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Journal -坂口恭平の毎日-

2006年2月28日(火)

書類まとまる。午前中に原さんが提出。家で少し作業。午後はゼロックスアート工房へ。話を聞きにいく。本の話はまだ未定だが、実物大に引き伸ばす方は協力をしていただく事になった。
宇田川さんと技術担当の鈴木さんと打ち合わせ。再来週にテスト印刷を行う事に決定した。いいぞ。なんだか展覧会の事が少しづつ進んでいる。それに伴って展覧会のイメージもおぼろげながらも浮かんで来ている。後は実寸模型の方だ。どこかに作業場を借りたいのだが、、、。今の自分の家の屋上に倉庫が有り、それはかなりぴったしのような気がしている。ひとつ相談してみよう。
仮面の米国をみる。これはほんと脱獄ものの元ネタですな。さらにキャラクターがしっかりしていて、頭から離れない。
炊飯器が壊れてたのかなんなのか分からないが、ご飯の芯が3合分のこっていたので、土鍋リゾット作る。土鍋が大活躍です。最近。

2006年2月27日(月)

昼12時に目黒の紅さんの家に行く。フランスの雑誌を渡しにいく。ちょうど平田さんというアーティストも遊びにきていて、初対面。巨大なテラスでジャーマンオムレツ食す。だいぶ春っぽくなってきた。色々話す。久々に会ったから。
その後3時に新宿ベルクで原さんと待ち合わせ。エーデルピルス飲む。いくつかの書類を申請するのでその打ち合わせ。以前お願いしにいったゼロックスの件がうまくいったらしく、よかった。これで実物大0円ハウスが作れそうだ。楽しみである。明日はその打ち合わせがある。
その後、ranzanというどこにも無いようだけど頭の中にイメージできる喫茶店?つまりはコテコテの喫茶店に行く。よく○○の集会とかしているらしい。今日中に提出するもんばっかりなので帰ってから書く。
ビデオ屋で「探偵スルース」「仮面の米国」レンタル。

2006年2月26日(日)

夜、テアトル新宿へ。トークショウ当日。客はまばら。雨降ってるもんな。山田さんとご対面。色々話す。吉本の人とかいた。テアトルの楽屋。ボロくていいよ。ステージに上がった。なんだか修行中の駆け出し芸人のような感じ。スライドショウは案外盛り上がったか?でもうーんという感じでした。 芸人さんとは難しいな。まあなんでも経験経験である。

2006年2月25日(土)

午後6時に久我山駅で佐々木夫妻と待ち合わせ。途中、西荻「甘いっこ」にてあんみつをお土産に購入。
佐々木欽三さんは元NHKプロデューサーでその時のことを本に書いているのだがそれを今日頂いた。僕の本が出た時に渡した時に、「今本を書いていて、いつか出す!」といっていてついに出た。再来年には80歳になるそうだ。ジイさんには全く見えない。
駅前のイタリア料理に行く。ミチコおばちゃんもエンジン全開でかなりぶっ飛んだ会話が続く。その後、佐々木家で焼酎頂く。ウイスキーのお土産付き。途中からミチコさんの短歌の話になって、それがかなり過激な短歌らしく興味津々になる。やばいなこりゃ。こちらもがんばらんと。

2006年2月24日(金)

熊本からレイ君が来ていて、新橋で会う。ガードした「羅生門」。ここ意外といいぞ。この前の漫画の持ち込みなどについて話す。まぁどんどん行きましょう。二時間。しっかり飲んで。新宿に向かう。テアトル新宿で明後日のトークショウの映画を観る。「晴れたらポップな僕の生活」。映画前に漫画家のフクミツさんと矢部太郎さんのトークショウがやっていた。二人ともほとんど喋らず、面白い。こレイトショウの雰囲気悪くない。
映画館に入ると、偶然亮太と会う。亮太も見に来ていた。フクミツさんの話が聞きたかったらしい。バドワイザー飲みながら鑑賞。

2006年2月23日(木)

fbpにパスタ食べにいく。クルダイオーロとアンチョビのピザ。ハートランド。やっぱりここうまい。パスタ屋を作りたくなる。文章少々。

2006年2月22日(水)

ささま書房で星野之宣「ヤマタイカ」全6巻購入。伝奇もの。邪馬台国の謎。沖縄との関係を書いている。熊本露出多し。夜作業。

2006年2月21日(火)

昼、飯田橋に行く。横浜日仏学院院長のフィリップ・ラルーさんと食事。飯田橋だから「くるみ」へ行く。久しぶりに食べる。やはりうまい。いろいろ話す。今度彼のオーガナイズする展覧会でビデオを出す予定になっている。彼はタイに長い間住んでいて、色々やってきたようでその話が面白い。 アメリカ行った後は、今度はアジアだとも思っているので提案していこう。その後、カフェ・ルトゥールで一服。
夜はカレー大量に作る。

2006年2月20日(月)

雨。家で文章書いている。でもまだ写真が何か足りないような気がしている。でもとにかく前に進ませてみている。

2006年2月19日(日)

熱帯の写真が焼き上がる。うーんなんかまた違う方向へ向かっているような気がしている。さらに文章足していく。
探偵スルースという映画と仮面の米国という映画が気になる。しかし、ビデオ屋に置いていない。今日も探したがなくて、コーエン兄弟の「オーブラザー」を借りるが、うーん、イマイチ。坊ちゃんの時代第四部は「大逆事件」について。やはり明治時代が熱い。それぞれ人間同士がどんどん繋がっていったり、たまたまぶつかったりで出会ったりとぞくぞくする。

2006年2月18日(土)

ル・クール・ピュで食事。途中より亮太が来る。食後、ささま書房にて「うずまき」全3巻揃える。孤独のグルメ状態で次の店を探す。「瑞凰」という台湾料理屋にて麦酒とつまみ。うまいが、常連がたまっている雰囲気がちょっといただけない。
「孤独のグルメ」のコンビが今度は「さんぽもの」というのを出したらしい。

2006年2月17日(金)

午後5時に六本木で原さんと待ち合わせ。ゼロックス工房に協力のお願いに行く。カタログを見せながらプレゼンしていると、どうも様子が違う。 それで話を聞いてみると、カタログのようなものはほとんど作っていないらしい。それよりもむしろアート工房を(すごいコピー機が揃っている)を貸し出すことを行っているらしい。そこではかなり大きく引き延ばすこともできるらしく、僕の展示では実寸大の0円ハウス写真を貼りたいと思っていたのでここではそれをお願いするべきだと思い返した。カタログはまた違った方法を見つけよう。 ゼロックスの方は一人の方が建築の勉強をされていたらしく、話はかなり盛り上がった。うまくいけばよいが。
その後、渋谷でIさんとフィリップさんとフランス人女性建築家2人の6人で東京ワンダーサイトというギャラリーのオープニングに行くその後、渋谷のポストモダン香り漂う居酒屋にて食事。

2006年2月16日(木)

マリオブラザースやゼルダやMOTHERやくにおくんなどの全マップを作っている海外のサイトがあって、それを見ながらゲームの空間というのもとても興味深い。いわゆる想像の中の空間なんであるが、しかも、平面なんですが、感じることができるのである。
僕が最近気づいたことは0円ハウスや熱帯の家などの家に共通しているところは、この「想像できる」「感じることのできる」空間を持っているところではないかということだ。現代の建築物にはほとんどここがないような気がしている。大体分かってしまう。0円ハウスなどにはそこが分からない。そこで人は想像することになる。 そういえば自分が通っていた小学校に3年前に行った時に本当に小さく感じた。それは全ての空間を知覚できてしまったからだと思う。それと似ていることだと思う。

2006年2月15日(水)

小田急デパートの地下に墨繪(すみのえ)というパン屋がある。小さい。そこのチョコレートパンがすごく美味しい。ベルグのように駅ビルの渋い店として存在している。ダサイ駅ビルというなかれ、小田急の10階の寿司屋さんも何となく気になるが、一度も行ったことはない。鳥団子無性に食べたくなり、土鍋で作る。
夜、文章書いてみる。写真を見ながら書くのはスライドショーのようで面白いような気がしている。続けてみよう。

2006年2月14日(火)

 東京の熱帯の執筆。今回は写真よりも文章の方を多く載せてみるつもり。とりあえず大まかな目次作成。それに従って、その中の一つの項目を書くが、なかなか単行本一冊分の分量になるにはがんばらんといけんよ。参考に色々見てみる。ちょっと今度はこれを日課にしてみるか。これまで日記、エッセイを書いてきて練習をしていたつもりだがどうなるか。このテーマもいつものことながら結構時間がかかっているのでこの際焦らずゆっくりやろう。
今年のベネチア・ビエンナーレ建築展のコミッショナーは藤森照信さんに決まったらしい。路上観察学の発表をする予定のようだ。いわゆる専門的な建築ではないものだけを取り上げるのだろう。10月開催。その時は僕も0円ハウスをバンクーバーで発表しているわけで、なんとなく日本の知られていない建築についての視点が色んなところで紹介されるのは面白くなってくるかもしれないと少し便乗しながらも考えた。
飯、卵とじたものが無性に食いたくなって、親子丼でもカツ丼でもなかったので、豚にしてみた、今回はうまくいった。
フランスから雑誌が送られてきた。ジャン・クリストフ・バイリーというレム・コールハースという建築家などと一緒に本を書いている哲学者が編集する雑誌。8ページぐらい紹介してくれたが、デザインなど不満な点は多い。大体、チョットお洒落なデザイン、建築本はほとんどがあまり面白いものではない。フランス語が読めないのでまだなにが書いてあるかが分かっていないので後日調べよう。でもこれもまた何かのキッカケにはなるわけである。だから色々やってみよう、進んでみよう。

2006年2月13日(月)

午前中、秋葉原から馬喰町まで撮影で歩く。4時間。馬喰町に1924年からやっているという中華料理屋が目に入る。まるで千と千尋の世界ダコリャ。思わず、腹も減っていたので入る。チャーハンが食いたかったので汁錦飯という焼き飯を頼む。スープは?と聞かれたので、普通にお願いした。店内は土間があって、そこにはちょっと大きいテーブルにみんなで相席して食べるようになっている。 僕はその先の座敷席に行ってみた。ココの雰囲気、茶室みたいだが、中華料理屋。チャーハンうますぎた。そして、スープも「しょうが」が効いていて、絶品。穴場を見つけた。
歩きながら、変なチャリンコがいっぱいあるなぁと思いながら、それも写真に収めた。また、銀色のチャリンコカバーが掛かっているのも変に未来的で、僕は「フューチャリ」と名付けた。
タンポポ見て、オムライスが食べたくなったので作ってみた。
スチャダラパーの9th senseというアルバムが無茶苦茶いい。スチャダラパーは全く聞いたことがなかった。ついでに、pharcydeも聞いた。

2006年2月12日(日)

朝は家でホットケーキ焼く。昼はFとTとFBPに行って、絶品パスタ。
最近、岡村靖幸の「どおなっちゃってんだよ」という曲にやられている。日本語を誰もカッコワルすぎて使わないようなものを最高の言葉に昇華している。
「タンポポ」を無性に見たくなり、レンタルショップに行き、借りてくる。なんといってもあの役所広司の役がいい。どっかにいっちゃっている。

2006年2月11日(土)

亮太がまた面白い漫画持ってきた。「孤独のグルメ」。こりゃすごいな。そうそう。一気に読む。新しい手法。あんまり美味しいというわけではないけど、悪くはない、、と、かなりきわどいところが主題になっていて、僕がいつも飯を食べる感覚にシンクロしてもいた。実際に行ったことがあるところも何カ所かあった。大松庵でかつ重セット。谷口ジローが気になり、下の無限にいったら、「坊ちゃんの時代」という夏目漱石の漫画があったので、4巻セット購入。
王子でバングラッシーの演劇見に行く。見終わった後、前から気になっていた王子の柳小路という路地を歩く。スナックっぽい雰囲気でお好み焼き屋と書いてある。「よし乃」という店。悩まず入店。割烹着来たママがいるお好み焼きや。勘は正しかった。大阪風お好み焼き。うまかったが、最後の2ドルの味を知っているだけに、一番というわけではなかったが、うまい。

2006年2月10日(金)

午前中、南千住に行こうとしたら間違って一つ前の三河島で降りてしまった。まあいいかと歩いていたらここも南千住に負けない場所だった。異国にきたようだ。そこから東日暮里、三ノ輪、千束と歩く。途中、伊勢屋という天麩羅屋さん発見。なんかずいぶん並んでいる。オジちゃんオバチャンばっかりだ。外観も創業明治風ですごい。今度行って試してみよう。3時間歩いてよし、バッハで喫茶して帰ろうと思ったが今日は休みだった。
夕方五時に叔父のアキチャン、親父、来西荻。そのまま戎北口店へ。五時から飲み始め、途中亮太も参戦。なんとなく正月の香り。かなり飲んだ。10時過ぎまでいる。そのまま駅前酒屋でウイスキーボトル2本かって、そこのマスターとまたUFOキャッチャーのオマケについて話を聞く。今日はバイク好きが判明。気づいたら、全員家で寝てた。

2006年2月9日(木)

出来上がった本を持って、新宿紀伊国屋南口店にいって交渉してみた。担当の人は0円ハウスをよく知っていてくれて、僕が販促のためつくったビニールシートのポスターの話などで盛り上がる。 「新刊ですか?」とか言われ、まごつく。しかし、この南口店はありがたいことに僕の本を平積みで置いてくれていて、またこの手作り本と一緒にビニールシートとか出してみますかとか言ってくれた。そのうち並ぶかもしれません。
その後、青山でABCにいってまた聞いてみる。ふつうに良いですよという話。じゃあ10冊からでと言われた。
夕方5時半に溜池山王で原さんと待ち合わせ。今日は、展覧会用のカタログをお願いしようとしているゼロックスの人に会いにギャラリーに行ってみる。しかし、そこでは会えなかった。しかし、そのかわり、原さんの友人の人の事務所が偶然その横にあったのを原さんが発見して、入ってみた。P-HOUSEというところで何も知らない僕は全然わからなかったが、初期の村上隆さんの展覧会を企画していたりしていた熱いギャラリーのようだ。 そこの主宰者の秋田さんと会う。いきなり、テキーラで乾杯。その後、持っていた0円ハウスを見せると、盛り上がりをみせ、気づいたらテキーラ飲みすぎて酔っ払っていた。このギャラリーでは今度面白いのをやるらしく、話を聞いていると物理学者の講義をやるらしい。帰って獏眠。夜中起きて、これとエッセイ一つ書く。

2006年2月8日(水)

「海馬」という本に面白いことが書いてあった。海馬という部分にとって一番の刺激になるのが、「空間の刺激」だそうだ。ちょっとした移動だけも、空間的な概念が刺激を与えるそうだ。さらにそれは実際に歩かなくても、頭の中で想像するだけでもちゃんと刺激になるらしい。いわゆる五感をフルに使うからである。それを考えるだけでも刺激なっている、今。 ただ歩いているその活動を拡大顕微鏡と、サーモグラフィと、楽音機材と、スケッチと、写真と、ふと入った料理屋の味と、記録してみたいものだと思った。しかし、匂いとか、味とか、触感とかは記録するのが難しいねぇ。

2006年2月7日(火)

朝から作業して、夕方に60冊分完成。これでとりあえず、一回出してみようと考える。
広島で昔居候させてもらった山根大将から電話。東京に来ているらしいとのこと。なんか「居酒屋甲子園」というのに参加しているらしく、しかし、あんまり結果芳しくなかった模様。ここの居酒屋は独特でとにかく大将が枠から飛び出ちゃっているので、いつかなんか出てくるだろうと思っているのだが。それにしても「居酒屋甲子園」って気になるな。

2006年2月6日(月)

JAMES CHANCEというミュージシャンがいる。あの、80年代に生まれたブライアン・イーノプロデュースの何でこの世に生まれたのか全く意味不明の「NO NEW YORK」の1曲目に流れるCONTORTIONSのリーダーだ。そのレコードの裏ジャケには喧嘩かなにかした後なのだろうか? JAMES CHANCEは右目の下を腫らしたまんま写真に写っている。5歳児のような顔。彼は、オーネット・コールマンに衝撃を受けて、ジャズミュージシャンを目指し、ジェイムズ・ブラウンを見て、パフォーマーになろうとしたアンダーグラウンドファンクエンターテイナーといったところ。そのライブが見たくなり、「DOWNTOWN81」を見た。子供が完璧なバックバンドの真ん中で叫んでいるみたいで凄い。妄想をそのまま具現化したようなステージ。
塩鯖食べる。

2006年2月5日(日)

熊本からR君が東京に来ていて新宿で会う。彼は漫画家志望で作品を出版社に持ち込みに来た。明日、いくようだ。僕の小学校の時、近所に住んでいた一つ上の先輩。10年以上ぶり会う。
作品も見せてもらう。持ち込みって期待はあるが、やっぱし不安の方が多いもんだ。今日はとにかく飲んだ。「ベルグ」いって「カボチャ」に移って、casaでなぜかアイス食べて、家に帰って芋焼酎飲んだ。とにかくお互い作り続けようということで別れる。
マリ音楽のテープを中国製のわけわからんテレコで聞く。全然違う国ではやっている曲なんかを聞くと、自分がどこにいるのか行方不明みたいになるが、それはとてもスカッとすることでもある。いろんなものが自分の知らないところでもぐるぐる回っていて、それが普通に存在している。しかも、このテレコよっぽど古くて、回転数が少しづつずれている。アナログなこういう機械の方がある意味計算できない世界を表現できるわけで、、。 デジタルの最先端ともいえるな。

2006年2月4日(土)

タモリは「TAMORI1」、「TAMORI2」という二枚のアルバムを発表している。その中には、いわゆる彼の出世芸がたんまり詰め込まれている。4カ国語麻雀とか凄い落語とか、世界の短波放送とかである。落語はハナモゲラ語を使ったもの、短波放送は鳥の泣き真似など、その中でもいろいろとドラマ、ネタを織り込ませている。
タモリの昔のラジオ番組の「NHKつぎはぎニュース」というのを今日聞いた。これは、NHKAMの淡白で棒読みのようなニュースの声を録音して、コラージュしてあり得ないニュースを読むというものだが、これがシャレになんないくらい面白い。もう冗談のところにいくまえのフリのところで笑ってしまう。これはCD化した方がいいんではないか。 タモリにデュシャン、アンディ・ウォーホールの幻影が見える。みんな、大げさなことはしない。時間かけない、手間かけない。小さな空間で無限大の笑い。そう、みんな「笑う」ということに向かっている。でもその笑いは普通の笑いとは少し違う。笑ったあとに感じてしまうのだ。そのブラックホールが人に空間を感じさせるように思える。
午前中世界堂でコピー嵐。午後、家で作業。

2006年2月3日(金)

「度胸星」に出てくるテセラックという生物のような鉱物のような物体は、2001年宇宙の旅のモノリスのようだが、それとはまたちょっと違う。触れると柔らかく、見た目は硬質である。大きさは瞬間的に変化し、その影も物質として存在している。しかし、ぶつかるとすり抜ける。人間を意識していて、危険を察知すると助ける。多次元の空間に存在しているから、人間には複雑な形に見えている。 しかも、「情」のようなものを持っているのが、さらに意味深くする。なんだ、あれは。でもこの漫画あんまり古本屋でうっていないし、もう廃版。そのテセラックにトラック運転手の日本人が訓練をして向かって行く。どうなるんだ。このお話。
午前中、外で撮影。午後、家で作業。

2006年2月2日(木)

アラスカについての詳細をHさんより電話で聞く。
そこはアラスカの現代建築家を中心に集まっているグループのようで、いくつかのレクチャーと、展覧会をするというものらしい。資料を送ってみたらいいという話なので、早速送ってみることにした。バンクーバーとうまく絡めればいいとは思う。がどうなるか。
「日本の歴史をよみかえす」網野さんのまたよみなおしている。その話はとてもダイナミックだ。日本の室町以前の文化がそれ以降と全く異なっているというのが大きなテーマなのだが、女性の役割などについてのことが今まで考えられてきたのとは少し違っていたようだ。日本は世界にも稀に、女性が差別されず、生き生きとしていた社会だったかもしれない。そのころの日本を想像してみるのはうきうきしてしまう。 そして、そのかわってしまったところに何か生き生きと踊りたくなるようなものが失われてしまったのか。でも、今色んなところから、そこをもう一度気づこうとみんなが向かっているような気がしていることを読みながら感じた。

2006年2月1日(水)

六本木のクミちゃんのところで髪を切る。久しぶりに。
その後、電車で神保町に行く。駅近くにあるにある美学校へ行く。原さんとの打ち合わせ。初めて美学校の中に入る。忘れていた昔好きで熱中していたものを思い出した感覚。凄い場所が残っているものです。
その近くの名曲喫茶に入る。出来上がったカタログ見本を見せながら話す。限定部数は200ぐらいで行こうと。DVD付きというのも面白いかもと。今は頭の中があまりシンプルな状態ではなく、いろんなものがこびりついている状態で、それはよくも悪くもあるのだが、展覧会自体は凄くシンプルなものにしたい。原さんもノリノリな様子でこっちもうれしくなる。
二時間ほど話した後、近くの「風童」という小さな飲み屋で美学校の先生方と合流。その一人の方が僕の小学校1年生の時の佐藤先生の事を知っていてビックリする。

0円ハウス -Kyohei Sakaguchi-