4次元ガーデン

最終回 新しい庭

14.November,2006

いよいよ最終回を迎えることになりました。
4次元ガーデンという概念で東京の町を見てみると、
この町は自然がないとか、コンクリートジャングルとか、
言われておりますが、全然そんなことはないってことが、
今回、本当に身にしみました。

そして、庭というものも日本人の感覚では、
植物だけで、ということでは全くなく、
むしろ、人間の身の回りのものすべてが「庭」であるというところまで、
いくんではないと妄想も暴走していきます。
だって、上をごらんくださいな。
もう、今や、「城」ですよ。城。
庭というものには、
「自然」「ユートピア」「ミニチュア」「4次元」「公共とプライベート空間」
「人間の持つ展示欲」「緑色の不思議」「禅の現代的解釈」など、
とにかくいろんなことが考えられます。

4次元ガーデンという命名は無闇につけたのではありません。
おそらく人間というものは、自分のまわりの風景に3次元の世界を作り上げますが、
それよりも、自分の心の中の触れられない頭の中だけの空間をより深く、創造しています。
僕は、これからはそこの空間が、今までのように「空想」や「妄想」と、
言われるのではなくなってきているのではないかと思っています。
つまり、そこの見えない世界もきっちりとした現実の世界だと理解すると、
もっといろんなことが大きく見えてきだすのではないという希望を持っています。
僕はそこの世界のことを、もう一つの次元、、、4次元だと思っているのです。

まだまだ4次元ガーデンの旅は終りませんので、
これからもどんどん探し続けるでしょう。
0円ハウスのように書籍にもしていきたいと、
思ってもいます。もし、「こんな庭見つけた」という情報がありましたら、
ぜひご一報ください。調べに行きます。

ガーデニングブームの最中、まったく逆方向から庭に対して、
物凄い可能性をもっている庭に対して、エールを送っていこうと思っています。

0円ハウス -Kyohei Sakaguchi-