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Journal -坂口恭平の毎日-

2009年7月24日(金)

朝、アオを連れて小児科へ。血糖値を計測に。問題無し。その後、近所のブルーベリー農園にて、ブルーベリー摘み。摘みながらアオが食べまくっていた。無農薬で摘みたてで美味。午後は、国分寺市の健康診断を受ける。ひらよしでトンカツ定食。その後、家に帰ってきて、しばしぼーっと過ごし、夕方、新宿へ。新宿茶寮にて小学館村山さんと待ち合わせ。ウェブサイトで始まる連載についての打ち合わせ。デザインなどを大まかに決めていく。こちらは、隅田川、多摩川、新宿、それぞれに暮らす達人、鈴木さん、ロビンソン、サトーさんに人生相談をするというもの。月三回ぐらい更新したいっすねえ、ということで意外に大変かも。速攻で話はまとまる。夕食は、豚ロースの白ワイン蒸し煮。美味。

2009年7月23日(木)

朝ゆっくり起き、午前10時、北千住駅にて光文社山川さんと待ち合わせ。「東京珍貸住宅情報」連載第二回目の取材。北千住にある、謎の喫茶店に向かう。うまくこの取材が生かせるかどうかドトールで話す。もうちょっと違う方向性も出してみた方がいいかもしれない。しかし、8月は頭から尾道に行くので、この一週間で色んなことを終わらせなくてはいけない。帰ってきて、原稿。小学館から新連載のデザインが上がってくる。8月10日から創刊する月刊スピリッツにて「路上力」というタイトルで始める。夜、読書。

2009年7月21日(火)

午前中、原稿。その後、四次元ガーデンの連載原稿。他にも色々と書く。昨日の寝貯めがそりゃ効いているのだろう。仕事は捗る。その後、歯医者へ行き虫歯の治療。午後3時に西荻窪へ。東京人の副編集長、田中さんとそれいゆにて打ち合わせ。一坪遺産を読んでくれたらしく、随筆の依頼。純和風建築って一体なんなのだろう、もしかしたら路上の家って、そういうことなのかもしれない、という話などをする。結構話し込んで、その後、一緒に新宿へ。喫茶店で次の本の第一稿を読む。当然のことだが、なかなか簡単には出来上がらない。いくつか読み返すと甘いなと思う点が見えてきた。午後6時、太田出版へ行き、北尾さんと梅山さんに会う。フレッシュネスバーガーで「都市の幸で暮らす」について打ち合わせ。気になっていた、箇所をやはりもう一度詰めたほうがよいと判断。しばらく時間を置いて、寝かしたおかげもあって思考は新鮮になっていると思うので、もう一回書いてみよう。

2009年7月20日(月)

とにかく眠くて眠くて仕方がない。ほとんど昼寝なんてしないのだが、今日は、とことん寝てみた。本を数冊か並べて読みながら、睡眠導入し、一日ぼーっと過ごす。

2009年7月18日(土)

ホールアースカタログの編集者でシェルターの著者であるロイド・カーンからメールがある。2004年にもメールで対談をしたことがあるが、今度はなんなのかと読むと、新しく出す本に0円ハウスの写真を掲載したいとのこと。嬉しいことだ、画像をいくつか送る。その後、外出。四次元ガーデンのための取材で色々と歩き回る。なかなか見つからず、新宿へ行き、本屋に寄って、購入し、また、歩いて探す。帰ってきて、原稿。エクスナレッジの記事が出来上がりデザインが送られてきて、チェックする。かなり良い感じ。楽しみである。色川武大の本に出てきた笠置シヅ子が気になり、服部良一「僕の音楽人生」を購入。買い物ブギが凄い。アオかなり本格的に歩き出す。

2009年7月17日(金)

朝、原稿。その後、アオの子守り、午後3時頃外出。六郷土手で降りて、ロビンソンの家へ。僕が耕した畑が凄い事になっている。トマトとキュウリと枝豆とツルムラサキとえんどうまめを収穫。ロビンソン、かなり上機嫌。やはり二人で作った畑で育ったものを収穫するというのは、僕も嬉しいし、それを体験させることができて、自分も嬉しいとロビンソン。多摩川河川敷でそんな体験をしているのである。これは完全に、東京ロビンソンクルーソーランド入園記のようになっている。その後、隣人のヤッさんも混ざって、三人で僕が持ってきた島美人を飲む。もちろん雨水割り。話がまたとんでもないところへ飛んでいき、今回はインカ帝国とデジタルについての共通点、60進法についての話など。半分はついていってないが、どうにかがんばる。帰ってきて、さらに原稿。太田出版の北尾さんから、新刊完成に向けてのメール。一坪遺産が出てまだ間もないが、次なる本、「(仮)<都市の幸>で暮らす」もできるだけ早く成就させたい。今日、アオが初めて歩いた。

2009年7月15日(水)

朝、原稿10枚。お昼は、またまたSANGAMへ。日替わりカレー。ここのナンは本当に美味い。その後、帰ってきて、また原稿。東京人編集部より依頼。トロントから現地制作に向けての準備メール。画像が数点送られてくる。8月尾道、東京、9月トロント、10月ジュンク堂新宿、11月ジュンク堂池袋、熊本市現代美術館と美術の参加が続く。ジュンク堂では、一坪遺産で取り上げた人たちの作品を展示する、キュレーターのような仕事ができれば面白いなと考えている。これは頭をとにかくすっきりさせなければと、部屋の全面模様替え&掃除を敢行する。午後7時頃に無事終了。気持ちよい。10月17日に代官山のヒルサイドプラザでレクチャーをすることになった。哲学者の萱野稔人氏と。まだ先のことですが、詳細はこちら

2009年7月14日(火)

朝、原稿。エクスナレッジHOME用の原稿。立体読書について。10枚。午前中になんとか書き上がる。立体読書についても色々と考えながら作業をしているが、こうやって、また改めて書いていると、それまでとは違うことも混ざり合い、少しずつ軌道が変わっていくことを感じる。面白くなったのではないか。とにかく一日10枚は書こう。で、午後からは今日は完全に休み。フーアオと三人で、多摩動物公園へ行く。動物を見に行く。あんまり期待していなかったのだが、TAMA ZOO、結構凄いかもしれない。まず、熱帯雨林風の温室の中を無数の蝶々が飛びまくっている、サイケデリック満天の昆虫館。滝とかもあって、ここで家族三人で吹き飛ばされる。その後、キリンをみたが、さすがにマサイマラで本物のキリンを見ちゃっているので、小さく感じられた。やっぱり野生のキリンはジュラシックパークみたいでやばいので、いつかアオを連れて行こうと思う。その後、ライオン園に行く。なんとここのライオン園はまるでサファリパーク。ガラス張りのバスに乗ってライオンと直に触れる。バスの外側にライオンが好きなものが塗られているらしく、車体に近づいてきて舐めるので、かなり近い。この時点でかなり満足し、チンパンジー館へ。ちょうどお昼ご飯の時間だったらしく、飼育員が説明してくれた。コインを渡すと、自動販売機にコインを入れて野菜ジュースを取り出すチンパンジーたち。しかも、飲み干したアルミ缶は回収して、回収機に入れれば、またコインが出てくるというアルミ缶拾いを調査しているものにはついつい興奮してしまう展開。チンパンジーの飼育に対してやたらとモチベーションが高いので、こちらまでテンションが上がる。最終的にはチンパンジーを研究したくなっていた。チンパンジーの対チン関係を全部教えてくれたので興味深かった。緑が豊かでそれだけでも気持ちよいのだが、結構広いので、しかも暑いので、バテたが、夕方までみっちり楽しむ。夜はアベックラーメンを食べる。

2009年7月12日(日)

朝起きて、原稿。コヨーテ0泊原稿仕上がり、写真と一緒に送信。その後、エクスナレッジHOMEの原稿。立体読書について。その後、外出し、喫茶店で作業したりする。原稿はなかなか進まない。夜は、カレーと棒棒鶏と塩豚とワイン。

2009年7月11日(土)

午前9時過ぎに東京駅到着。そのまま家に帰宅。今日はフーがライブなので、お昼過ぎからアオの子守り&0泊原稿。とりあえず思いっきり遊んで、しっかりと寝てもらって執筆。今回は、予想以上の展開があったので、原稿も捗る。0泊3日も今回で15回目。日本全国制覇まではまだまだ遠い。このペースだとあと五年ぐらいかかってしまう。気長に行こう。大体書き終え、その後、アオと二人で外出。高円寺へ。駅前で、バサラブックスの関ちゃんと奥さんに遭遇。歩いて、昔住んでた家の近くにある絵本屋「るすばんするかいしゃ」へ。アオと二人で絵本を物色する。佐々木マキ「はいいろこくのはいいろひめさま」と長新太「めのまどあけろ」など四冊購入。すると、ルルちゃんのくつしたをおまけで付けてくれた。そして、CLUB LINERというライブハウスにタンゴと向かう。フーのライブ。コピーバンド大会らしく、なんだかみんな元気に演奏していた。布袋の真似と男がやるクラムボンなどふざけていそうだが、演奏はまるで本気モードで巧すぎたので、ついつい聴いちゃった。帰りに、七つ森でハンバーグを食べ、帰宅。

2009年7月10日(金)

萩にいるのだが、ここは落ち着いた素晴らしいところである。料亭のランチなどが安くて結構いけるとの情報なども入り、ゆっくりしてみたいのですが、0泊3日ですから、しかも、今から島にいくので、無理。船に揺られる。その後もハプニングあり。しかし、無事取材終了。夕方5時過ぎにはもう東京行きのバスに乗っていた。車内で読書、ポールオースター「鍵のかかった部屋」白州正子「おとこ友達との会話」両方とも面白かった。白州正子と赤瀬川原平の対談「目玉論」を読んでいて、なにか突き抜けるもんがあった。久々の感じである。なんでもいいのだ、ただ感じるままに突き進んで、作品作り、作業をし続けていけば、いつか何かにぶつかるんじゃなかろうかと勇気づけられた。で、旅としても十分楽しめた。

2009年7月9日(木)

朝起きて、家に帰り、すぐ外出。アオの病院。順天堂病院へ。超音波異常なし、その他もまるで異常なし。薬もやめることになった。順調である。その後、中国飯店へ行き、チャーハンを注文。まあまあ。家に帰ってきて、シャワー浴びて、今日は0泊3日。山口に行って、牛肉を食べる予定なのだが、時間がぎりぎりなようで、うまくいくかわからない。しかし、そういう企画なので気にせず、行くことにした。萩へ。

2009年7月8日(水)

朝起きて、原稿。70枚に到達。まだまだ先は長い。エクスナレッジ用に立体読書の画像などを送る。小学館のウェブサイトでの路上人生相談の企画、本決定。これも面白くなりそうだ。隅田川、多摩川、そして、また新たに新宿に、それぞれ達人に訊く予定。月刊スピリッツの方を、タイトル変更メール。こうやって、ギリギリまで色々と考えていくことが、次に繋がるはずだ。昼食を食べて、午後2時に光文社新書の山川さんと待ち合わせ。ロージナ茶房へ行き、東京珍貸案内(仮)の打ち合わせ。衝撃的な話も聞くが、とにかくどんどんやっていこう。コーラフロートを注文。その後、フーアオと駅前で待ち合わせし、クレープ屋で食べ、絵本屋桃太郎に行くが、閉まっていたので、変える途中に三芳乃という和菓子屋を見つけ、そこで焼きたての団子を食べる。美味。この店良いかも。となんかちょこちょこ食べ歩きしながら家に帰ってくる。午後8時に西荻の駅で、コヨーテの佐々木さんと待ち合わせ。のらぼうで夕食。エーデルピルスで乾杯し、玄米焼酎を飲み、魚やだし巻き卵や土鍋ご飯などを食す。美味。その後、AFTERGLOWヘ行き、アドベックとラガヴーリンとラフロイグとなぜかカシスオレンジも飲む。途中から亮太が来て、一緒に飲む。終電過ぎたので、亮太の家で寝る。

2009年7月7日(火)

今日、バスに乗って家に帰っていたら、横から車が一時停止せずに、突っ込んできて、バスにぶつかった。こんなの初めてだ。誰にも怪我はなく、安心。途中で、後ろから来たバスに乗り換える。アフリカでは、よくバスが故障して、マサイマラに行くまでに三台乗り換えたのだが、それを思い出した。そういう瞬間になると、東京の街も一瞬、原始的になる。尾道の小野さんより電話。そろそろ、尾道での現地制作についても話を進めていかないと。襖絵を描く予定である。伊藤若冲の承天閣で以前見た芭蕉と葡萄の壁画が気になっている。色々とアイデアは出ているが、まだ頭は混沌としている。春秋社の篠田さんよりメール。ジュンク堂新宿店も池袋店もなにか新刊用のイベント、展示をやりたいといってくれているようだ。一坪遺産の中に出てくる、豆本作家、さらにはギターハウス、世田谷産ランボルギーニなんかを展示できたら、非常に面白いのではないかと思うが、どうなるか。まあ何でもやってみましょう。夜は、ドイツワインで乾杯し、肉詰めピーマン、椎茸と、コーンスープ。

2009年7月6日(月)

朝起きて、原稿8枚。その後、外出し、阿佐ヶ谷へ。香染美術ギャラリーへ。展示が終わったので、五メートルのキャンバスの撤収に行く。また栗山さんが手伝ってくれて、さらにギャラリーの方にも協力してもらい、無事完了。これは今度は8月に黒川さんのところへ行く予定である。最近、展示以来が相次いでいて、さらに全部やってみますと言っているのだが、それならば、また新作をいくつか増やしたい。挨拶して、地下鉄で外苑前まで、くみちゃんのところで髪を久々に切ってもらう。フーも一緒に切ってもらう。ということはアオも一緒に。久々だったので気持ちよい。その後、ここに来たら、もちろん珈琲屋「香咲」へ行き、珈琲とホットケーキ。なんで、ここのはこんなにうまいのか。で、奥の部屋で家族で喫茶をしていたのだが、その隣で、スランプ中であるらしい女性作家が編集者にかなり叱咤されていた。大丈夫かな。その後、表参道を歩きながら、家に帰ってくる。エココロ残りの原稿送る。小学館に新連載用の絵を送る。もう一つやりたいが、夜になると、最近とにかく眠くなる。

2009年7月5日(日)

朝起きて、原稿。コヨーテのハロー!ワークス。5000字。今回は賄い夫という職業。完成し、送信。後は、スケッチを数点描く必要がある。その後、家で子守り。午後1時頃アオと外出。黒川雅之建築設計事務所へ。スタッフの大地さんがやっているジュエリーのお店にFUのジュエリーを持っていって見せる。フーと現地集合。作品を見せる。近いうちに、展示即売会のようなものを開催しようという話になる。FUも人に見せる機会さえあれば、結構気に入られると思うので、こういうチャンスはどんどん参加していったほうがいいかも。その後、六本木に寄って、お店をフラフラと見て、本屋で立ち読みして、国立に帰ってくる。駅近くのSANGAMというネパール料理屋で夕食。ここは赤ちゃんも食べられるカレーを出すというので行っている。ナンが美味。アオもがっついていた。ここはいいかも。

2009年7月3日(金)

朝起きて、原稿8枚。午前10時外出。新宿中央公園へ。コヨーテのハロー!ワークス取材。またまたキャラクターの濃い人物に遭遇。隅田川、多摩川、そして新宿と、それぞれで横綱がいるもんである。しかも、今度の達人は一切、外に働きに出ずに生業を生み出している。こんな仕事初めて見た。彼は、話をしたいとこちらがお願いすると、すぐ家に招いてくれ、あらゆることを話してくれた。やはりどこにでもいるんだなと実感。気持ちのよい取材。その後、珈琲屋に入って、そのままその原稿を書く。一時間書いて、新宿茶寮へ。クイックジャパンの企画で、作家の雨宮処凛さんと対談。太田出版の落合さんと藤岡さんも。色々と話す。ついつい楽しくなって話しまくる。その後、同じ場所で午後6時から、映像作家の本田孝義さんと会う。何らかのドキュメンタリーを撮影してみたいとの依頼。僕が調査を続行しようと思っていたところに興味を持ってくれており、それがうまく進むと面白くなりそうだ。その後、家に帰ってくる。蒸し鶏と、伊豆のアジを食べながら、フー母のお土産、ドイツワインを飲む。一昨日の日経新聞と週刊プレイボーイで一坪遺産を取り上げてくれたとの情報が篠田さんよりFAX。ありがたい。小学館の村山さんより、小学館ウェブサイトでの連載も始まりそうだとのメール。

2009年7月1日(水)

朝起きて、多摩川原稿。15枚午前中に書き終わる。その後、小学館用のスケッチをペンで描く。完成。午後2時外出。広尾駅へ。そこから歩いて、黒川雅之建築設計事務所へ。その事務所内が最近ギャラリーとしても使われるようになったようで、スタッフの大地さんに展覧会をやってみないかと言われ、打ち合わせへ。作品を見せながら、どういった展覧会にするか話し合う。途中から黒川さんも加わる。色々と突っ込まれる。かなり自分が気になっている点についても言われ、刺激になる。さらに安藤忠雄氏の興味深い話。つい取材したくなる。立体読書が面白そうな予感。最近、立体読書が何やら動き出そうとしているようだ。大地さんは、ジュエリーを販売しているので、FUのウェブサイトを見せると、かなり好感触。FUもようやく始動か!?その後、神保町へ行き、小学館スピリッツ編集部。8月から創刊される月刊スピリッツでの連載について、編集の豆野さん、そして、村山さんと打ち合わせ。スケッチを渡し、タイトルを決め、詳細も決まる。これで第一回目は完成。色んなことが少しずつ動き始めようとしている。ただひたすらやっていこう。

0円ハウス -Kyohei Sakaguchi-