとも。森岡さんが平凡社のPR誌「月刊百科」でやっている連載に呼ばれた。写真集を渡すという企画。書店内で二人で話す。その後、家に帰ってくる。

2010年6月3日(木)

午前中、アオと戯れ、午後外出。エクセシオールで原稿。すばるで始まる新連載の構成案を作成。第10回分の連載の内容を書き、送信。途中でカフェにフーアオが乱入してきて、三人で喫茶して、その後一緒に帰ってくる。再び外出。午後6時、国立駅前でpublic-image.orgの原田さんと待ち合わせ。ロージナ茶房にてインタビューを受ける。quotationという雑誌のインタビューも同時に受ける。一時間話して、その後電車に乗り、原宿へ。リトルモア地下で珍しいキノコ舞踊団の篠崎さんのソロダンスプレビューを観覧。IPPIくんと会う。IPPIくんと今度のUNIVERSITYについて話す。ますいちゃんとも話す。その後、家に帰ってくる。夜、以文社の前瀬くんと長電話。デビットグレーバーなどの著書を送ってくれたのでお礼をしながら、二人でやたらと熱い話を。

2010年6月2日(水)

午前中、読書。レンタルチャイルド読了。午後1時に外苑前で太田出版の梅山くんと待ち合わせ。二人で隈研吾さんの事務所へ。スタッフの藤原さんと話をする。新刊を出すにあたって、今回は建築家の人たちとも話す機会を作りたいと考えており、藤原さんに色々と意見を伺う。かなり収穫があった。映画監督のペドロコスタが近日中に来日するらしく、これはぜひとも会って話をしてみたい。どうなるかわからんが。その後、梅山くんと二人で渋谷へ行き、喫茶店でピザトーストを食べながら、打ち合わせ。その後、場所をうつして磯部涼と待ち合わせし、三人でDOMMUNE「都市型狩猟採集生活」第二回の打ち合わせ。中沢新一さんとのトークは無茶苦茶緊張するのだが、聞いてみたい、話したいことがたくさんあるので、緊張と恐怖を上回るほど楽しみである。その後、磯部涼と二人で渋谷の焼き鳥屋で午後4時から呑む。ここ美味。ああでもない、こうでもないといつものように話し、午後9時ごろ別れて家に帰ってくる。

2010年6月1日(火)

朝からエクセシオールカフェで原稿。小学館ウェブサイト「カリスマホームレスに訊け」用。1本分3000字、調子に乗って三本仕上げる。そのまますぐ駅前から送信。で、家に帰ってくる。フーがショートケーキを作って、フー母と四人でアオの誕生会&昼飯。フー手製のポポちゃんのだっこ紐をプレゼント。ネコバスのぬいぐるみも友達にもらい興奮状態。フー母からはキティちゃんの財布とノンタンの絵本。二歳になった。そういえば、太田出版の北尾さんから原稿依頼が来たのが、ちょうどアオが産まれた時で、それから二年、同じように成長して、8月に本になる。今度の新刊は、一度、僕が完全にドン底に陥り、ストップしてしまったこともあり、色々と感慨深い。UNIVERSITYに来てくれた深澤さんから川口市でのトークショーの依頼。快諾。慶応大学文学部の学生から電話でインタビュー。

0円ハウス -Kyohei Sakaguchi-