House > Journal > Archives > 2007年 > 10月

Journal -坂口恭平の毎日-

2007年10月31日(水)

午前9時から作業。エココロ用イラストを考える。考えあぐねる。考える。午前11時に新米、昆布と沢庵のつぼ漬け、納豆、味噌汁、自家製らっきょ食べる。よってテンション上がり、午後1時半にイラスト完成。メールでデータ送る。オッケーが出る。郵便で送る。ニューバリーカフェ。ダブルエスプレッソ。佐藤春夫持って行く。のんしゃらん記録をまた読み返す。立体読書も来週中に仕上げるつもり。帰ってきて、Dig-ital#5。こっちはなかなか進まず。あと5日ぐらいでグワッと描き上げたい。予定。猛烈に描いていると、電話が。非通知。出て見ると、すごく小さな英語が聞こえてきた。どうやらフランスからだ。僕の展示の係のAurelieからだった。はじめまして。でも、なんだか暗い。話を要約すると、カナダからの輸送の見積もりを出したんだが、25000ユーロかかると出たそうだ。300万くらいか。高っ!で、どうしようかとの事。ちょっと遅い。しかし、仕方がないのでカナダからの作品は諦める事にした。で、現地で0円ハウスのレプリカを作らないかとの提案。やるしかないでしょ。即答した。ドローイングの輸送もちょっと高い、との事。じゃあそのまま自分で手で持って行きますと答えた。即答に向こうはびっくりしていた。なんでもやったるモードになっています。11月14日から24日まで行く事になりそうだ。オープニングが23日。制作期間が10日ほどあるからたぶん大丈夫だろう。近江八幡のやり取りも少々。ちょうど大和書房からも出発寸前にゲラが出てきそうな展開になっている。なにやら絨毯掃除するコロコロみたいに色んなものが絡み合い、色んなトラブルも次いでに絡み合い、家で加賀棒茶を飲んでひとまず落ち着いて考える。そして、A1サイズのケント紙にフランシス・ベーコンの模写をやってみた。パイロットのインクの黒と赤と青で。トンボの色鉛筆も少々。くるりの「LV30」を聴きながら。なかなかいい感じだった。パリのアントニーから偶然久しぶりのメール。もうすぐ行くぜーと返信。そして明日は夜、広島へ。

2007年10月30日(火)

午前9時から作業。エココロのイラストお願いしますメールが入っていた。イラストアイデア練る。午前中。途中からDIg-ital#4。午後12時に親父が来る。「タンメン食べに行こーぜ」とのこと。はつねへ行く。二人でタンメン。帰ってきて親父は僕の家で一寝入り、僕はDIg-ital#4。途中でノノカの家に向っていった。そのままドローイング作業は止めず、途中ニックドレイクをアルバム3枚分エンドレスでしかもiTuneシャッフルでかけまくる。途中から茂木健一郎氏の南方熊楠展でのトークショーの模様をmp3で聴きながらDIg-ital#4。喧嘩みたいになって、原始的な会話になっていた。いいな、と思った。僕のナショナルの70年代のステレオセットはトークショーとかの人間の喋り言葉がいい音で鳴る。脳科学者の言葉には全く聞こえなかったが、全ての人間が百鬼夜行の妖怪みたいに見えると言っていた時、ボクの頭にはパーラメントの1stが鳴っていた。で、NicoのChelsea Girl聴きながらDIg-ital#4終了。時計は午後6時半。そのまま勢いでDIg-ital#5まで。でも途中でヤメて熊本から送られてきた新米を土鍋で炊く。僕は本当に米を炊くのがうまい。よ。味噌汁作る。卵を落とした。餃子も送られてきたので冷凍のまま焼く。丸岡の餃子。冷凍している餃子は、解凍してはいけません。フライパンを無茶苦茶熱して、油を多めにたらして、そのまま冷凍の餃子を入れて焦げ目をつけたら熱湯を入れる。と言われた通りやってみた。うまく出来た。美味。母ちゃんが石垣島の辣油も送ってくれたのでそれも使う。トミーから電話。今週の土曜日に渋谷のSECO LOUNGEという所でSUPER!FRESH!をやるらしい。今回はALTZとHIFANAも出るらしい。気合い入ってそうだね。予約しといた。コヨーテ稲澤氏より電話。今週、っていうか明後日からまた旅行行ってきます。今回もまた変なところです。夜はゆっくり。

2007年10月29日(月)

午前9時に起きて夢記録。彩色。乾燥。待てずにティッシュ。スキャン。フォトショップ。ハザマに送信。Tim Buckly 聴きながら。Dig-ital#4。ヤマト運輸から電話があり、作品をフランスに送るように言われたのでと、作品についての説明。きちんと送ってくれそうだ。12時に外出。新宿のFedexに行く。フランスの書類と貯水タンクと移住ライダーのDVDを送る。この映像も美術館のBARで流したいとの事。面白い人だ。その後、表参道へ。午後1時、コヨーテ編集部。稲澤さんと連載の打ち合わせ。次も面白くなりそうだ。午後3時過ぎに外苑西通りを歩き続けてTwiggyへ。クミちゃんに髪切ってもらう。たくさん喋る。午後5時すぎに神保町乗り換えて西巣鴨へ。ののちゃんに会いにいく。親父もいたのでハートランド瓶3本飲む。美帆がカレー作ってくれた。ののかは昨日こけて負傷をしていて痛々しかったが、ののかはそんなの気にせずいつものようにノリノリだった。その姿に心打たれる。午後9時すぎ、絵本の中の滑り台を見つけ、僕に外に出る事を強要。一緒に夜の真っ暗な団地の裏庭の滑り台を滑る。そして消えるように親父と西荻へ帰った。

2007年10月28日(日)

午前11時起床。トーストとキャベツと鶏肉のひき肉の炒め物食べて、家の掃除。夢日記。終って渋谷まで行って東横線で中華街まで。今日はこの前調べて気になっていた、バングラデッシュ、インドの人力タクシー、サイクルリキシャを持っているというチャイハネというアジア系雑貨屋へ。やはり店頭にサイクルリキシャがあった。しかし、それが使われているという雰囲気はあまり無い。店の人にいうと担当のものが来ますので、と言われる。待っていると若い青年が向ってきて、どうぞ、写真でもスケッチでもなんでもして下さいと言われる。で、500円を払う。彼は自分のポケットに入れた。ここら辺、ちょっとインド風。それで、写真スケッチ等調査を終了し帰ろうとすると、彼が話しかけてきた。「これー、もしかするといらなくなるかもしれないんですよ、、、」何?いらない?話を聞くと、彼は高校生で彼の親父がこの店の社員でバングラデッシュに買い付けに行った折にノリで特注で作ってもらって日本まで持ってきたそうだ。親父にちょっと貸しがあった彼はサイクルリキシャに乗って働きなさいと言われやっていたのだ。しかし、その約束の日がたまたま今日で、来月からはやらないから必要がなくなるかもしれないそうだ。なんだかまたまた訳のわからんミラクル展開で僕は爆笑した。もしも買えるのであれば買います!と行ってきた。面白くなるかもしれない。極彩色のリキシャに小屋がくっついたものが日本の公道をガンガン走っていたらとても爽快ではないかと夢心地になった。頭に鳴り響いたのはThe Velvet UndergroundのOh! Sweet Nuthin'だった。その後、気持ちよくなったので、ふーと山東に入る。青島麦酒、炒飯、かた焼きそば、そして水餃子。乾杯。食べた後、中華街を後にする。その後、日比谷線に乗り換えて六本木へ。森美術館へ行って、六本木クロッシングを見に行く。若手の作品がたくさん並んでいた。立石タイガーと榎忠も見れた。チェルフィッチュとかもDVDがそのまま流れていた。ちょっと作家の数が多すぎて一人の作家をもっと見たい気がしたが。あーサイクルリキシャが欲しい。

2007年10月27日(土)

寝まくった。午前11時起床。さっそくDIg-ital#4。なんか調子がいい。午後5時までずっと描き続けほとんどメドがついた。いいペースである。今日はリキッドルームでDJがいっぱいやるって言うので行こうと思ったが雨が強くてしかも朝までじゃなくて12時で終わりらしいのでヤメといた。それで時間が空いたのでもうちょっと描き足した。よしこの調子でフランスに行く前にあと二枚は描き上げようと予定変更。夜はハンバーガーが食べたくなり、ヴィレッジヴァンガードへ行く。ここの優しすぎる変なサービスにも慣れてきた。帰りにレンタルシップへ行き、DVDを3枚借りてくる。夜「ホステル」を見るが気持ち悪すぎる。どうにか見たが。

2007年10月26日(金)

午前9時よりDig-ital#4。昼まで。その後、フランスの書類を作品一つずつ書いていく。今のところ20作品ぐらい出品する予定なのだが、現場を見ないとどうにもならない。その後、調べもの。自転車住宅を作ると言っていたら、近江八幡の鳥井先生から頼もしい情報がメールで来る。この件も考えながら進めていこう。夜は麻婆豆腐と卵スープ、焼鮭、サラダ、恵比寿ホップ。亮太が仕事帰りに西荻に来る。家で瓶麦酒飲んで、その後ル・マタンへ行き、白ワインを二杯。その後スペインのスパークリング。色々話す。夜11時頃セイちゃんと初対面。そのまま家へ帰り、4人で深夜2時半頃までエレクトーンの話。

2007年10月25日(木)

午前9時より立体読書。「のんしゃらん記録」を読みながらアタリをつけていく。階層社会と言うチープなSFといえばチープなんだが1929年に作られていることが凄い。でも、映画メトロポリスは1927年に作られている。それもまた凄い。その後、DIg-ital#4、#5も同時進行させることにした。午後2時まで。休憩でそれいゆまで行く。珈琲とチーズスコーン。次いでにエッセイ一本書いた。広島市現代美術館の学芸員の方からメールがあった。日本の美術館から連絡が来たのは初めてだ。電話で話して来月会うことに。コヨーテの稲澤サンから電話。校了との事。そして次回の話も。少し横になる。その後、午後8時に荻窪駅へ。久々のル・クール・ピュで夕食。また何となく雰囲気が変わっていて落ち着いていた。スープ、サラダ、バジル&ガーリックトースト、メインはキノコと生ハムのクリームソーススパゲッティ、トマトソースが乗っていて美味。ケーキはりんごとブルーベリーのタルト、そしてラヴァッツァの珈琲。これで980円はやっぱり有り得ない。ちょっと前まで素晴らしいホールの人がいたのだが、その人があたらしくお店を出すのでいなくなって以来、サービスがなんだかあんまり好きじゃなくって足が遠のいていたが、また戻って来ようかなと思った。夜はゆっくり。

2007年10月24日(水)

午前9時からずっとMTRいじくって曲を作ったり、昔の曲をまとめたり、録音し直したり、リミックスしたり、子供か。立体読書の次回作のアイデア練り。やっぱり佐藤春夫の「のんしゃらん記録」にしようかな。最近のSF嗜好の勢いで。昭和初期のSF作品。今日も3曲ぐらいまとめた。お昼から出掛けて、渋谷へ。エココロ編集部。ケイちゃんと打ちあわせ。一つは来月号のイラスト一本。エココロのイラストの仕事が続くとは思わなかったので嬉しい。そして連載の話。再来月号から。庭についてなんかやってほしいとのこと。面白そうなのでやってみよう。家に夕方帰ってくる。それでもやめられないMTR作業。ついついやっている。おいおい、やること他にあるんだよ。DIg-italを後二枚ほど。立体読書の次回作を11月上旬。そして近江八幡用の自転車住宅。その自転車について、バングラデッシュのサイクルリキシャのような構造でどうかなと思い始める。ナイロビの自転車と一緒だけれど、、、。あれを日本で果たして作れるのか?調査すると、横浜のチャイハネという民芸品屋にリキシャがあるらしい。これは見学とスケッチと撮影をさせてもらわねばと電話する。今週の日曜日に来て下さいとのこと。ここで、図面がかけるほどチェックして、鉄工所と自転車屋の協力を仰いで作ろうと思っている。できんのか?熊本だったら僕の鉄の恩師、ズベさんがいるのになぁ。彼は僕が18歳の時に原付で熊本から東京へ帰ろうとしたときにハート形の荷台を作ってくれた鍛冶屋さん。いっそこと熊本でやるって方法もあるな。自転車を作ってもその後、家を作るわけで、完全に録音している暇などないのだ。夜は豚肉と葱とエノキのパスタと、鶏肉と椎茸のスープ、そんでサラダ。その後、ダークシティという映画を観る。世界観は僕はドンピシャリ。しかし、話の展開が途中から最悪の方向に。バカヤローとか思いながら、自分だったらこうするのにな、と妄想する。寝る前に佐藤春夫の「のんしゃらん記録」を読む。やっぱこれは面白い。立体読書化することに決定。THE BANDばっかり聞いている。

2007年10月23日(火)

午前9時から日記、夢日記。自転車住宅の資料集め。普通の自転車を改造していくか、ナイロビのように3輪車をはじめから作るか。バングラデッシュのリキシャを見ていてやっぱりこれいいなぁとなる。調べている横浜に一台いるそうだ。これはスケッチしに行って参考にしたい。あと鉄工所もいくつか探す。溶接が体験できるところもあり。あとは、自転車屋さんでいいところを探そうか。その後、今日は録音作業。今までMTRを使っていて、マックのソフトに変わったが、やっぱり音が違うのでスーパーアナログの録音機MTRに舞い戻った。やっぱりこれだと作業がはかどる。不思議なもんだ。結局夕方までに3曲分録音。こうやって瞬間的にドンドン録音してどんどんレコード作れたら面白いなと思う。レコードだと20万円ぐらいかかる。だからやっぱりCDかな。夜はふーとKIKUに行って定食を食べる。その後ニューベリーカフェに行ってエスプレッソを飲む。近所でエスプレッソ飲めるところ無かったからよい。夜は映画「サイレントランニング」を見る。びっくりするほど面白くなかった。エココロ編集長ケイちゃんより電話。いくつかの仕事の依頼。今回はイラストもまたあるそうだ。

2007年10月22日(月)

眠たい。昼過ぎてもゴロゴロしている。するとハザマから電話。今日の用事を忘れていた。すぐさま起きて新宿へ向う。初台へ。午後1時半に桔梗でハザマと待ち合わせ。ざる塩拉麺大盛りを食べる。その後ハザマの家へ。ハザマのテーブルを貰えるということになり、親父のところへ持っていくことに。分解して車に積みこむ。小林額縁に頼んでいた立体読書の額装が出来上がったようで見る。ハザマの家の廊下にイイ感じに飾られていた。これはフランスに持っていきたいなと思った。車で西荻窪へ。親父の家でテーブルを組み立てる。親父、ハザマと3人でしばし話してハザマと別れる。その後、親父の部屋で寝ていた。ずっとNHK FMが流れている。杉田二郎という昔のフォークシンガーの歌が耳に残る。夢の中で未来の音楽のように聞こえていた。家に帰る。夜、レンタルシップに行きビデオを借りる。「ドニーダーコ」「THX-1138」「サイレントランニング」「ダークシティ」。全てSF。夕食はサンマの塩焼き、味噌汁、昨日の炊き込み御飯、野菜包み揚げのあんかけ。うまい。そのままビデオ見る。「ドニーダーコ」。また面白い映画を見つけた。カナダのコレクター、Maryonからメール。インドの雑誌に僕のナイロビの作品が載っていたそうだ。いいねぇと言ってくれたので、データを贈ることにした。こういう国境を越えたインフォメイション・コミュニケイションは、頭の中を壮大にさせる。

2007年10月21日(日)

午前11時起床。ナポリタンと卵焼きで昼飯。午後2時外出。今日は芦花公園にある世田谷文学館へ。勿論植草甚一、J・J展。ワンダーランド、コレクションしている本、コラージュ、直筆原稿など、狭いスペースにてんこ盛り。写真も良かった。大入り袋に落書きしているものなど、小さな作品が素晴らしい。ニューヨークのホテルの自室の中の写真が一番良かった。お金の使い方が格好良すぎてたまらない。そのJ・Jがお金の使い方がカッコいいと思った人が、かの江戸川乱歩らしい。そのスタイルを真似したのかもしれないとも思った。乱歩のやっぱりカッコいい。出版社や、読者が追いついていけないところがいいのである。どんどん、どこかへ逃げたり、断筆したり、でも執筆するときは尋常じゃない量を書いたり。追いつけない、がいい。皆そうである。飄々としている。その後、新宿へ戻りソフマップでアップルコンピューターを探索する。MACBOOKの黒。フーのものも物色。しかし、今日はそのまま帰る。手ぶらで帰るほどつまらないものはないといったJ・Jとは大違いである。その後、睡眠。夜は昨日ののらぼうショックに触発されたF嬢がル・クルーゼで鳥そぼろとゴボウの炊き込み御飯なるものを作っていた。京粕漬けの鰆と、味噌汁とサラダと一緒に。恵比寿麦酒。夜、テレビを垂れ流しにして寝ていると千原兄弟が熱唱していた「壊れかけのRadio」がベットの僕の耳になんか入ってきた。夜起き出して、今これを書いている。自転車住宅を早く作りたくなった。

2007年10月20日(土)

午前11時起床。ギターをちょこちょこ触りながらトラック作っていた。MTRとiBook半分半分で。近江八幡の展覧会用の案が自分の中でほぼ確定する。ナイロビの作品のようなものを作る予定が少しづつ変化してきて、移住ライダー、そして昔の体当たり旅行を融合させた作品になりそう。計画としては、自転車住宅的なものになる予定。主催者に伝える。この制作作業も同時進行でやる必要が出てきた。その後ドローイング少し。たこ焼きを少し。夜はタンゴが遊びに来て、フーとボクと3人で「のらぼう」へ。味覚の秋、全開であった。全てが信じられんくらい美味かった。この近くに住んでいて本当に幸せな気持ちになった。お通しからいい。カブと隼人瓜のマリネ。エーデルピルスで乾杯。すぐさまおかわり。豆腐と季節の野菜のサラダ。柿まで入っていた。うまい。茄子の揚げ浸し。揚げ出し豆腐の野菜あんかけ。これ、味が絶妙。黒豚の生姜焼き。いつも通り旨い。茄子と鳥そぼろの炊き込み土鍋御飯。信じられんくらい。芋「田苑」ロックで。そして黒糖「満月」へ。なんか無茶苦茶いいDJの家でプライベートでミックス聞いているみたいだった。これベタ褒めですな。先月号のコヨーテで勿論のらぼうも紹介したのだが喜んでくれたみたいでほっとした。料理の量も人数に合わせて変化させてくれているという、お店ではなかなかできない細かいディテールにもきちんと心配り。素晴らしい。そしていつも通り姿が見えなくなるまで店長自ら見送ってくれる。温泉に入ったかのような気分にいつもなる。その後、最近見つけた自分の家の死角にあった感じの良い喫茶店に行こうとするがしまっていたので、遠いがもう一軒あるカフェまで散歩。フレンチトーストとエスプレッソ。その後家に帰る。タンゴは家に宿泊。

2007年10月19日(金)

午前9時作業。日記、夢日記。その後、ドローイング。親父が来る。夜、外出。渋谷へ。今日はYELLOWでLITTLE LOUIE VEGAがあるので行こうと思ったら、WOMBでRICHIE HAWTINがやるというのでそっちに行くことに。その前にタワレコで試聴していたらゆらゆら帝国の「空洞です」がいい。「美しい」という曲が気に入っていたのでヤバいかなと思っていたらやっぱり。VELVETの4枚目「LOADED」のようだった。それは僕的に非常に嬉しい。で、ヘアスタイリストのカンと待ち合わせ。二人でWOMBに向う、前にワタミに。生麦酒で乾杯。その後、カンもスコッチが好きらしく、でもワタミにはないので、でも山崎はあったのでロックで二杯づつ飲んでいく。無茶苦茶人が来ていた。オープンしてすぐからこの盛り上がり。嬉しいね、こういうところ。テクノのイベントなんか僕はほとんど行かないので楽しむ。しかし、いつも結局DJ聞いていて気になる曲はテクノだったりする。始め日本人。その人も良かったがその後のGAISER。これがよかった。カンも興奮している。休憩せずに3時間ほど踊り続ける。カンは明日の仕事があるので午前2時半帰宅。僕はその後、RICHIE HAWTINまで聞いていく。無駄な音無し。最近はハウスよりもテクノかフォークな気分なのである。しかしWOMBのレーザーは凄い。VJなんかいなくて、レーザーとライティングだけなのにいい。勉強になる。とか色々収穫ありで朝焼けの電車で帰る。

2007年10月18日(木)

午前8時起床。朝食、すき焼きの残りに卵入れて食べる。今日はののかの日。朝から、遊ぶ。画鋲を壁にたくさんつけるという「画鋲ドローイング」をノノカが発明して、それに完全にハマっている。僕の作業場の壁はカラフルな画鋲で溢れている。その後、外出しようと思ったら鍵を家の中に忘れてしまって家にはいれなくなるというハプニング。親父とノノカと美帆は吉祥寺に遊びに行って、僕は鍵をもらいにフーの仕事場へ。代官山。とほほ。で、一時過ぎに帰宅。買い物して、スープとナポリタンを作る。軍団が西荻に帰ってきたので昼飯を食べる。その後、魔女の宅急便を見ながら遊ぶ、午後5時に軍団が帰っていった。午後6時に外出。恵比寿へ。今日はNOVが勤めているYUKI TORIIの東京コレクションを見に行く。無茶苦茶人がいた。色がいい。ショーはかなり面白かった。その後、カフェへ。NOVも途中から参加してきた。白ワインで乾杯。チリオイルパスタ、ベジタブルラザニア、アボガドサンド、ワインおかわり、そしてキャロットケーキとチーズケーキ。これが旨かった。午後10時まで話す。その後、歩いて原宿まで行って帰る。

2007年10月17日(水)

午前9時作業。ドローイング新作取り掛かる。ニューヨークのTheme Magazineより連絡がある。新しい雑誌が出来たのだそうだ。僕のインタビュー記事も載っているようだ。ニューヨークで紹介されるのは嬉しい。ニューヨークにまた行きたくなっている。来年、チャレンジで行ってみようかと考え中。カナダの展覧会もだんだんと東に向っているので、なんとなくニューヨークが見えはしているのだが、こればっかりはどうなるかは分からん。モントリオールがおそらく駄目になってしまいそうなので、ウィニペグ以降の動向も仕掛けていく必要がある。その一つのキッカケになればと思っている。フランスの次はニューヨークだ。ベルリンも気になっているけど。色鉛筆を削る。夢日記を描きながら、色を使った作品をもっと描いてみたくなってきた。今度のドローイングは色を多用しようと思っている。その後、来年の展覧会用の構想。面白い立体を。Dig-italの立体バージョン。時間があるか?やらんといかん。午後5時頃親父が来る。一緒にナモさんところに行って野菜を買い込む。今日はすき焼きパーティー。ノノカ、美帆も来る。ふーも仕事終ってから参加。ノノカは肉肉言っている。麺麺言っている。たらふく食べる。ノノカ親子はうちに宿泊する。歌い、踊る。

2007年10月16日(火)

午前9時作業。日記、夢日記。夢日記改訂。日本での展覧会用のアイデアを練る。彫刻を出すという構想が少しづつ出来て着ている。こうなったら木の彫刻でもやってみようかなという気持ちになってきている。どうなるか。コヨーテ原稿の最終稿送る。ベックの曲が80年代のkorgisというバンドの曲ということが分かり、さらにそれがなんか聞いたことがあるなと思っていたら、最近買ったTakimi KenjiのMIXCDにそのリミックスが入っていたという自分の中で勝手に全てが繋がった意識でお昼を過ごす。DIg-italが完成し、落ち着いて#4の作業。思いついたように女性の顔からインスピレーション、セブンイレブンでコピー機と格闘。帰ってきて、イメージを描いていく。今度の#4は#2の進化版を作ろうと思っている。そしてその進化は、近江八幡での1月の展示に昇華させようというのが僕の中での計画。だんだんと立体的なものにむかっているのは確かだ。夕方までドローイングに取り掛かる。まだあんまり進まなかったが。夜はふーと中野で待ち合わせして、神楽坂へ。久しぶりに名店「くるみ」へ。広島焼き。肉玉ダブル。久々に最高でした。本当にここのお好み焼きはなんでこんなにうまいんだろう。知らない間に無茶苦茶混雑している。店員も二人増えていた。麦酒も飲む。その後、NOVと待ち合わせ。喫茶SARYOに行く。和パフェなんか食べてしまった。ダージリンと。雑談。夜11時に帰宅。フランスの雑務。カナダからは無事に作品が届くことになりそうだ。嬉しくなり、落ち着いて寝れる。しかし偏頭痛が凄い。相棒のEVEと共に。

2007年10月15日(月)

午前9時作業。日記、エッセイ一本。夢見逃す。見逃すというか、落ちていくと言った方がいい感じである。なかなか引っ張って来れない。その後、Dig-ital#3。午後3時半にようやく終了。今回は超細密バージョン。いいかもしれない。もうペンを入れるのを止めにする。亮太から早稲田松竹でミシェルゴンドリー特集をやっているとの情報。4時からだったので急いで高田馬場へ。午後4時より「恋愛睡眠のススメ」。その後、午後6時からは「エターナルサンシャイン」の二本立て。しかも1300円。安い。エターナルサンシャインがいい。恋愛睡眠は夢についての映画。映像はかなりいい。夢についての記述はちょっとやり過ぎかもしれない。しかし、会話がもつれてしまうところは夢の中の世界を感じた。午後8時終了。帰宅。夕食はサンマの塩焼き、生姜の炊き込み御飯、味噌汁、トマトとカイワレ入り卵焼き。カイワレがちょっとブームである。あと柿も。今年柿がうまくて、例年より食べまくっている。っていうか安いからか。夜の散歩。今日も吉祥寺まで。ツタヤに行く。エターナルサンシャインのベックの主題歌がなんか引っかかる。80年代のバンドのカバーらしい。その後、Dig-ital#4のアイデアを練る。ファッション雑誌をいくつか見る。今度は女性を描いてみようかと思っている。

2007年10月14日(日)

午前中、ドローイング作業。午後は贈り物を買いに西武池袋へ。イルムスへ。珈琲カップでいいのがあったのでそれにした。これはいい。自分でも欲しくなる。ついでに自宅用に柳宗理のフォーク&スプーンを5組買う。トングも一つ。ゴミ箱も気になったが止めとく。池袋はほとんど行かないので、まるで旅行をしているような気分になり、よい。靴屋に行って新宿へ。ブラブラし、ホットドック買って家に帰る。夕食は、生姜の炊き込み御飯と鳥の唐揚げとサラダと味噌汁と大学芋。旨すぎる。恵比寿麦酒と。今日は久しぶりにゆっくりする。読書。「おかま」。この本は長らく出版されなかったバロウズ初期作品で、出版されない間はタイプした生原稿をバロウズ周辺の人間だけが回し読みしていたらしい。そっちが気になる。藤子不二雄の学生の時に作った手作り漫画雑誌とか。そういえば僕もキン肉マンにインスピレーションを受けて作ったっけ。ヘンリーダーガーはそれをもっと広げて手作りの「世界」を作った。ケルアックも幼少の頃、紙の上に野球リーグを作り、自分が神様の視点に立ってサイコロを使って一年通して試合をやって記録をつけ続けていたらしい。そういえば、僕もドラクエにインスピレーションを受けて作ったっけ。何だろうあの気持ち。気になる。とか色々と妄想しながら、今日も日課の夜の散歩。今日は五日市街道を歩いて吉祥寺へ。途中水炊き屋を見つける。今度行ってみよう。作品についていくつかの着想。夜の街シリーズ、蛍光灯を使って、、、とか。段ボールがたくさん落ちていたので拾って帰る。これは近江八幡での作品の素を作るために。Dig-italを立体的に作ってみたいという考えが沸き起こる。Dig-ital#2のように仮面にしてみようかとも考える。エッセイのネタも。とにかくこの散歩はいい。その日に考えたいろんなゴチャゴチャした着想、進行、妄想を色んな角度で照らしたり、合体させたりできる。だって、歩く以外やることがないからだ。一時間歩いて汗かいて帰宅。風呂入ってPhotoshopやって寝る。

2007年10月13日(土)

午前9時作業。日記、夢日記。今日は爆音と共に起きる。その後、フランスの展覧会の書類。出品作品第一候補を送る。お昼はカレーライスを家で食べる。午後、コヨーテ原稿直し。夕方終了。送信。Dig-italもどうにか大詰め。夕飯まで。夕飯はアサリとベーコンと玉葱のパスタ&野菜スープ。アサリのパスタ絶品。今日は麺をいいヤツ買ったら旨かった。恵比寿麦酒。のらぼうに電話して予約する。夕食後作業。ドローイング。午後10時まで。その後、夜の散歩。ふーと荻窪駅まで。一時間。新しい道を開発する。寝る前に、バロウズの「おかま」を読む。最近はなぜか小説ばかり読みたくなっている。書きたいのか?

2007年10月12日(金)

午前9時作業。原稿。フランスとカナダとのやり取りが少し大変である。その作業をする。少しづつやっていきましょう。お昼、親父が来て一緒に「はつね」へラーメンを食べに行く。親父初はつねはタンメンで。かなり満足していたようだ。はつねは、コヨーテに掲載させてもらったので店主に本を渡す。僕は普通のラーメンを食べる。やっぱりここはうまい。その後、一時間散歩。女子大ぐらいまで歩く。昼間、こんなに街に人が歩いていないのはどうなんだろうと思った。本当に人がいない。僕と親父だけ。アフリカとは大違いだとふと思う。途中、音羽館でアサヒグラフの「杉浦茂の世界」号を見つける。100円。即購入。さらに、お餅屋で豆大福を買う。家に帰ってドローイング作業。バンクーバーのコレクター、Maryonからメールが来る。なんと11月に東京に来るそうだ。うちで御飯食べましょうと誘う。ドローイングはいい調子。夜までかかるが、終了が見えてきた。杉浦茂の世界を見る。なんとこの人は漫画であるのに、一切下書きをしないそうだ。有り得ない。筋立てもほとんど考えず、直観だけで描いているようだ。三鷹の偉人である。夕食はバルタザールへ行く。帰りにそれいゆで珈琲。「コンタクト」を観た。う~ん。

2007年10月11日(木)

午前9時作業。日記、夢日記、書類、エッセイ、メール。エッセイ気付いたら一年位放っといていた。時間の過ぎるのは怖いもんである。できるだけ毎日続けられることを増やそうと思い直す。お昼は坂本屋のカツ丼を食べに行く。フランスの展覧会がいきなり横から入ってきたもんでちょっと予定が狂ってきている。まぁ僕はそんなことばかりなので慣れっこといえばそうであるが。色々雑務終了後、Dig-ital#3。これもなんだかんだで2週間以上かかっている。しかし、フランスの展覧会に向けてもうひとつ大物を描こうと思い立つ。大変なときだから、たぶん力が出てくるだろうという勝手な気分から。ドローイング調子良し。予定のところまで書き終わる。作業しながら、今日はずっと竹村延和の「ソングブック」を聞きまくっている。当初、あまりにも子供じみた音楽だなーと多少嫌悪感があったのだが次第に入り込んでしまう。いや、これたぶん凄いんじゃないか、と思い出した。5回位聴き直す。その後は僕にとって名盤になっていた。海のコンパスという曲を最後の方はずっと聴いていた。午後7時作業終了。夜飯は、白米、味噌汁、サラダ、納豆&カイワレ&葱、豆腐と野菜の練り揚げ物、葱と椎茸とエノキ。うまっ。やっぱ自炊だ自炊。夜は思考と運動のために一時間、外を歩きまくる。

2007年10月10日(水)

午前9時作業。原稿の修正案。書類。文章作成。昼は、キャベツとエノキとコーンを炒めて、カレーの上にかけた。午後、中央図書館で立体読書の資料探し。笙野頼子、青木淳悟、谷崎潤一郎、筒井康隆、ルネ・ドーマル。平日というのに図書館は混雑していた。ハザマから連絡があり、Dream Journalが出来上がったとのこと。面白いコーナーができるのかどうか分からんが、ただやってみよう。しかし、最近は向っていく目標もそれなりに出来てきてそれはそれでよいのだが、ただそれに向ってまっすぐ行くのでは、自分にとって違うような気がしている。もっと、複雑怪奇に、もっと自分の知らない世界に、ドンドン飛び込んでいきたいとも感じているわけで。今回のフランスでの展示ではDig-ital,立体読書を初めて出品する予定である。これは大いに面白くなりそうだ。帰ってきて、Dig-ital作業再開。午後6時より、今度は作曲作業。夜は、神戸牛を少しだけ焼く。味噌汁と、白米と、豆苗とモヤシのごま油とオイスターソース炒め。夜は「40日と40夜のメルヘン」を読む。

2007年10月9日(火)

午前9時作業。フランスの書類等。カナダから作品を運ばなくてはいけないだろう。それにしても急である。いつも。昼飯、コーンスープとポテトサラダ、南瓜の煮物。午後はコヨーテの旅の原稿。午後3時に終了。送信。その後、ウェブサイト作業。一つ新しいコーナーを設けてみようと考えている。午後6時まで。夜は昨日のカレーとサラダ、恵比寿麦酒。夜は、親父が仕事帰りに御飯を食べにきた。トッドラングレンの1stがいい。彼はザ・バンドの「ステージ・フライト」のエンジニアもやっていたそうだ。

2007年10月8日(月)

午前6時起床。準備して午前7時出発。日比谷公園へ。今日は写真撮影の日。ふーの家族、親戚、美帆、ノノカ来てくれる。午前10時半終了。その後、日比谷シャンテの地下のChayaでランチ。豆腐バーガーセット。その後、家に帰る。休養。夕方、吉祥寺に行く。ツタヤで、トムヨークのソロ、竹村延和のソングブック、トッドラングレンの1st、ドノヴァンを借りてくる。聞きながら、「いい子は家で」を読む。夕食はカレーを作る。夜、フランスからメールがあり、サン・ナザレにある「LiFE」という新しくできる美術館への出品が正式に決定した。「日本」をテーマにした展覧会になるようだ。11月23日から始まるようだ。近江八幡の展覧会とも時間もちょうどズレそうで安心したが、本の出版予定が12月になっているので、年末に向けてちょっと忙しいかもしれない。とりあえず体をきちんと治しておかないと。

2007年10月7日(日)

午前中休養。午後、ようやく病院に行こうと思う。でも休日なんで高円寺しか開いていなかった。棚にあった北斗の拳熟読。初期は本当にブルース・リー。診察。たいした風邪でもなさそうだ。薬貰って出る。カフェでドライカレーとアイスクリームを食べて、西荻へ。ベッドのお供に今野書店へ。最近気になっている青木淳悟氏の「いい子は家で」という単行本を買って布団の中へ。といっても読んでる力湧かず、そのまま睡眠。夕食は雑炊。たまにはゆっくり休もう。たくさんの夢を見る。記録する。夢の記録も少しづつ慣れてきた。

2007年10月6日(土)

午前中休養。午前11時に西荻窪駅でコヨーテ稲澤氏と待ち合わせ。それいゆで打ち合わせ。話盛り上がり、僕も喋りまくり。面白い記事が書けるだろう。その後,家の掃除&休養。ここ何ヶ月の疲れが一気に出てきたようだ。熱も体のだるさも症状とはならずにぼーっとしている感じである。ナモさんのところで野菜とフルーツを買う。タカもちょうど店に買い物に来ていてバッタリ会う。ナモさんや、ナモさんの子供さんとも会って挨拶。なんだか、田舎の八百屋の匂いがプンプン。最高の場所だ。帰ってきて、夕食の準備。今日は焼き肉パーティ。ある方から頂いた、神戸牛。なんだか無茶苦茶霜降ってます。親父、母ちゃん、亮太、フーとボクの5人。野菜もすべてナモさんの野菜、ただ焼くだけで旨い。肉は文句無しに旨かった。でも、霜降りが凄いいい肉は脂肪分がたっぷりだからか、本当に少しだけ味わえばいい。とってもかなり食べたが、、、。ハートランド麦酒、恵比寿ホップ、その後、タリスカーロック。12時位まで皆で話しながら。話しているときだけ体調がいい。これは職業病だ。で、その後即寝。

2007年10月5日(金)

午前6時頃起きちゃって、雑誌読んだりしていた。午前9時30分にナリの家を出る。バスで京都駅へ。そして、電車で近江八幡へ。2日目。今日もトリイ先生が待ち構えてくれていて、すぐ近江八幡市内にある牧場へ。その後、廃棄物処理会社、「日吉」の鈴木さんの話を伺いにいく。ここはすごい先進的な処理場のようだ。その後、近江兄弟社の学食で唐揚げ定食。そして、キューピーちゃんに着せる服を一人で手作りしている中山おばあちゃんの家を訪問。なんかオモロい人たくさんいますね。そして、今日の極めつけは屠畜場の見学。この屠畜場は、京都タワーの設計者である山田守氏が設計しているのだ。しかも彼は僕が産まれた熊本逓信病院も設計している。コルビジェのインドの建築のようだ。今日は鈴木さんの計らいで、なんと中まで見せてもらった。ここの屠畜場は現在閉鎖されている。凄かった。その後、ここの管理者だった人の話。肉にまつわるエトセトラ。午後5時に近江八幡駅出発。米原から新幹線。午後8時半に西荻窪到着。なんだか濃過ぎる2日間だった。今週は色々あり過ぎた。

2007年10月4日(木)

午前5時半起床。午後6時の電車で東京へ。新幹線ひかりで滋賀、近江八幡へ。午前9時半到着。歩いて公民館へ。そこへ、NO-MAの柴田さんが迎えにきてくれた。車で、白井さんという方の家へ。この人は近江八幡で有名なコレクター。蔵の中にある自分のコレクションルームを見せてくれる。橋袋や、煙草の袋など様々なコレクション。なんだか幸せそうだった。その後、食堂で親子丼を食べて、次は近江兄弟社という小中高一貫の学校に行き、トリイ先生に会う。この人は非常に個性的な先生で、なんとなく僕とはドンピシャリのような感じがした。トリイ先生は色んなところを知っていて、まるで見学旅行のように、近江八幡を紹介してくれる。なんだかディープな旅行である。オバちゃんやら、老人ホームやら、ウ゛ォーリズ建築やら、ゴミ処理場やら、惣菜屋さんやら、段ボールがたくさん拾えるところやら。その後、京都へ。山本精一氏の個展を見に行く。文人画展。欲しくなる絵がいくつかあった。「会議」という作品が気になった。その後、一階のカフェで一人でハイネケン。ちょっと仕事。タロー&ナリが来る。その後、一乗寺へ。体調は良くない。「よ志だ」というお好み焼き屋へ。タローはなんか開いているようだった。体調悪いのに、口は乗ってきて、僕も喋りまくった。この店うまい。その後、ナリの家に3人で帰って、寝かせてもらった。

2007年10月3日(水)

午前7時、東京駅着。もう旅行終了。しかし、色々収穫あり。まっすぐ家に帰る。帰ってきて、そのままDig-italドローイング。しかし、イマイチ風邪が治り切れていない。なんかおかしい。お昼はまたまた焼きそばが食べたくなり、西荻ではやっぱり坂本屋でしょうということで、坂本屋でソース焼きそば大盛り。食べようと思ったら、料理評論家、山本益博さんが来店してきた。やっぱりここでカツ丼食べているんだ、と納得する。帰ってきて、寝る。駅に行き、明日の滋賀までの新幹線を購入。その時に読む本を買うために信愛書店へ。買いたい本がなかったので、仕事帰りの親父に注文する。新潮社から出ている岡田利規氏の「わたしたちに許された特別な時間の終わり」。ちょっと読んでしまう。これはやはり画期的な本だと思う。スーパーデラックスの演劇も良かったが。小説と夢が気になる最近である。夜飯はさんまの塩焼き、味噌汁、おひたし、五穀米。夜、親父と母ちゃん来訪。

2007年10月2日(火)

午前7時到着。そこまでキツくなかった。気付いたら着いていたという感じ。寒いかと思ったら、寒くない。青森港の方に歩いていき、朝の散歩。海沿いを歩く。気持ちいい。はちみつぱいがヤバい。今まで何となく敬遠していたのだ。名前が変だもん。しかし、これはいい。まるで羅針盤である。しかも、今聴いても全く古さを感じない。そのよくわからない時間感覚はまるでブレードランナー。朝飯どこで食べようかとぶらつくが、どこも空いてない。コンビニでチップスターとポカリ。ここから電車に乗換え。白鳥41号で函館まで。初めての青函トンネル。眠くて、そこでもほとんど寝ていた。ヤバいちゃんと取材しないと。晴れである。青森はトタン王国だ。もっとじっくり歩いてトタンをチェックしたい。函館に午前9時30分に到着。そのまま次はスーパー北斗に乗り換える。これは東京から寝台ででているやつだ。乗ってすぐに客室乗務員の女の子に、長万部のかにめしの注文をしておく。そうすると、長万部駅で出来立てがもらえるというシステムになっている。北海道、ヤバいかも。晴れで、からっとしていて気持ちいい。風景も日本とは思えない。大沼公園というのがあり、そこはホントにすんばらしい湖畔だった。駒ヶ岳も見る。はちみつぱいがとにかく合う。それと、ベックも。このふたつのヘビーローテーション。とか言っていたら「かにめし」が来た。目一杯かにが撒かれている。うまい。1050円。なんかいいノリです。そうしていると目的地登別に到着。近っ!東京から近いぞ、北海道。これはいい提案になるのかもしれない。登別に着くとすぐ、街の人に噂の「フンベ温泉」の聞き出しに入る。店のオバちゃんは知らなかった。その隣の豪邸のオバちゃんが植栽に水をやっていた。聞くと、知っていた。「あーアレね」といった風情。「おとーちゃんがいたら連れて行ってあげるけど、、、」いないそうだ。でも、大体の場所を教えて頂いた。駅の裏のフンベ山の裏の麓にあるのだそうだ。本当にある!そこで、歩いて裏道へ。どう考えてもなさそうだったが、ある小道発見。そこには、「立ち入り禁止。絶対に入らない事」と書いてある。で、勿論入る。ここは登別市は認めていないそうだ。崖の近くだから、落ちたら大変だからという理由のようだ。で、ほんと獣道のようなところを歩いていくと、岬に出てきた。まるでアイヌが住んでいた時代のようだ。太平洋が見えてきた。なんかすげーぞ。こんなところに温泉があったら、、、。と思っていたら、目印を言われていた掘建て小屋発見。やばい、あった。本当に。崖の近くに。中を覗くと、、、、オジちゃんとオバちゃんが入っていた。やっぱり混浴、そして無料。おじちゃんがびっくりして出てきた。「どうしたの?」「あの,,入りに東京からきたんですけど、、、」「あっ本当かい、入りな入りな」とすぐ勧められ、裸で入る。目の前には肌のツヤツヤした全裸のおばあちゃんが、、。おじちゃんも全裸。みんなで色々と話す。しかし、ここでは不思議と自然な感じ。人間は昔はこうやって、男女も分け隔てなく風呂に入ってたんだなーと。温泉自体も無茶苦茶いいお湯。源泉掛け流し。目の前には太平洋。しかも、話しているとおじちゃん、相当凄い研究者であることが判明。牧野さんという方だ。その後も、一人でゆっくり入って、写真を撮らせてもらって風呂を出る。その後,歩いて駅まで戻り、タクシーで登別温泉本場へ、歩いて地獄谷、大湯沼へ、原始林を歩く。こっちはこっちでいい。バスで駅まで帰り、もう電車に乗る。滞在時間4時間弱。でもまぁ満喫。青森に午後8時半に到着。もう一つの目的、青森の焼きそばを食べるべく、後藤焼きそばに電話。しかし、もう閉めているらしい。どこかありますかと聞くと一軒だけまだやっているところを発見。タクシーで向う。そこは、「さんふり横丁」という屋台村だった。「わぁく」というお店。メニューを見ると「やきそば」と書いてある。勿論注文。生麦酒と。食べると、むちゃくちゃうまい。沖縄そばに少し似ている、結構太い麺。「うまい」と感動していると、店長が出てきた。後藤と鈴木に行きたかったんですよ、と話すとかなり食い付いてくる。後藤の店の娘さんと同級生らしく、後藤も鈴木ももうずっと30年以上食べ続けてきているらしい。しかし、そこは先代がいなくなり、麺が代わり、しかし、ソースは変わっていないので味が落ちてきてしまったとかなんとか。店長は居酒屋をやっているのにも関わらず、やきそばを夜だけ特別に作っているそうだ。こだわりのソース、麺。自慢の一品のようだった。だからだよ、無茶苦茶旨い。今度は、後藤も鈴木も言ってくれれば、買ってきてやっからよー、食べ比べしてみてくれよーと笑っていた。満足し、タクシーで急いでバス停留所まで、9時50分ギリギリに到着。コヨーテの稲澤さんから電話。さぁ帰ります。またはちみつぱいをセットして乗り込む。

2007年10月1日(月)

で、三日目。そんな調子も上がらず、北海道の調査はしなくてはいかんと、色々。というか青森の焼きそば文化に触れたいなとも思う。飯屋探しばっかり。青森、焼きそば文化凄そうだ。なんでも、青森には東の鈴木焼きそば、西の後藤焼きそばという川を挟んで二店の焼きそば殿堂入りがあるそうだ。気になる気になる。麺が違うんだって。即席麺を全国で一番食べる県民である。恐るべし。これは要チェック。登別周辺も色々。しかし、食いもんやがあんまりないぞ。函館本線の「かにめし」、そして、登別駅の駅前の「食堂」というところが作っている駅弁「洋寿司」というのがヤバいらしい。ハムとか、とにかく洋食が乗っているらしい。山葵じゃなくて、マスタードらしい。気持ち悪そうな珍駅弁。これも要チェックだ。とかなんとかいいながら、やっぱりバスだから、読書は出来ないわけで、ということは音楽関連の戦力を上げていかないと、これは大変だということで、吉祥寺TSUTAYAで色々借りてくる。今回は60年代~70年代で攻めた。キャプテンビーフハートの1st。そして、ミレニアムっていうバンドのアルバム。そして、はっぴいえんどではなく、「はちみつぱい」。後,ベックの「Guero」も一緒に。そうこう選んでいると結局一時間位粘ってしまい、頭が痛くなってきた。帰って少々寝る。そして、フーガ帰ってきて、一緒に西荻青葉でつけめんを食べて、一人で出発。東京駅へ。東京駅ではコヨーテ編集部稲澤氏が八重洲南口に待ち構えていた。まるで電波少年のように。そして、「はい」とバスの切符を渡された。地下のサンマルクでドイツ麦酒を頂き、門出の乾杯。旅のお供にハイソフトを頂く。そして、青森直行のバス「ラ・フォーレ号」に乗り込み。出発する。午後9時半。明日の朝7時に青森に着く。持ってきたCDはどれも旅の雰囲気にぴったり、風邪もだんだんと治ってきたような気がした。

0円ハウス -Kyohei Sakaguchi-