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Journal -坂口恭平の毎日-

2006年11月30日(木)

最終日。
朝起きて、麻吉旅館にて朝飯。
その後、その近くの「油屋」という遊郭の跡地を見る。
ここは昔は5代遊郭の一つで栄えていた。
それが今では麻吉だけである。
伊勢はまた来たい。

帰りに松坂による。
勿論松坂牛を食べようということで、定食屋に入って肉丼上注文。
1300円。
まぁこんなもんかなという味。
松坂は小津安二郎の青春期を過ごした場所であるらしく、
記念館があるが、今日は閉館していた。残念。

下の道で、名古屋まで走る。
名古屋で林さんと別れる。
そこから鈍行で東京まで帰る。

東京に10時頃着く。
インドのツシャRからメール。
アフリカのケニヤ、ナイロビでの世界社会会議(WSF)に関連した、
ワークショップの招待が正式に入る。
期日はなんと、来年すぐの1月10日から二週間ほどだそうだ。
これはまた忙しくなる。
詳しくはまたウェブ上で発表します。

2006年11月29日(水)

朝7時半起床、旅館で朝食。おいしい。
いきなり3杯おかわり。
そのまま奥の院。
ここは、色んな武将、仏教の各宗派の創始者などの供養塔がある。
親鸞とかもあるのが不思議だ。
空海さんはどんなものも受け入れようとしたのだろう。
2キロ近くお墓が並ぶ。
その後、金剛峰寺総本山を観覧。
内庭は広大な枯山水。
中をまっすぐ突き抜ける渡り廊下。

昼まで、高野山に滞在し、その後車で奈良へ向けて出発。
その途中野迫川村の今井という集落を発見。
ここがホント日本昔話状態の残された集落。
二人で車から降りて、撮影。
おばちゃんたちにも話しかけると
、 彼らはここが素晴らしい場所であることを
しっかり分かっていて、それがとても気持ちいい。
ある家はつげ義春の「李さん一家」に出てきそうな、
二階建ての家に住んでいて、
出窓が無茶苦茶気持ち良さそうだった。

今日の目的地である天川村に到着。
ここは知る人ぞ知るパワースポット。
全国に数件ある、弁財天を祭る神社の総本山であり、
空海が高野山を下りて初めて修行した場所でもあり,
南北朝時代に後醍醐天皇を避難させた場所でもあり、
天皇と密教と芸術が曼荼羅に絡み合うとても静かな場所。

そして、伊勢にまた戻り、念願の麻吉旅館に宿泊。
ホントここは凄い。木造6階建て。
僕らの部屋は15畳ぐらいあった。
全面ガラス。もみじがよく見える。
夕食は刺身のお造り、ホタテなどがてんこ盛り。
ビール大瓶4本飲んで、酔っ払って寝る。
いやあ今回もよい旅でした。

気持ちいい旅館を集めることに興味を持ち出している。
やっぱり、僕は伊勢神宮もいいけど、
今井の集落や麻吉旅館のような素人根性が気になる。
いろんなことがよく分かった。

2006年11月28日(火)

午前5時に起きて、屋上の展望風呂で朝風呂。
夜明けを見る。ピンク色の世界。
その後、起きてきた林さんと海岸沿いを散歩。

朝食は伊勢神宮の近くに見つけた、
「日本一きれいなトイレのある店」という看板。
喫茶「いっぷう」にて、また伊勢うどん。
ここのも美味かった。
トイレはなんとジャングルだった。
トイレは看板通り綺麗だった。
そういうのってすばらしい。
僕はホントのことを自慢している人が好きだ。

内宮に行く。
朝の光が、地方からの団体ツアー客に当たり、
まさにあの世の世界のようだった。
どこかで見たような既視感に襲われる。
河にかかっている橋を渡り、内宮に入る。
三途の川にみえるんだ、これが。

その後、高野山に車で向かう。
険しい道のり。
ここを遥か昔、空海さんが歩いていったと思うと気が遠くなる。
彼は、ここを仏教都市として設計した。
都市設計家である。

いよいよ着いたので、歩いてまわる。
多宝塔の中で、ガイドのおばちゃんが外人のツアー客に塔の中の仏像の説明をしている。
「3Dマンダラ」と言っている。そのフレーズが耳を離れない。

旅館は奥の院に近い、玉川旅館一泊一食付き6800円。
温泉に行こうと思って、花園温泉というところに行くが、
温泉かは妖しかった。
そこはスナックの方が活気があった。

ビールを買って帰る。

2006年11月27日(月)

結局朝4時まで起きていたので、11時過ぎまで爆睡。
起きて、おばちゃんと二年ぶりぐらいに会う。
僕の近況を話すと、喜んでくれた。
どんどんやりなさいと突っ込まれる。
昼ご飯をごちそうになる。
腹ごしらえして、午後一時に出発。
すぐ高速に乗って伊勢に向かう。
伊勢湾岸道を走ったのだが、とにかく四日市コンビナートが凄い。
まるで、巨神兵ですなこれは。
橋の形状も恐ろしい。

次第に風景が原風景へと変化していき、3時半伊勢に到着。
そのまま外宮(げくう)に行く。
伊勢神宮は内宮と外宮に別れていて、
内宮は天照大御神(あまてらすおおみかみ)が主祭神、
外宮は天照大御神の食事を担当していた豊受大御神を祭っている。
慣例に従って、外宮から参拝する。
外は曇り空、パラパラと小雨も降っている。
霧が無茶苦茶出て来た。

ここは天皇陛下さえも進入することができない場所がある。
修理する宮大工は、二週間も外部と連絡を絶ってから、中にはいるという。
その徹底した秘密主義にこちらは興味をそそる。
見てはいけないものこそ、人は見たいのである。
これは一種のエロチズムだと、林サンと二人で、うずく。
また式年遷宮というものもよく分かった。
これは二十年に一度、同一の社殿を建て替え、
ご神体(三種の神器の一つの鏡)を移すのであるが、
敷地を見たら、本当に全く同じ敷地なのでビックリした。
材料は全て、二十年経ったらキチンと取り外しできるように、
釘は一本も使われない。そして、それらの古い材料は、
全国の神社仏閣に渡り、リサイクルされる。
ある意味、モバイルハウスとも言える。
勿論ここは、基礎も何も打たない。
穴をあけて、木材の三分の一を、銅板を貼って土の中に埋めて柱とする。
弥生時代の穀物倉が原型であるといわれている、
その姿は妙に気持ちいい。

雨がひどくなってきたので、宿屋を捜す。
行ってみたいと思っていた旅館があった。
そこは「麻吉」というところで、行ってみると、千と千尋の神隠し状態。
さらにつげ義春状態。
興奮して、今日は泊まろうと思って行くと・・・
なんと店休日。???。
なぜ旅館が休む。
しかし、泊まりたいので
、 苦肉の策で、2日後またここに戻ってくることに、待ってろよ。
ここは絶対凄い体験ができそうだ。
ここら辺はその昔、5大遊郭の一つで、当時はそれはそれは栄えたそうな。
建物は木造6階建て!!!
詳しくはまた今度話そう。

そこのおばちゃんに教えてもらった、伊勢うどん屋「河崎屋」で夕食。
伊勢うどん400円。
ここがまた渋い店で、さらに伊勢うどんが美味い。
伊勢うどんとは、汁が真っ黒で濃い。
僕も初めて食べたが、食べたら病み付きになる。
次いでに親子丼も賞味。

仕方なく、宿は夫婦岩でおなじみの二見温泉ホテル清海。
8畳間で、展望温泉と展望露天風呂がついて、素泊まり3800円。
安い。
温泉につかり、早めに寝る。
明日は朝日を見ながら朝風呂に入ろう。

2006年11月26日(日)

昼過ぎに西荻窪を出発する。
久々の日本の旅行。
今日の目的地は岐阜の多治見。
林さんの実家に泊まる予定。
鈍行でまず静岡まで向かう。
車中で伊藤ていじ氏の日本デザイン論を読む。
これは凄い。
彼の日本建築文化の理解は勝手ながら僕はシンパシーを感じている。
直線と曲線の話から地位のデザインなど興味深いテーマが続く。
一気に読み進み、清水で読み終わる。
これは僕にとっても日本建築再考のいいきっかけになりそうだ。
静岡からは新幹線。夜に名古屋へ到着。
そこから中央線で多治見まで。
林さんが迎えにきてくれていた。
二人でi podのシャッフル聞きながら久々の会話。
最後にはサンタナのキャラバンサライに流れて、
今までの時間がオーバーラップした。

2006年11月25日(土)

朝、メールをチェックすると、
インド人Archanaから届いていた。
どうやら正式に2007年1月20日から始まるWorld Social Forum(WSF)に
関連した展覧会に出品を要請されたようだ。
今年のWSFの開催地は、アフリカ大陸、ケニアのナイロビである。
しかも二ヶ月後。
また来年も面白い年になる予感を感じさせる。
どんな展覧会になるか未定であるが今回のテーマに凄く合っているようだ。
楽しみだ。
やはり、0円ハウスの詳細図面が気になっているようで、
レプリカをアフリカの材料で作るようになりそうだ。
とにかくアフリカは行きたい場所だったので嬉しい。
バンクーバーとケニア。
呼ばれる場所が面白い。
これは未来を物語っているような気がしてならん。

マユミンが遊びに来る。
もちろん家で夕食を食べる。
イカと金目鯛の京粕漬、
サンマの明太子
味噌汁
豆の煮物。

明日から旅行が始まる。

2006年11月24日(金)

杉並区中央図書館にて、
毛綱毅曠氏の「都市の遺伝子」、「神聖空間縁起」
伊藤ていじ氏の「日本デザイン論」
そして、中沢新一氏の「観光」借りてくる。
来週の伊勢高野山京都旅行の下調べ。
とにかく日本の江戸時代より前のデザイン、
もっと原始的なデザイン、
そこに興味は向かっている。
どんな旅になるか楽しみだ。

それだけでなく、料理屋、そして、宿屋のチェックも
怠ってはいけない。
それが旅を幾倍にもしていく。

なかなか面白そうな宿屋も見つかった。
そして、今回は庭園に力を入れようと思う。
でも、また待庵は見れなかった。
ここは一ヶ月前から予約しないと駄目だ。
利休作と確定している唯一の茶室。

夜、ライブの練習

2006年11月23日(木)

今日は勤労感謝の日と、収穫感謝日が重なっている。
まぁよく考えれば元の意味は一緒なのかも。
七面鳥にクランベリージャムは本当に合うのかな。

林サンと電話で旅程の確認。
来週の旅はかなり日本濃い旅になりそうだ。
まず、27日、岐阜の林さん家から出発し、
伊勢に行き、内宮と外宮を見る。
空海が山を下りて初めて修行したという天河も気になる。
その後、熊野、高野山を行く予定。
高野山の近くには、龍神温泉がある。秘境。
帰りに京都に行って、この前のおさらいをする予定。
予定はたてず、宿も予約せず
成り行きに任せましょう、ときた。
美味い飯も食いたい。

墨繪(すみのえ)の
チョコレートパンと、チーズパンと、
サクランボパンを買って帰る。
ここは美帆の家に行くときは必ずや買って持っていくパン屋。
とにかくモチモチで、うまい。
そして、一つ100円という安さ。
さらに、新宿駅西口の駅構内の「メトロ食堂街」という立地。
何かいい感じ、である。
ここはランチもうまい。らしい。
ル・クール・ピュを知っていると、
1000円以上のランチは食べたくないから行ってないが。

今日は眠いので、昼寝。
というか、僕は暖かいと眠ってしまうので、
仕事させたいときは、寒くないといけない。

夜、ライブ練習。が、使おうと思っていた、
電子キーボードが破壊!使えなくなった。
ギターで,行くか。
ブルースからバンクーバー美術館での展示風景の
写真が届いた。
素晴らしい専属カメラマンによる撮影。
来月上旬にExhibitionコーナーを設けて、発表します。

2006年11月22日(水)

今日はののかの日。
美帆の家でののかと戯れる。
人間の筋肉の動きをよく見ているのが分かる。
それによって感情を把握しているのだろう。
いわゆる「悲しい」とか「嬉しい」以前の感覚を、
人間の動きから判断しているように思える。

巣鴨周辺で、美味しい店を探している。
今回は駒込のピザ屋に行ってみる。
PUCCIIという店。
店の雰囲気は「ん!?大丈夫か?」と思ったが、
食べるとピザはホント美味しい。パスタもいい。
しかし、店の雰囲気は大事なんだね。やっぱり。
おいしいのは素材だけではない。
空間も「おいしく」ないといけないわけです。

岡本太郎の話。

「お互いに」とか、「みんなでやろう」とは、言わないことにしなければいけません。
「誰かが」ではなく、「自分が」であり、
また「いまは駄目だけれども、いつかきっとそうなる」「徐々に」
という一見誠実そうなのも、ゴマカシです。
この瞬間に徹底する。
「自分が、現在、すでにそうである」と言わなければならないのです。
現在にないものは永久にないというのがわたしの哲学です。
逆に言えば、将来あるものならば必ず現在ある。(『今日の芸術』光文社文庫)

2006年11月21日(火)

アメリカから以前手紙をくれた方に返事を送ったら、
今日e-mailが来ていて、僕の作品をコレクションしたいとの事。
初めての反応である。
なんでも、AP通信の田渕サンが書いてくれた記事を見て、
興味を持ってくれたらしく、
ホントそういう情報をキャッチする人には脱帽である。
それと共にどんなところにでも理解してくれる人はいるんだという、
今までの確信がさらに強まった。
とにかく、自分の考えている事はとにかく発表しよう、
そして、その自分からの情報は、どこかのアンテナ張っている人間に、
いつキャッチされても恥ずかしくないように、どんなに小さな場所に表現するときも
いつも同じモチベーションでやるべきである。と、初心忘るべからず、だ。

ウィンドウズがノリノリになって来たところで、ぶっ壊れた。
ぶっ壊れたと同時に、マックで、ウェブ更新をスムーズにする方法を見つけた。
miというHTML編集ソフトと、cyberduckというFTPソフトだ。
なんだ、やれるじゃん。

エッセイ書くのは、面白いが、体力がいる。
最近は朝一に歩きながら、テーマを考えるのが日課になっている。
こうやって、毎日、日記とエッセイを更新できたらいい。
さらにもう一つ連載もやってみたい。
来週のお伊勢参りは、ネット環境がどんな状態か予想つかない。
タイムリーにISE JOURNAL更新したいのだが。

ライブ練習。

2006年11月20日(月)

そろそろライブ用の準備にとりかからんと。
今回は、D.I.Y Disco Sessionをするという漠然なアイデアがあり、
それをどういう風にするかで、毎度のように悩む。
音楽は一番古くからやっているが、
未だに一番表現が難しい。
それでも、止めない自分が気になる。
今日は、なんか昔使った木片が出て来て、
それを手掛かりに始めた。
それに、電子ピアノの改造したものを乗っけて、
二つのウォークマンを置く。
それを元に、プチDJセットのようなものを作る。
でも、レコードは回さない。回せない。
で、カセットを回す。DJ改めCJ。
そんな風になって来た。電飾も付けよう。
コミックバンドみたいにはならないように祈る。

アフリカ周辺の話が動いている。どうなるか、楽しみだ。

ホワイトシチューに、国産牛ステーキ、水菜のサラダ、
林檎、みそ汁、なんかごちそう。
とにかく自炊月間、続いています。
でも外食マニア疼いてはいます。

家の段ボール襖。かなり効いています。
不思議ですが、段ボールは断熱だけじゃなく、熱を発しているような
気がするって、これ前にも書いたような。

立体読書の次のお題は、
谷崎潤一郎の「金色の死」か、宇野浩二「蔵の中」になりそう。
どちらも空間がどんどん浮き出ているようだ。

2006年11月19日(日)

今日は一日とりかかって、立体読書「萩原朔太郎」を書ききる、と決める。
エッセイもちょちょいと。

と、思って午前中からエンジンかけていったら、
原さんから電話。
来年年明け早々にバンクーバーに転勤なので、なんだか書類等色々大変らしい。
体、壊すなよー、と少し心配になる。
で、話が二つ入ってきた。

一つは、この前、モントリオールでSharynの紹介で行ったところに、
0円ハウスの本を渡していたのだが、そこがぜひやりたいといってくれたそうだ。
ここは、2009年にやる予定である、もう一つの美術館とうまくコラボレーション出来たらなと、
原さんとボクは考えていた。それがなんとなく、面白い方向に転がるようである。いいね、いいね。

さらに、今度は以前、バンコクとボンベイの二都市をまわる、
0円ハウスツアーというものをある財団に企画したことがあって、
それはしっかり落ちてしまったのだけど、
その時に一緒になってやってもらおうと思っていた、
アーティストでプロデューサーでもあるボンベイ在住のインド人アーティストから、
来年の1月に開催予定のフォーラムにワークショップをしないかとの、
提案があったそうだ。開催地はなんと、ケニアのナイロビである。
アフリカ!僕が来年ぜひ行ってみたいと思っていたところだ。
こんなに早く行くチャンスが舞い降りてくるとは!
まだ、本決まりではないが、もしかしたら行くことになるかもしれない。
これはもし決まれば非常に楽しみだ。0円ハウスの感覚がまた変化するだろう。

午前中から気持ちを乗せてもらって、のりのりで執筆。
昼の三時にほぼ原稿出来上がる。まとめて、メールを送る。

その後、ライブの練習。
今回はやろうと思うことがずっと揺れている。
また今日大幅な変更があった。
どうなるかな。

またまた今日は少し動きが出て来始めた。
次の展覧会の前まで、それ以外に何が出来るかが、
自分の中で「鍵」としているので、今日の色々のニュースは、とても興味深い。

そろそろ来週の京都・伊勢・高野山旅行の予定も立てなければ。

2006年11月18日(土)

萩原朔太郎ハマり続けている。この人はまた乱歩のように面白い。
なぜかって、建築家よりも建築的な思考をしている。
これは勝手であるが、僕はとても親近感が湧くからである。
僕は建築家よりも詩人のほうが建築的思考をしていると思っている。
それはつまり、建物を作るという話ではなく、
自分の周りの環境をどのように感知しているかということである。
そういう意味で、建築家とは違う、言葉が必要だと思っている。
僕は人の家まで作ろうとはまったく思わない。
むしろ、そういう人に対して、どういう風に空間を感知していくかということを伝えていきたい。
朔太郎は自分で、世田谷代田に家を建てていた。
設計を全て担ったようである。その家の写真が載っていたが、
これがまた不思議な家である。洋館のような蔵のような。
佐藤春夫の家も凄かったらしいが、とにかく1920年代前後の作家が、
今僕にとってアツイ!
これはきちんと立体読書として、自分の思いをぶつけていく予定である。
これは面白なってきたぞ。

僕の家は広いのはいいのだが、暖房設備が抜群の現代住宅ではないので、
とにかく寒い。間仕切りも全部ぶっとってあるので、風はピューピューである。
暖房設備は、ガスファンヒーターと、ホットカーペット。
でも、やっぱり寒い。なので、今年は間仕切りを作ることにした。
以前、0円ハウスをつくる時に購入しておいた、
巨大なダンボールを使って、ダンボール襖を三枚作った。
それを普通の襖のところにつけたのだ。
さすがはダンボール。断熱性があるというよりは、熱を発している。
だいぶ暖かくなった。しかも、ダンボールは無地なので、
色も悪くないので、デザインとしてもいいんじゃないか。
切り取って、アクリル貼って窓も作った。
でも、僕は少し寒くないと、すぐ寝てしまうので、これぐらいでちょうどいいのだ。

今日は京粕漬けの鯖、鰆。ねぎと大根の味噌汁、水菜、大学芋、鮭の刺身。
大学芋は、今回、砂糖じゃなくて、メイプルシロップでやってみた。
これがまたうまい。メイプルシロップは現在、ベジタリアン料理でも重宝されている
ようで、なめらかな甘さが、今の僕には斬新だ。

2006年11月17日(金)

通っているマッサージ屋が3周年記念だというので、行ってみる。
今日は100円の大サービスだ。
今日やってくれた人は非常に僕に合っている。
じゃあ今までは何だったんだ。と言われた。
僕はとにかくひどい肩凝りなので、よくマッサージ師にびっくりされる。
でも、ほんとに僕は人が体に触れたらすぐ寝てしまうので、大変だ。
いつもいつも、寝ないようにするために少し強めにしてもらっている。
でも、なんでこんなに肩凝りが取れないんだ。
100円だからどんどんやってもらう。

トマトソースを作って、ペンネで食べた。
柿、今年はよく食べる。今年は築地で働いていたときぐらい果物食べてる。
トマトソースを作るのがすきなのだ。
なぜならトマトソースはトマトと塩だけで作るからだ。
その二つだけというシンプルさが美味さを盛り上げるからだ。
トマトを炒めて、塩入れて、炒めて、塩入れて、炒めて、、。
この繰り返しで、炒めれば炒めるほど美味くなる。
どっから旨みが出てくるんだ。この分かり易さがいい。気持ちいい。

それいゆで、喫茶。
今日は洋梨のアーモンドタルトを頂く。
これは今までのそれいゆケーキの中で一番うまいかも。
タルト生地マニアですから。タルト生地だけ食いたい。

そして、読書。読書。
久々に来ている、読書タイムが。半年振りか。
今は机を離れてはいけない。
でも、そうやって固執して、ひとつのことに集中しすぎるから肩がこる。
でも、ぐーっとやって、やり終えたときの爽快さはやめられない。

2006年11月16日(木)

ライブ用の練習をする。
と、いってもまだ曲が思いつかん。
さらにどういうセッティングにするかも思いあぐね、ちんたらやっている。
エッセイはささっと書き終わる。
そのアイデアを得るために、クラウス・ノミという80年代宇宙人ドイツオペラ歌手であり、
かつニューウェーブの最重要人物である非常に危険な香りのする人の、
オーケストラをバックに白塗りの顔で歌った映像を見る。
いったいこいつはなんなんだ。でも、わかる。感じれる。
変態とは次の世界のスタンダードだ!
皆、変態になれ!
とか、僕はののしっていた。
なんだか、月末にかけてやること多し。
ライブと立体読書と高野山・伊勢ツアー。
全部遊びといえば遊びにあたるかな。とほほ。
とうとう、MacからWindowsへ移動した。
かなり慣れないが、どうかな。
でも、慣れないで、おぼつかなさに、喜びを感じている。
慣れこそ、退屈だ。慣れたくない、慣れたくない。
家で、焼きうどんと塩昆布ご飯。自炊月間うまくいっている。
最近時間のたつのが早く感じられる。
僕の場合、その時は、いつも作業が毎日計画的に進んでいる。
お金を使っていない。
でも、やっぱり爆発したい。
この三つが重なったときである。
ルーティンをやることで、着実に仕事が進む反面、を。
いつも考えながら、崩れていこう。
崩れたときは、次への準備期間。そこで、ひらめいて、またルーティンへ。
ノートにメモリ出したら、あまりにも自分のバイオリズムがわかり易すぎてびっくりした。
夜、落ち着いてハルキ研究本読みながら、気づいたら寝てた。

2006年11月15日(水)

立体読書化の作業。
今度は詩人、萩原朔太郎の小説「猫町」である。
これは詩人である朔太郎が書いた珍しい小説であり、
また、彼の空間に対する視線が感じ取れる非常に重要なドキュメンタリーでもある。

今日は年譜や、その他の著作などからも情報を得て、色々な考察をしてみる。
そうすると、また僕が気になる、空間に対する興味深い資料が出てくる。

7歳の時の愛読書は「不思議の国のアリス」で、
彼は、28歳頃自宅内の小さな小屋を改装して書斎を作っている。
また音楽に対する思いが強く、特に、マンドリンとギターは、
自分でも演奏し、人にも教えている。指揮者もしている。
江戸川乱歩の評判の良くなかったパノラマ島奇談を激賞する。
自宅の椅子と机を自作している。
、、、などと、まるで建築家のような話が載っていた。
やはり、大正から昭和初期の日本には、なんかあるぞ。
プンプン匂う。1920年の前後辺り、
世界は4次元という概念で溢れていた時だ。
万博のインパクトがあった時にも重なる。

そうやっているうちに、谷崎潤一郎の「金色の死」という小説にもぶつかる。
これも、一種のユートピア小説のようだ。
色んなところが繋がってくる。

エッセイを連載し始めた。
ここに載っている文章は僕にとっても一番表現したいことかもしれない。
でも、今はまだ、それがどんなものかは具体的にはわかっていない。
でも,直感だけは完璧にクリアである。
そんな不安定で、安定している矛盾だらけの気持ちは、
エッセイという枠に飛び込ませることによって、
自分の中でも昇華できるようになってきた。
だから、これは何のことをかいている文章かはわからない。
でも、僕が将来表現していきたいことの種であることは間違いない。
僕は0円ハウスを一つの視点から見ることなく、
無数の数えきれないほどの視点から見て、感じて、
それを編集するということをやったつもりだ。
その感覚をもっと抽出していきたい。
一行の文章の中に、空間を広がらせたいし、
喫茶店で珈琲を飲みながら、頭の中の都市を探検したいのだ。
その世界は複雑で、手を触れなくても感じることの出来る、
ボクたちにとって、新しい場所であるはずだ。

夜はかき揚げを作った。具はネギ,オクラ、ニンジン、エノキ。
そして、讃岐うどん作って、上に乗っけて、助六と一緒に食べた。
空港で、うどんセット食べているみたいだった。
少し旅した気分。

2006年11月14日(火)

今日は、日本橋、人形町に行く。
まずは、日本橋高島屋。
日本橋は不思議な町だなと思う。
銀座とも違う。そして、昔は魚河岸もあり、それはそれは栄えていた場所だった。
その香りが高島屋にも匂う。
エレベーター、一階の内装、吹き抜け、
豪華すぎると言うわけではない。
なんだろう、ビッタシなスケールというべきか。
気持ちいい。それでいて、慣れない、斬新な感覚。

その後、日本橋小網町の爪楊枝屋さんにいって、爪楊枝を購入。
ここのは、一本一本木の皮がついていて、それぞれが違う顔をしている。
おみくじ付きのもあり。

そして、京粕漬けのお店、魚久でまた購入。
ここのは本当に美味しいですよ。
人形焼きも食べる。
人形町、面白いな。
初めて行く。

そのまま美帆の家に帰って、皆でご飯食べる。
最近、ほんとノノカとべったりである。
この子はふしぎな天真爛漫さがある。泣く時も変な顔をしない。
ちゃんと泣いている。そういうのがいいと思う。
赤ちゃんは大勢の人間に囲まれて育つのが一番いいと思っている。
だからできるだけ、行こうと思う。

夜帰ると、AERA編集部の矢部さんから立体読書についての返答が。
これはなんだか面白くなりそうだ。続編を書き続けることを決める。
とにかく、やっていると色んなことが起きる。
この立体読書も、僕はどうすればいいか凄い思いあぐねていた。
直感はあったのだが、どうすればいいか分からなかった。
いま、すこしづつそれが見えてきている。
考えだして、二年。ようやく自分の中で、
自由に動き始めるようになってきた。

今日、4次元ガーデンは最終回を書きおわる。
とりあえずこれで一段落。
次は、立体読書の江戸川乱歩特集をやろうと思ったが、
立体読書はすこし集中して、溜めて書こうと思ってきた。
そのかわり、次回の連載は「エッセイ」に力を入れることにした。
11月中旬から二週間ほど、エッセイ特集にする。

2006年11月13日(月)

昼過ぎにハザマの家へ。
福田の「ちょぼ焼」をごちそうになる。
福田のちょぼ焼とは熊本にある知る人ぞ知る名店。
ちょぼ焼というのは熊本オリジナルのお好み焼き風の食べ物で、
どちらかというと広島焼きに似ている。
福田はかなり変わったお店で、
僕が行ったのは小学校4、5年生ぐらいで、
オヤジに連れられて、家族全員で行ったのだが、
何枚か頼むと、「多すぎるから、止めなさい」といきなり言われ、
猫が店内を練り歩き、コップが歯医者のコップと、、
かなりごっつい感じだったのだが、そのちょぼ焼の味は確かに美味かった、のは覚えている。
しかし、その体験から、20年近く食べてなかったのだが、
今年で、その福田が閉店するという情報をハザマが得て、
そこのファンであるハザマが帰熊した際に買ってきてくれた。
「メニューを知らない方は注文しないでください」
と、店頭に張り紙がしているらしい。
その態度に感服する。店はある意味、そうあるべきかもしれない。
けっして頭を下げるなということだ。でも偉ぶらず。

で、今日買ってきたのを焼いてくれた。
ソースを使わないちょぼ焼。うまい。でも、でかっ!
満喫する。その後、エスプレッソ。

その後、表参道で資料調達。
そして、中目黒でミズマギャラリーで今やっている展覧会が面白そうで、
行ってみるが、月、日、祝が休みで、残念。
それで、どうしようかと、中目黒うろちょろしていると、
あっそうだということで、久しぶりにART BIRD BOOKSへ。
ここの店は入った途端、N.Yの路地にある、アングラ本屋の匂いがプンとする、素晴らしい書店。
店長さんは僕が自製の0円ハウス持って行って、話していたら、
なんと中古本屋さんにも関わらず、0円ハウスを注文していくれて、ありがたい書店です。
久々に話すと、WEBもチェックしてくれていて、展覧会のことも喜んでくれた。
そして、最近のおすすめ写真集を色々教えてくれた。

こういうところがあるというのは幸せなことです。
こんなところありません。
手描きのレートが描いてあり、値段はドルにより、変動する。極めて安い書店。

代官山でも書店巡って、今日は脳内洗浄の日のようだった。
ふうと待ちあわせて、外食の欲望渦巻くが、強化月間なので、
家で、ツナチャーハン、京粕漬の鮭と烏賊(コレがうまいんよ!)、とみそ汁。
やはり、どんな店で食べるより自分らで作った方が美味いわけで、とにかく作ろう。

夜は「めぐりあう時間たち」みる。
ニコールキッドマン、ジュリアンムーア。
この映画、全然知らんかったけど、面白いよ。
今までにはなかった質の映画。はじめの15分でいい映画と分かった。
古谷実に似ているなと思った。ヒミズのような映画。いいよ。

2006年11月12日(日)

今日は午前中から外出。
新宿駅に、美帆、亮太、ののか、睦美、ふう、僕ってまたファミリーかい!
そのまま、中井駅に行く。
午前中の西武新宿の逆方向の電車の中が僕は大好きだ。
静かで、光が柔らかい。
それぞれの電車の線によって光が違うのが面白い。
今日の目的地は「林芙美子記念館」。
ここがまた新宿と思えないほど凄い静かないい場所。
1930年の流行作家だった林芙美子は数々の建築書を読みあさり、
さらには京都などにも研修旅行を重ね、山口文象に設計を頼む。
彼も様々なアトリエなどを設計し、脂がのりまくっているときで、
二つの力が混じりあい、その空間が素晴らしいのよね。
で、中に入ると、ボランティアの人がしっかり解説してくれた。
庭が現代的、さらにはシンクもあり、冷蔵庫もあり、(1930年ですぞ)
さらには水洗便所、お風呂は総檜、作り付けの棚には、
インド更紗が貼り込まれ、しずかに熱く燃えています。
渋いです。蕎麦の味が分かってきたような感覚に似ています。
で、かなり満喫後、
近くの人気そば屋で、少々並んで、夫婦そばを頂く。
ここは美味かった。

その後、新宿に行き。無印で、ホットカーペットを冬に備えて購入。
今日は家で、水炊き。鳥のつくねが美味い。
今日は、鍋の締めにまずはうどん、そして、特製雑炊への流れ。
たらふくになり、爆睡。

2006年11月11日(土)

亮太、オヤジ、母ちゃん、美帆、ののか、ふう、ふうの母ちゃん、僕の8人で、
中目黒集合。今日は前々から気になってきた、南イタリア料理屋のIL LUPONEへ。
ここはすんごい釜があって、ピザがそれはそれはおいしいんだそうだ。
今日は、家族全員で会食。最近家族集まりまくってますね。
ワインは白赤両方頼む。
前菜は生ハムと薫製のモツァレラチーズ、タコとセロリのマリネ。
バゲットがまたうまい。
ガラス張りの向こうにはさわやか若いシェフがデカイ釜でピザ焼いている。
そして、出てきた、マルゲリータ。信じられん。うまい。
パン生地が相当うまい。
店の中の雰囲気も僕が最近追い求めている空気感です。
その後,カプリチョーザも来て、これがまたうますぎて、
耐えられず、もう一枚、ビスマルクを注文。
その後、パスタは海老と雲丹のバジルソース・カサレッツァ。
これがまたうまくて、一同興奮。ノノカも食べてないのに興奮。
メインは自家製ソーセージ。
デザートはイタリア風クリームブリュレと、食後酒、自家製リモンチェッロ。
これがホントにいい。
みなさん、ここは行きましょう。素晴らしいレストラン。
無茶苦茶腹一杯になって、一人5000円切るぐらい。
値段もちょうどいい感じ。

その後、亮太とふうと僕と3人で、学芸大学へ。
今日はMOGRAのシショウがCLASKAのEXHIBITIONがあるから来たら、
ということで遊びに行く。
CLASKAは久々にいったらすんごい感じが良くなっていた。

展覧会は写真とグラフィティが合体したようなもの。
グラフィティがよかったね。
エビヨちゃんとエリちゃんに久々に会う。
DJ FRAN KEYが無茶苦茶よくて、踊り狂う。

2006年11月10日(金)

ジェイ・ルービンのハルキ本読み続ける。
なんか不思議な気分だ。
これは研究書であって、研究書でない。
これは一体どういうものか。
共鳴しているのだ。
批評を超えているように感じる。
それでは客観性がないではないかと思うかもしれないが、
そうではない。

新しい評価の仕方が生まれているのではないか。
コレまでの評価というものとは大きくかけ離れている、

それでいて、小説のような空気も見せる。
読む続けてしまうし、読み終わりたくもない。
よい本です。

夜は山芋をたくさん買ってきて、おろし続けて、
山芋のお好み焼きと、おにぎりと、水菜のみそ汁と赤ワイン。
今月は自炊強化月間なので、外食は控えめにする。

その後、レンタルシップで「めぐりあう時間たち」を借りる。
スローターハウス5と迷ったがこっちにした。

2006年11月9日(木)

Peterから連絡。彼は現在タイに住んでいるカナダ人だ。
映画監督である。その彼から、今度のドキュメンタリーは、
日本で作る予定で、内容は0円ハウスについてであるとの報告。
僕も勿論協力するつもりである。
彼は凄く感覚が合うので、面白くなりそうだ。
一回しか合ってないが、その時にすぐ0円ハウスを買ってくれた。
彼は今、別府に興味を持っている。
そういうポイントに目を向けることができるカナダ人。

「ハルキ・ムラカミと言葉の音楽」ジェイ・ルービン著 新潮社を読み始める。
これは、村上春樹氏の著作の翻訳者である彼が、膨大な資料を元に研究した本である。
村上春樹氏とかなり近い場所にいる人の研究書。
とても不思議で、とてもエキサイティングだ。
夫婦二人についての話も多く、面白そうだ。

夜はパスタ。トマト、ツナとしめじ。
小松菜みそ汁、煮豆。なんだかぜんぜんちぐはぐのようだが、
しっくりいく。うまい。

今週末、みんなで会食の予定。
その場所を色々考えるが、最終的に中目黒のイタリア料理屋に決定する。

2006年11月8日(水)

母さんが熊本よりまたもや上京。
ののかと美帆と4人、新宿で会う。
今日は世界堂で僕の絵の額装が出来上がったらしいので、取りに行く。
仕上げを見ると・・・いい。
やっぱり額って大事なのね。
今回の展覧会で痛感したので、今回は世界堂のマスターにやってもらって良かった。

母さんは僕の絵を買ってくれたのであった。

ナベとサイと坂本さん山本さん小野さんの6人で、新宿で会う。勿論ボーリング。
また200行こうとワインボトルまで開けて意気込むが、
それが仇となり、不本意な結果。

ボーリングといえば、コーエン兄弟のビックリボウスキ。
あの映画の空気には未だにやられてしまうものがある。
出来事ではない、空気感だけの映画。
それを感じるために20歳の時にL.A.にも行ったなぁ。
L.Aのボーリング場はビックリボウスキそのままで、最高だった。
また、僕は高校生の時に、衛星放送でアメリカのプロボーリングの番組を
ハマって見ていた時があって、
パーカーボーン3世という選手に虜になってしまったのだが、
あの映像が未だに気になっている。あれはたしか土曜日のお昼にやっていた。
僕の中では、熊本の土曜日の学校から帰ってきて、昼飯を家で食べた後の、
あの感じが好きだ。日曜日より、土曜日が好きだ。
ずっと時間があるより、ちょっと昼まで作業して、昼になったら終わりっていう感覚がたまらない。
それと、ボーリングの番組がシンクロして、
さらにその映像はビックリボウスキに飛び火し、
さらにはロサンジェルスの
ボ-リング上にまで旅は続く。
僕の中では、土曜日の熊本での空気がL.A.に直結してしまうわけだ。
そういうのって、人それぞれあるんだろうが、
いつもそういうことを考えると、人の記憶というものは面白いなと思うんです。
ワインで酔っ払ったせいで、そんなこと考えた。

帰ってきたら、TOMMYから今度のライブのフライヤーが入っていた。
来月の頭にライブをすることになっている。
そろそろ準備に取りかからねば。

2006年11月7日(火)

HTMLを入力して、ホームページ更新しようとしているが、
なかなかうまくいかない。
なぜなら、僕の使っているコンピューターがMacだからだ。
Windowsだと、簡単にできることが、Macではできない。
んーこれではいかん。
Windowsも手に入れることに決めた。

立体読書をホームページ上でも連載できないかと考えている。
今回は江戸川乱歩だけに絞って特集するつもりだ。
「押絵と旅する男」を読む。
これは凄いです。パノラマとは真逆の空間。
絵の中に入った男の話。
文章表現が冴えている。乱歩の短編はちょっとおかしい。
空間の描写が非常に冴えている。
5つぐらい連載では取り上げる予定である。

2006年11月6日(月)

今日は11時に六本木のクミチャンのとこで散髪
また今日も僕はべらべらと喋る。
と、喋っていたら鏡に男性の姿が映る。
どっかでみたことあるなぁと思っていたら
なんと佐藤浩市さんでした。
静かな佇まいは有頂天ホテルの国会議員そのまま。
ミーハーではないつもりが、少々興奮。
大好きなんです。

その後、新宿ヨドバシカメラに行く。
USBとフォトマットペーパー購入後、ハザマの家へ。
バンクーバー美術館が作ってくれたエディション75枚分の
証明書を一枚一枚ずつサインする。
これが売られることになる。なので高級万年筆でサイン。
そのまま桔梗に行き、早い乾杯。
夜はふうも参戦。近所のそば屋で話す。
そば屋のオヤジは、閉店の時間1時間過ぎても何も言わず
優しかった。
今回はいろんなウェブのアイデアが出る。
さらに、今日HTMLの入力方法を習う。
これで、これからは自分でHTML編集して、ウェブを更新できる。
面白くなってきた。

夜0時に帰宅。

2006年11月5日(日)

朝食を食べて、すぐさま掃除にとりかかる。
最近のブームである。掃除。
自分の机周辺は、もうすでに終ったので、次はその他の部分。今日でほぼ完成させる。
今回は見えないところ中心。結局ここが駄目だと、いかんのやね。
70’Nationalのラジオ&アンプのサウンドシステム周辺を重点的。
少し風水も気にしながら。
風水というのは結局、掃除するということにかなり似ているのではないかと考えている。
掃除をもう少し神話化させているのが,風水なのかもしれない。
とか色々考えていたら、この前、いきなり黄金伝説で松村邦洋の汚い部屋を、
松居一代が綺麗にするという番組をやっていて、
掃除しながら、松村が開かれていく映像が流れていて、
テレビだから、かなり脚色されているはずだが、
内容自体は面白く、僕が思っていることにシンクロしていた。
掃除できない人の部屋をただ掃除するのとは一味違った。

昼は、ふうのアクセサリーの写真を撮影。
これは0円ハウスのウェブ上のSHOPにリンクしてみようかと思っている。
ふうの作品は面白いのばかりなので、紹介せねば。
Vancouverでもかなり人気だったしね。

夜は映画見た。クローネンバーグの「History of Violence」。
この人は,元々はフライとか、裸のランチとか、
SFよりだったのに、最近のはどうやら違うようだ。
でも、画像が、本編とは関係ないくらい綺麗で、
それが内容の暴力シーンをリアルにしている。
デビット・リンチのように、映画の裏側が気になる映画。
でも、僕は構図と、映像がとにかく気に入った。
暗ーい版ホンマタカシの写真的映像。
これはなんか気になるテーマである。
暗いけど、心地いい。

2006年11月4日(土)

午後、ハザマの家へ。
今まではホームページすべてをハザマに任していたが、
少しづつ、自分でもできるようにならんと、
ということで習いにいった。
元になっているのをしっかり作ってもらっているんで、
僕はそれをただ、コピーして、書き換えるだけでよさそうだ。
しかし、ハザマはwindows,僕はmacを使っていて、
そういう時にmacはどうにも使いにくい。
なんかいいソフトも少ない。
あー。

4時に初台のオペラシティで平山さんと待ち合わせ。
今日は今、オペラシティアートギャラリーで開催中の伊東豊雄展を一緒に見にいく。
見に行くというか、平山さんは現在伊東豊雄事務所に勤めていて、
バリバリ日々設計をやっている彼に展覧会を案内してもらった。

今日は休日でもあったが、とにかくお客さんが多い!
こんなにみんな建築に興味があるのかというほど。
海外の人も多い。
なんか凄いな。ポップだな。
今日は現代建築の勉強です。

会場は・・・とにかくお金かかっています!
クオリティは凄く高い。普通のアートの展覧会より面白い。
とにかく体験できるということに焦点を当てている。
しまし、とにかく綺麗すぎて、もうちょっと崩れていてもよかったかなと思う。

でも、一番人が止まっていたのは、最後の展示室の初期作品などの手描きの図面。
やっぱり人はコンピュータではなく、手描きに見入ってしまうのは興味深かった。

その後、地下一階のアイリッシュパブで乾杯。
最近の建築の動きについて,話す。
話すというか、僕はこの辺はちょっと無知なので、色々教えてもらう。
また少しずつ新しい動きが出てきているようだ。
聞いていると、ワクワクしてきた。
そういうところに、僕もドッカーンと、ぶちかましたくなってきた。

夜は、牛肉を焼いた。ハーブソルトで。
ふうがアップルチーズケーキ作ってくれた。美味。
赤ワイン少々。

2006年11月3日(金)

今日はとにかく一日掃除をする日。
まず、今回はすべての書類等、そしてすべての写真をファイリングするのが目的なので、
MUJIに行って、ファイルを買ってくる。
無印良品を見ていたら、ここが、いつか本当に家を売り出したらすごいなぁと思った。
少し興奮した。
しかも、現在やっているように、家の塊じゃなくて、
家の部品部品一つずつ売り出したら、いいなぁと。
ドアノブ一つが3000円とかで買えたらなぁ。と。
たぶん、今そういうところに向かっているのだろうけど。

というか、ファイルが並んである棚とか見てたら、
「これじゃウォーホールじゃんけ。」
と、思った。

今もまだ、過渡期なんだろう、ここは。
それが、可能性を店の中に内包している。
でも、いらないのも多いな。ここ。
プラスティックの容器は好きじゃない。
ここに、合っていないような気がする。

ボール紙製のファイルいくつか購入。
帰って、ひたすら新規フォルダ作っては、書類ぶちこむ。
夜9時に終了。
まとめて見ると、僕の持ち物は1畳分にしっかりまとまるぐらいしかないことが判明。
ゴミが多すぎる。パソコンの中のファイル整理したら、2メガぐらい容量取り戻した時の感覚。
もっと身の回りはシンプルにしよう。
複雑にするのは、無意識の世界だけで十分だ。

2006年11月2日(木)

隅田川のソーラー0円ハウスのプラモデル製作が出来ないかと考えている。
1/24とかのスケールで、サンプルを作って田宮模型などに持って行ったら面白いのではないかと思っている。
これは、VANCOUVERでPAULが提案したアイデア。
そろそろ作業に取り掛かろう。

それで、家というプラモデルということで調べていたら、三共というプラモデル黎明期を支えた模型会社が作った、『世界の家シリーズ』というものがあるのを知る。
ベトナムや、アルゼンチンなど、渋いところもある。
もうずいぶん昔のシリーズで今は現存しないが、むしろ今こそそういうプラモデルがあったら面白いだろうに。

70年代建築家シリーズなんかおもしろそうだなぁ。
住吉の長屋に幻庵に反住器。ちょっと前の塔の家や清家清邸も。

箱もきちっと作って、提案してみよう。

今日は一日、美帆のところで過ごす。
ののかはだいぶ成長してきた。
この子は泣かない。それよりまわりの世界が興味津々のようで、泣いている暇がないのか。
遊ぶだけ遊んで、二人とも寝てた。

夜は美帆が料理作ってくれた。

2006年11月1日(水)

立体読書の執筆。
乱歩は推理小説作家ではなく、空間作家であった。
というのが僕の筋である。
屋根裏の散歩者を書いたのも、推理小説を書きたかったのではなく、
屋根裏を自分で覗くのが好きだったからだと、知人の証言。
パノラマ島も、パノラマ館の4次元バージョンを作りたいというのが動機。
なぜか、犯罪に対する思いよりも、舞台設定や、空間設定にしか関心がないように見えてくる。
実際、納得できない変なトリックも多い。
それでも彼の小説が魅了するのはやはりその小説の中の空間が鮮明で、幻覚的で、中毒になってしまうからだ。
色々調べるが、そのことについての確信をさらに深めるような事実多し。
夕方には、江戸川乱歩についての文章完成。

部屋の掃除。
最近以前より頭の回転がよくなったと思う。
それは、部屋を掃除して、整理整頓して、きれいに保つというのが鍵になっている。

何となく、最近それがまたより一層整理整頓を!
という感じなってきた。
自分の作品、書いてきた文章、マックの中のデータ、それぞれをもう一度まとめ直して、アーカイブを作成しようとしている。
昔は整理整頓しないほうがいいと思っていた。

チャーハン作る。

0円ハウス -Kyohei Sakaguchi-